調査:2026年9月9日、編集・確認:2026年9月13日。入試難易度は2027年度向け掲載値、入学者は2026年度を基本とし、進路・国家試験は各表に対象年を示しています。
「新潟薬科大学はやばい」「Fラン」といった言葉で気になるのは、入試の入りやすさだけでなく、卒業・国家試験・就職まで進めるかという点でしょう。薬学部の実績と、ほかの学部を含む大学全体の状況は分けて確認する必要があります。
2026年度の全学入学者は344人/定員435人=79.1%。2026年の薬剤師国家試験は新卒50人/64人=78.1%で、全国新卒86.2%を下回りました。一方、応用生命科学部には卒業者116人中108人の就職・進学が確認できます。
| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| ネット評判スコア | 38 / 100 |
| 実態懸念スコア | 33〜45 / 100 |
| 評判ギャップ指数 | 0〜7 / 100 |
| 方向判定 | 評判・実態一致型 |
| ギャップ区分 | ギャップ小 |
入試難易度に関する過去の否定的評価に加え、公開データにも定員や薬学部の修学・進路の確認事項があります。大学運営の未確定配点を含めて指数を幅で表示していますが、どの値でもギャップ小・一致型という区分は変わりません。差が小さいことは、懸念がないという意味ではありません。
評判ギャップ指数は、大学の価値や教育水準そのものを順位付けするものではありません。ネット上の評判と、公開されている客観データとのズレを大学受験うわさ研究所独自の基準で数値化したものです。ネット評判スコアは、世間の何%が否定的かを示す数字ではありません。
なぜ「やばい」「Fラン」と言われるのか
2020年のQ&Aや2022年の個人ブログでは、入試難易度を理由に低く分類する言及があります。「Fラン」「偏差値が低い」は同じ一つの論点として扱いました。
採点根拠は古い資料が中心で、直近にも広く続く悪評とは確認できません。新しい検証記事の本数を加えて、直接的な悪評が増えたと解釈することも避けています。大学名や入試難易度から、国家試験や就職の結果を先に決めつけることはできません。
偏差値・倍率から見る入試難易度

2027年度向けパスナビでは複数の学部・学科にBFが掲載されています。BFは入試難易度上の表示です。特に6年制薬学では、入学の難しさと、卒業・国家試験まで到達する難しさは別に考える必要があります。
| 2026年度・公表全選抜合計 | 人数・倍率 |
|---|---|
| 受験者数 | 636人 |
| 合格者数 | 629人 |
| 実質倍率 | 約1.01倍 |
選抜別結果から受験者・合格者を合算した値です。志願者数を受験者数に置き換えず、方式間の重複を含み得る延べ数として扱っています。倍率だけで定員割れを判定してはいません。
定員・学生募集の状況

| 入学年度 | 入学者/全学定員 | 充足率 |
|---|---|---|
| 2024 | 326/435人 | 74.9% |
| 2025 | 350/435人 | 80.5% |
| 2026 | 344/435人 | 79.1% |
出典は大学公表の入試結果です。2025年度は80%を上回るため、直近2年連続80%未満としては採点しません。全学値は大学院を除く学部の入学者を使用しています。
| 2026年度学科 | 入学者/定員 | 充足率 |
|---|---|---|
| 薬学 | 94/130人 | 72.3% |
| 応用生命科学 | 73/120人 | 60.8% |
| 生命産業ビジネス | 61/45人 | 135.6% |
| 臨床検査 | 38/60人 | 63.3% |
| 看護 | 78/80人 | 97.5% |
薬学・応用生命科学・臨床検査は80%未満です。一方、生命産業ビジネスは定員を大きく上回っています。大学全体の未充足と、学科ごとの募集状況を分けて読み、少人数の学科では授業や実習の実施体制も確認しましょう。
就職・卒業後の進路

| 2025年度・学部別 | 卒業者 | 就職+進学 |
|---|---|---|
| 薬学部 | 91人 | 53+1=54人(59.3%) |
| 応用生命科学部 | 116人 | 99+9=108人(93.1%) |
出典は大学ポートレートの薬学部と応用生命科学部です。同じ資料内の就職者・進学者・卒業者を組にしています。過去の就職希望者ベースの高い就職率を、最新の全卒業者の実績に言い換えてはいません。
薬学部は国家試験と就職・進学を所定比率で統合し、一般系の応用生命科学部は就職・進学で評価しました。2023年度からの看護学部・医療技術学部は2026年時点では標準年限の卒業期に達していないため、卒業実績がないことをマイナス評価していません。
薬剤師国家試験・卒業率・ストレート合格率
| 2026年・第111回薬剤師試験 | 大学 | 同区分の全国 |
|---|---|---|
| 新卒 | 50/64人=78.1% | 6,711/7,781人=86.2% |
| 既卒等を含む全体 | 82/162人=50.6% | 8,749/12,774人=68.5% |
厚生労働省の学校別結果によります。採点には新卒同士の比較を使い、差は未丸め値で約−8.1ポイントです。全受験者の50.6%を、新卒の合格率として説明してはいけません。
| 2019年度入学者の6年間 | 人数・割合 |
|---|---|
| 入学者 | 131人 |
| 標準修業年限内の卒業 | 74人/131人=56.5% |
| 標準修業年限内の国家試験合格 | 52人/131人=39.7% |
こちらは文部科学省の修学状況資料(2026年1月公表)による、2025年春までの入学者追跡データです。2026年国家試験の新卒受験者64人とは別の集団です。国家試験を受けた人だけの合格率に加え、入学から6年間で到達できた割合を見ることで、進級・卒業の課題も確認できます。
受験前には、留年・卒業延期時の学費、進級判定、卒業判定、国家試験対策、学修支援を確認してください。合格率だけで判断すると、受験までの過程が見えにくくなります。
大学名称変更・学部再編・大学運営
大学の2027年度改革の説明では、「新潟科学大学」への名称変更、学部・学科の再編、救急救命学科やグリーン・デジタル学科の新設を予定しています。後継分野のある改組や教育領域の拡張を、機械的に大学の縮小・閉学として評価してはいません。出願時には正式な学科名、設置手続の状況、募集要項を確認してください。
法人の2025年度事業報告は、新設学部を含む学生募集と費用負担による厳しい財務状況、予算に対する改善策を説明しています。予算比で改善したことと、決算が黒字になったことは別です。同一法人の専門学校の募集停止も、そのまま四年制大学の閉学には置き換えません。
財務の状況を点数へ換算する共通定義が未確定のため、この部分は配点上の範囲として指数へ反映しました。0点と仮定して懸念を消したり、反対に閉学と同じ点数を断定したりはしていません。
良い意味で注目したい点
応用生命科学部の卒業者ベースの就職・進学93.1%は、薬学部とは異なる進路実績です。生命科学、食品、ビジネスなどの学びを志望する場合は、その分野の授業と職種を確認できます。新分野への拡張も選択肢になりますが、新学科にはまだ卒業実績がない点を踏まえて検討しましょう。
結局、新潟薬科大学はやばい・Fランなのか
BFの表示だけで大学全体を否定することは適切ではありません。ただし、定員未充足や薬学部の新卒合格率、6年間の修学状況は、進学前に詳しく確認したい事実です。評判ギャップ指数0〜7は評判と実態の差が小さいという整理であり、これらの課題を否定するものではありません。
薬剤師を目指す場合は、合格率とあわせて卒業までの費用・支援を確認してください。他学部を志望する場合は、薬学部の数値を自分の進路へそのまま当てはめず、学科別の実績と再編後の教育内容で判断しましょう。
出典・参考資料

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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