2000年と現在で明治大学の学部序列はどう変わった?昔の偏差値と比較
「明治大学といえば、どの学部が一番難しいの?」
現在なら、経営学部や文学部、国際日本学部など、複数の学部が高い偏差値を示しており、一概に「この学部がトップ」とは言いにくくなっています。
しかし、約25年前の2000年は少し違いました。
2000年当時の代々木ゼミナールの合格者平均偏差値を見ると、明治大学では法学部が60.7で学内トップ。
政治経済学部政治学科が59.8で続き、「法の明治」と呼ばれた時代の面影が偏差値にも表れています。
一方、現在のパスナビ掲載の偏差値を見ると、経営学部は62.5~67.5、文学部は57.5~65.0、国際日本学部は60.0~65.0となっており、学部間の位置関係は大きく変化しています。
そこで今回は、2000年と現在の明治大学の学部別偏差値を比較し、学部序列がどのように変わったのかを見ていきます。
※2000年は代々木ゼミナール、現在はパスナビに掲載されている河合塾の偏差値を使用しています。算出方法が異なるため、偏差値そのものを直接比較するのではなく、それぞれの時代における学内での相対的な位置を中心に見ていきます。
- 2000年は明治大学が大きく変わり始めた時期
- 2000年の明治大学・学部別偏差値
- 2000年は「法の明治」が偏差値でもトップ
- 現在の明治大学・学部別偏差値
- 2000年と現在を一覧で比較
- 最大の変化は経営学部?2000年3位から現在は最高偏差値
- 文学部も現在は最高65.0
- 商学部も学内での位置が変わった
- 法学部は「落ちた」のではなく、他学部が追いついた?
- 政治経済学部は政治と経済の差が大きかった
- 農学部・理工学部も現在は文系学部と大差ない
- 2000年にはなかった3つの学部が登場
- 2000年の明治大学はMARCH全体ではどの位置だった?
- リバティタワー完成後、明治大学は「一強型」から「多極型」へ
- 「法の明治」は終わったのか?
- まとめ|2000年と現在で明治大学の学部序列はどう変わった?昔の偏差値と比較
- 出典・参考資料
2000年は明治大学が大きく変わり始めた時期
2000年という時代設定には、実は大きな意味があります。
現在の明治大学・駿河台キャンパスを象徴するリバティタワーは1998年に竣工しました。
明治大学公式の年表では1998年9月に創立120周年記念館リバティタワーが竣工し、2000年10月には駿河台キャンパス中央図書館も竣工しています。
つまり2000年は、昔ながらの明治大学から、現在の都市型大学としての明治大学へとキャンパス環境が大きく変わり始めた時期だったといえます。
ただし、リバティタワーが完成したから偏差値が上がった、と単純に考えることはできません。
大学の難易度や人気は、
- 学部改革
- 就職実績
- 入試制度
- ブランドイメージ
- 立地
- 受験生からの人気
- 他大学との競争関係
など、さまざまな要因によって変化します。
それでも、現在の明治大学につながるキャンパス改革が始まった直後の「2000年」の偏差値を見ることは、明治大学の変化を考えるうえで非常に興味深い資料になります。
2000年の明治大学・学部別偏差値

まずは、2000年の代々木ゼミナール基準の合格者平均偏差値を見てみましょう。
| 順位 | 学部・学科 | 2000年偏差値 |
|---|---|---|
| 1位 | 法学部 | 60.7 |
| 2位 | 政治経済学部・政治学科 | 59.8 |
| 3位 | 経営学部 | 58.8 |
| 4位 | 文学部 | 58.7 |
| 5位 | 農学部 | 58.2 |
| 6位 | 商学部 | 58.1 |
| 7位 | 政治経済学部・経済学科 | 57.5 |
| 8位 | 理工学部 | 56.7 |
※情報コミュニケーション学部、国際日本学部、総合数理学部は当時未設置。
並べると、
法 > 政経・政治 > 経営 > 文 > 農 > 商 > 政経・経済 > 理工
という序列になります。
ここでまず目につくのが、法学部の強さです。
2000年は「法の明治」が偏差値でもトップ
明治大学は1881年に「明治法律学校」として始まった大学です。
そのため、歴史的にも法学は明治大学を象徴する分野の一つでした。
2000年の偏差値でも法学部は60.7で学内トップ。
政治経済学部政治学科の59.8を約1ポイント上回っています。
現在のように複数の学部が最高偏差値62.5~67.5付近に集まっている状況と比較すると、2000年は法学部が学内の頂点であることが比較的分かりやすい構造だったといえます。
もっとも、偏差値だけで大学内の「格」を決めることはできません。
現在の明治大学について、偏差値だけでなく伝統・人気・就職・学部イメージまで含めた位置づけを知りたい方は、以下の記事で詳しく検証しています。
→ 明治大学の学部カーストは存在する?「法の明治」から多極化時代へ
現在の明治大学・学部別偏差値
続いて現在の明治大学です。
現在の偏差値は、パスナビに掲載されている河合塾のデータを使用します。
| 学部 | 現在の偏差値 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|
| 法学部 | 60.0~62.5 | 80~85% |
| 商学部 | 62.5 | 81~82% |
| 政治経済学部 | 60.0~62.5 | 79~85% |
| 文学部 | 57.5~65.0 | 81~87% |
| 経営学部 | 62.5~67.5 | 82~85% |
| 情報コミュニケーション学部 | 60.0~62.5 | 83~84% |
| 国際日本学部 | 60.0~65.0 | 80~85% |
| 理工学部 | 57.5~62.5 | 76~83% |
| 農学部 | 60.0~62.5 | 79~82% |
| 総合数理学部 | 57.5~62.5 | 77~80% |
※偏差値は学科・入試方式によって異なります。
上限偏差値だけを見ると、
経営 67.5
文・国際日本 65.0
法・商・政経・情コミ・理工・農・総合数理 62.5
となります。
2000年とは、かなり違う景色になっています。
2000年と現在を一覧で比較
それでは、2000年と現在を並べてみましょう。
| 学部 | 2000年・代ゼミ | 現在・パスナビ |
|---|---|---|
| 法学部 | 60.7 | 60.0~62.5 |
| 商学部 | 58.1 | 62.5 |
| 政治経済学部 | 政治 59.8/経済 57.5 | 60.0~62.5 |
| 文学部 | 58.7 | 57.5~65.0 |
| 経営学部 | 58.8 | 62.5~67.5 |
| 情報コミュニケーション学部 | 未設置 | 60.0~62.5 |
| 国際日本学部 | 未設置 | 60.0~65.0 |
| 理工学部 | 56.7 | 57.5~62.5 |
| 農学部 | 58.2 | 60.0~62.5 |
| 総合数理学部 | 未設置 | 57.5~62.5 |
ここで注意したいのが、
「経営学部は58.8から67.5になったので8.7ポイント難化した」
という比較はできないということです。
2000年と現在では偏差値を出している予備校も基準も異なります。
見るべきなのは、学内で何番目くらいの位置にいたのかという相対的な変化です。
最大の変化は経営学部?2000年3位から現在は最高偏差値
特に興味深いのが経営学部です。
2000年の経営学部は偏差値58.8。
学内では、
- 法学部
- 政治経済学部政治学科
- 経営学部
という位置でした。
決して低かったわけではありませんが、「明治大学の絶対的トップ」という位置ではありません。
ところが現在は62.5~67.5。
学科・方式による違いはありますが、上限偏差値67.5は明治大学全学部の中でも最高水準です。
経営学部は1998年に事務室を新設のリバティタワーへ移転し、その後2002年には従来の1学科制から経営・会計・公共経営の3学科制へ移行するなど、教育体制も変化してきました。
現在の明治大学の学部序列を見るうえで、経営学部の存在感が2000年当時より大きくなっていることは、一つの注目ポイントでしょう。
文学部も現在は最高65.0
文学部も面白い存在です。
2000年は偏差値58.7で学内4番手。
法学部や政経政治、経営学部より下でした。
現在は57.5~65.0。
学科や専攻によって差が大きいため、文学部全体を一つの偏差値で評価するのは難しいものの、上位方式では65.0に達しています。
「文学部=明治の中では中位」という2000年当時の単純なイメージでは捉えにくくなっています。
商学部も学内での位置が変わった
明治大学といえば商学部も長い伝統を持つ学部です。
しかし、2000年の偏差値は58.1。
当時のデータでは、
- 法 60.7
- 政経政治 59.8
- 経営 58.8
- 文 58.7
- 農 58.2
- 商 58.1
となっており、偏差値だけを見ると学内6番手でした。
現在は偏差値62.5。
最低値と最高値に幅がなく、難易度が比較的安定している点も特徴です。
2000年当時と現在では、商学部の学内での相対的な見え方も変わっているといえそうです。
法学部は「落ちた」のではなく、他学部が追いついた?
では、2000年にトップだった法学部は現在どうなのでしょうか。
現在の法学部は偏差値60.0~62.5。
明治大学の中でも依然として難関です。
ただし、
- 経営 62.5~67.5
- 文 57.5~65.0
- 国際日本 60.0~65.0
- 商 62.5
- 政経 60.0~62.5
など、他学部も高い水準にあります。
そのため、
「法学部が弱くなった」
というより、
「他学部が難易度・人気の面で追いつき、学内が多極化した」
と見る方が実態に近いでしょう。
2000年の明治大学が、
「法を頂点とする比較的分かりやすい構造」
だったとすれば、現在は、
「複数学部がトップ層を形成する構造」
へ変わったと考えられます。
政治経済学部は政治と経済の差が大きかった
2000年のデータでもう一つ興味深いのが政治経済学部です。
当時は、
- 政治学科:59.8
- 経済学科:57.5
となっており、同じ政治経済学部でも2.3ポイントの差がありました。
政治学科は法学部に次ぐ学内2番手。
一方、経済学科は理工学部に次いで低い数値でした。
現在は政治経済学部全体で60.0~62.5となっています。
現在の学部単位のデータだけでは2000年と完全に同じ条件で比較できませんが、少なくとも2000年には学部内でも学科による難易度差がかなり大きかったことが分かります。
農学部・理工学部も現在は文系学部と大差ない

2000年の理工学部は56.7で、今回比較した学部の中では最も低い数値でした。
農学部は58.2です。
現在は、
- 理工学部:57.5~62.5
- 農学部:60.0~62.5
- 総合数理学部:57.5~62.5
となっています。
文系主要学部の法・政経・情コミなども上限62.5であるため、現在は単純に
「文系学部が上、理系学部が下」
と分類できる状況ではありません。
特に農学部は上限62.5まであり、現在の明治大学では理系学部も高い難易度を維持しています。
2000年にはなかった3つの学部が登場
学部序列を考える際に忘れてはいけないのが、明治大学そのものの学部構成が変わったことです。
2000年には、
- 情報コミュニケーション学部
- 国際日本学部
- 総合数理学部
は存在していませんでした。
情報コミュニケーション学部は2004年に設置されました。
現在は、
- 情報コミュニケーション:60.0~62.5
- 国際日本:60.0~65.0
- 総合数理:57.5~62.5
と、いずれも明治大学を構成する主要学部となっています。
特に国際日本学部は上限65.0。
2000年当時には存在しなかったタイプの学部が、現在では学内でも高い難易度を持つようになっています。
これも、明治大学の学部序列が単純な「法・商・政経中心」から変化した大きな要因でしょう。
2000年の明治大学はMARCH全体ではどの位置だった?
ここまで明治大学内部だけを比較してきました。
では2000年当時、明治大学そのものはMARCHの中でどの位置にいたのでしょうか。
現在では「MARCH上位」と評価されることが多い明治大学ですが、2000年当時のMARCHを見ると、中央大学法学部や立教大学などの存在感も非常に大きく、現在とは違った序列が見えてきます。
2000年と現在のMARCH5大学全体の偏差値を比較した記事はこちらです。
→ 昔のMARCH序列は今と違う?2000年と現在の偏差値を比較した意外な結果
明治大学内部の変化とMARCH全体の変化を合わせて見ると、この約25年間に大学の人気や序列がかなり動いたことが分かります。
リバティタワー完成後、明治大学は「一強型」から「多極型」へ
1998年にリバティタワーが完成した頃の明治大学と、現在の明治大学を比べると、単に偏差値が変化しただけではないことが分かります。
2000年は、
法学部 60.7
がトップ。
「法の明治」という伝統的なブランドと、偏差値上のトップが一致していました。
一方、現在は、
- 経営学部
- 文学部
- 国際日本学部
- 商学部
- 政治経済学部
- 法学部
など複数の学部が高い難易度に集まっています。
さらに、情報コミュニケーション、国際日本、総合数理といった新しい学部も登場しました。
その意味では、明治大学の約25年間の変化は、
「法学部を頂点とする大学」から「複数の看板学部を持つ大学」への変化
と表現すると分かりやすいかもしれません。
「法の明治」は終わったのか?
ここで気になるのが、
「では、『法の明治』はもう過去の話なのか?」
という点です。
そう単純ではありません。
明治大学の前身は明治法律学校であり、法学部が大学の歴史を象徴する存在であることは現在も変わりません。
ただ、入試難易度だけを見ると、2000年のように法学部だけが学内トップに立つ構造ではなくなりました。
経営、国際日本、文、商、政経など、それぞれ異なる強みを持つ学部が並ぶようになっています。
つまり、
「法の明治」から「法も強い明治」へ
変わった、と表現することもできそうです。
現在の明治大学に実際に「学部カースト」が存在するのかについては、偏差値だけでなく伝統・就職・人気なども含め、以下の記事で詳しく検証しています。
→ 明治大学の学部カーストは存在する?「法の明治」から多極化時代へ
まとめ|2000年と現在で明治大学の学部序列はどう変わった?昔の偏差値と比較
2000年と現在の明治大学を比較すると、学部序列が大きく変化していることが分かります。
2000年の代ゼミ偏差値では、
法 > 政経・政治 > 経営 > 文 > 農 > 商 > 政経・経済 > 理工
という順番でした。
特に法学部は60.7で学内トップ。
「法の明治」という伝統的なイメージと偏差値上の位置が一致していました。
一方、現在は経営学部が62.5~67.5、文学部・国際日本学部も上限65.0となり、法学部を含む多くの学部が高い水準に集まっています。
さらに、2000年には存在しなかった情報コミュニケーション学部、国際日本学部、総合数理学部も加わりました。
約25年間で明治大学は、
「法学部を頂点とした比較的分かりやすい序列」
から、
「複数の学部がトップ層を形成する多極型」
へ変化したと考えることができます。
1998年のリバティタワー竣工は、ちょうどその変化が始まった時代を象徴する出来事の一つです。
2000年当時の数字を見ることで、現在当たり前だと思われている「明治大学の学部イメージ」が、実は時代とともに大きく変化してきたことが見えてきます。

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Googleの優先ソースに追加私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
出典・参考資料
本記事の作成にあたり、以下の資料・Webサイトを参照しました。
- 昔の大学入試偏差値ランキング|主要私大・代ゼミ合格者平均偏差値の推移(93~06年度)
2000年の明治大学各学部の偏差値データとして使用。掲載データでは、法学部60.7、政治経済学部政治学科59.8、経営学部58.8、文学部58.7、農学部58.2、商学部58.1、政治経済学部経済学科57.5、理工学部56.7となっています。
https://himmelcafe.net/handball/yozemi/gakurekidata/yozemi92-05gou.htm - 旺文社 パスナビ|明治大学
現在の明治大学各学部の偏差値・大学入学共通テスト得点率の確認に使用。
https://passnavi.obunsha.co.jp/ - 明治大学|明治大学の歴史(年表)
リバティタワーの竣工時期や2000年前後の大学沿革の確認に使用。明治大学公式年表では、創立120周年記念館リバティタワーは1998年9月に竣工、駿河台キャンパス中央図書館は2000年10月に竣工しています。
https://www.meiji.ac.jp/koho/disclosure/purpose/history.html - 明治大学 経営学部|経営学部の歴史
経営学部の学科再編など、学部改革の沿革確認に使用。2002年に従来の経営学科1学科制から、経営学科・会計学科・公共経営学科の3学科制へ移行しています。
https://www.meiji.ac.jp/keiei/outline/history.html - 明治大学公式サイト
各学部の設置・沿革、大学の歴史などの確認に使用。
https://www.meiji.ac.jp/
データについての注意点
2000年の偏差値は、代々木ゼミナールの「合格者平均偏差値」をまとめたデータを使用しています。一方、現在の偏差値はパスナビに掲載されている河合塾の入試難易度データです。
予備校や集計方法、入試制度が異なるため、例えば「58.8から67.5へ8.7ポイント上昇した」というような直接比較は行っていません。本記事では、各時代における明治大学内での学部・学科の相対的な位置関係や序列の変化を中心に比較しています。
また、現在の偏差値は学科・専攻・入試方式によって幅があるため、各学部の偏差値レンジを掲載しています。

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