関関同立の序列は偏差値どおり?ダブル合格者が選んだ大学を比較
関西を代表する難関私立大学群「関関同立」。
同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学の4校は、入試難易度や就職実績、知名度などで比較されることが多く、「実際にはどの大学が上なのか」と気になる受験生も多いでしょう。
大学の難易度を比較する際に使われる代表的な指標が偏差値です。しかし、偏差値だけでは受験生からの評価や、合格後にどの大学が選ばれているのかまでは分かりません。
そこで注目したいのが、2つの大学に合格した受験生が実際にどちらへ進学したのかを示す「ダブル合格者進学先」です。
今回は、東進ハイスクールのデータを基に『サンデー毎日』2023年10月8日号へ掲載されたダブル合格者進学実績と、2027年度入試向けの偏差値を比較します。
果たして、関関同立のダブル合格者が選んだ大学の順番は、偏差値ランキングと一致しているのでしょうか。
※ダブル合格者のデータと偏差値は対象年度が異なります。本記事では、2023年当時の進学選択と現在の入試難易度を比較し、傾向を分析しています。
関関同立とは
関関同立とは、関西地方を代表する次の4つの私立大学をまとめた呼び方です。
- 関西大学
- 関西学院大学
- 同志社大学
- 立命館大学
大学名の頭文字から「関関同立」と呼ばれています。
いずれも長い歴史を持ち、関西圏を中心に高い知名度があります。一般入試だけでなく、学校推薦型選抜や系列校からの内部進学など、入学経路が幅広いことも特徴です。
ただし、同じ関関同立であっても、大学や学部によって偏差値、キャンパスの立地、研究分野、資格実績、就職先などは異なります。
ダブル合格者進学先とは

ダブル合格者進学先とは、2つの大学に合格した受験生が、最終的にどちらの大学へ進学したのかを示すデータです。
例えば、同志社大学と立命館大学の両方に合格した受験生のうち、同志社大学へ進学した割合が98.7%であれば、残りの1.3%が立命館大学を選んだことになります。
偏差値が「合格に必要とされる学力の目安」であるのに対し、ダブル合格者進学先は「合格後に受験生から選ばれた割合」です。
そのため、大学の人気やブランド力を見る一つの材料になります。
ただし、学部の組み合わせ、キャンパスの場所、通学時間、学費、取得したい資格などにも左右されます。ダブル合格者進学先だけで大学の教育力や価値を決められるわけではありません。
関関同立のダブル合格者が選んだ大学
今回参照する表では、縦軸に記載された大学を選んだ割合が示されています。
| 比較した大学 | 選ばれた大学 | 進学選択率 | 相手大学の選択率 |
|---|---|---|---|
| 同志社大学対立命館大学 | 同志社大学 | 98.7% | 1.3% |
| 同志社大学対関西学院大学 | 同志社大学 | 97.9% | 2.1% |
| 同志社大学対関西大学 | 同志社大学 | 95.9% | 4.1% |
| 立命館大学対関西学院大学 | 立命館大学 | 65.4% | 34.6% |
| 立命館大学対関西大学 | 立命館大学 | 83.6% | 16.4% |
| 関西学院大学対関西大学 | 関西学院大学 | 69.8% | 30.2% |
この結果を単純に並べると、当時のダブル合格者に選ばれた順番は次のようになります。
同志社大学>立命館大学>関西学院大学>関西大学
参照元の記事でも、関関同立の順番を同じように整理しています。元になったのは、東進ハイスクールの「ダブル合格者進学実績」を使用した『サンデー毎日』の記事です。
同志社大学がほかの3大学を圧倒
最も目立つのは、同志社大学の強さです。
同志社大学は、立命館大学、関西学院大学、関西大学のすべてに対して95%以上の進学選択率となっています。
- 立命館大学との比較:98.7%
- 関西学院大学との比較:97.9%
- 関西大学との比較:95.9%
3つの組み合わせすべてで、ダブル合格者の大部分が同志社大学を選びました。
特に立命館大学との比較では、同志社大学98.7%、立命館大学1.3%という大差です。
この結果を見る限り、2023年のダブル合格者進学先では、同志社大学が関関同立の中で明確な最上位だったといえます。
東進から提供されたデータを扱った別の記事でも、法学部では同志社大学がほかの3大学に対してすべて100%だったと紹介されています。
2番手は立命館大学
同志社大学に次いで選ばれていたのが立命館大学です。
立命館大学と関西学院大学の比較では、立命館大学が65.4%、関西学院大学が34.6%でした。
立命館大学と関西大学の比較では、立命館大学が83.6%、関西大学が16.4%です。
この結果から、当時のダブル合格者進学先では立命館大学が2番手に位置していたと考えられます。
ただし、同志社大学と立命館大学の間には非常に大きな差がある一方、立命館大学と関西学院大学の差は比較的小さくなっています。
したがって、
同志社大学が単独トップで、立命館大学が2番手、その後を関西学院大学と関西大学が追う
という構図に近いでしょう。
関西学院大学は関西大学に優勢
関西学院大学と関西大学のダブル合格者では、関西学院大学が69.8%、関西大学が30.2%でした。
約7対3の割合で関西学院大学が選ばれています。
この数字だけを見れば、2023年時点では関西学院大学が関西大学より優勢だったと判断できます。
一方、ダブル合格者進学先は毎年同じとは限りません。近年は両大学の選択状況にも変化が見られ、2025年度入試では関西大学が関西学院大学を上回った組み合わせが報じられています。
今回の表は、現在も固定された絶対的な序列ではなく、2023年当時の結果として見る必要があります。
2027年度入試の偏差値を比較
旺文社パスナビに掲載されている2027年度入試向けの偏差値帯は、次のとおりです。
| 大学 | 偏差値帯 |
|---|---|
| 同志社大学 | 55.0~62.5 |
| 立命館大学 | 50.0~67.5 |
| 関西学院大学 | 50.0~67.5 |
| 関西大学 | 50.0~60.0 |
同志社大学は55.0~62.5です。理工学部は57.5~62.5、経済学部は60.0、商学部は60.0~62.5、法学部は60.0となっています。
立命館大学は50.0~67.5、関西学院大学も50.0~67.5となっており、大学全体の偏差値帯は同じです。関西大学は50.0~60.0です。
ただし、大学全体の最高偏差値だけを見て、立命館大学と関西学院大学が同志社大学より難しいと判断することはできません。
関関同立は、大学全体の偏差値だけでなく、学部や入試方式によって難易度が大きく変わります。
学部別の偏差値・共通テスト得点率に加え、志願者数、倍率、学費まで詳しく比較したい方は、「関関同立の順位ランキング|学部別の偏差値・共通テスト得点率・志願者数・倍率・学費を比較」も参考にしてください。
主要学部の偏差値を比べるとどうなる?
文系の代表的な学部を見ると、大学ごとの傾向が分かりやすくなります。
| 大学 | 法学部 | 経済学部 | 商・経営系 |
|---|---|---|---|
| 同志社大学 | 60.0 | 60.0 | 60.0~62.5 |
| 立命館大学 | 55.0~57.5 | 55.0~60.0 | 57.5 |
| 関西学院大学 | 52.5~55.0 | 55.0 | 55.0 |
| 関西大学 | 57.5~60.0 | 57.5~60.0 | 55.0~57.5 |
主要な文系学部では、同志社大学が全体的に高い水準です。
一方、立命館大学、関西学院大学、関西大学は学部によって順位が変わります。例えば法学部や経済学部では、関西大学の偏差値が立命館大学や関西学院大学を上回る方式もあります。
そのため、現在の偏差値を単純に、
同志社大学>立命館大学>関西学院大学>関西大学
と固定するのは正確ではありません。
より実態に近い表現は、
同志社大学が全体的に優勢で、立命館大学・関西学院大学・関西大学は学部や方式によって順位が入れ替わる
となります。
ダブル合格者の結果は偏差値ランキングと一致する?

結論からいえば、同志社大学が最上位という点では一致していますが、2位以下は完全には一致していません。
同志社大学がトップという点は一致
ダブル合格者進学先では、同志社大学がほかの3大学に対して95%以上選ばれています。
現在の主要学部の偏差値でも、同志社大学は関関同立の中で高い水準です。
したがって、同志社大学が関関同立の最上位に位置するという傾向は、偏差値とダブル合格者進学先の両方に表れていると考えられます。
立命館大学と関西学院大学は偏差値以上に差がついた
立命館大学と関西学院大学の大学全体の偏差値帯は、いずれも50.0~67.5です。
しかし、ダブル合格者進学先では立命館大学65.4%、関西学院大学34.6%となりました。
偏差値帯だけではほぼ互角に見えますが、実際の進学先選択では立命館大学が約2対1の割合で選ばれています。
この組み合わせは、偏差値だけでは説明できない差が出た例といえるでしょう。
関西学院大学と関西大学も完全には一致しない
2023年のダブル合格者進学先では、関西学院大学が69.8%で関西大学を上回りました。
ところが、現在の主要学部の偏差値を見ると、法学部や経済学部では関西大学が関西学院大学を上回るケースがあります。
つまり、大学全体の進学選択率と学部別偏差値は、必ずしも同じ順番にはなりません。
偏差値と進学選択率が一致しない理由
偏差値とダブル合格者進学先が完全に一致しないのは、受験生が偏差値だけで大学を選んでいるわけではないためです。
学びたい分野が違う
同じ大学群でも、それぞれ得意分野や看板学部が異なります。
学びたい学問、取得したい資格、研究内容などを優先すれば、偏差値がわずかに低くても希望する大学を選ぶことがあります。
キャンパスの立地が異なる
関関同立は、学部によって通うキャンパスが異なります。
自宅からの通学時間、交通費、下宿の必要性などは、進学先を決めるうえで大きな要素です。
特に偏差値や評価が近い大学同士では、通学のしやすさが最終判断を左右する可能性があります。
大学のブランドイメージが影響する
受験生や保護者が持つ大学のイメージも無視できません。
歴史、校風、知名度、卒業生の活躍、就職実績などを総合的に判断し、「両方に合格したらこちらへ進む」と考える受験生もいます。
併願される学部が同じとは限らない
大学全体のダブル合格データでは、必ずしも同系統・同難易度の学部だけが比較されているとは限りません。
例えば、一方の大学の看板学部と、もう一方の大学の比較的入りやすい学部に合格しているケースも含まれる可能性があります。
大学の序列を精密に比較するなら、法学部同士、経済学部同士、理工系学部同士のように、学部系統をそろえたデータを見る必要があります。
偏差値とダブル合格者進学先はどちらを重視すべき?
偏差値とダブル合格者進学先は、示している内容が異なります。
| 指標 | 分かること | 注意点 |
|---|---|---|
| 偏差値 | 入試難易度の目安 | 入試方式や科目数によって異なる |
| ダブル合格者進学先 | 合格後に選ばれた割合 | 学部・地域・通学条件などの影響を受ける |
| 就職実績 | 卒業後の進路 | 業界や職種、母数を確認する必要がある |
| 資格実績 | 特定分野での強さ | 学部や受験者数によって差が出る |
受験校を決める段階では偏差値が重要ですが、実際の進学先を決める際は、学びたい内容や立地、就職、資格、学費なども含めて判断する必要があります。
ダブル合格者進学先は人気を測る興味深い資料ですが、「選ばれた割合が高い大学ほど、すべての受験生に向いている」という意味ではありません。
関関同立の序列を単純に決めるのは難しい
2023年のダブル合格者進学先を基準にすると、関関同立の順番は次のようになります。
同志社大学>立命館大学>関西学院大学>関西大学
一方、現在の偏差値では、同志社大学が全体的に高いものの、立命館大学、関西学院大学、関西大学の間では学部や入試方式によって順位が入れ替わります。
したがって、今回の比較から導ける結論は次のとおりです。
- 同志社大学が最上位という傾向は偏差値と一致する
- 立命館大学は当時のダブル合格者進学先で2番手だった
- 立命館大学と関西学院大学の偏差値帯には大きな差がない
- 関西大学が立命館大学や関西学院大学より難しい学部もある
- ダブル合格者の結果は年度によって変化する
- 大学全体ではなく、同系統の学部同士で比べることが重要
「関関同立だからどの大学でも同じ」「偏差値が高い大学を選べば間違いない」と考えるのではなく、自分が学びたい内容や卒業後の進路まで含めて比較しましょう。
まとめ:関関同立の序列は偏差値どおり?ダブル合格者が選んだ大学を比較
2023年のダブル合格者進学先では、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学の順に選ばれる傾向が見られました。
特に同志社大学は、ほかの3大学との比較ですべて95%以上を記録しており、圧倒的な強さを示しています。この点は、主要学部で同志社大学の偏差値が高いこととも一致します。
一方、2位以下は偏差値と完全には一致しません。
立命館大学、関西学院大学、関西大学は学部や入試方式によって偏差値が交差しています。それにもかかわらず、2023年の進学選択では立命館大学、関西学院大学、関西大学の順に差がつきました。
今回の結果は、関関同立の傾向を知る一つの材料です。ただし、絶対的な序列ではありません。
志望校を選ぶ際は、大学名だけでなく、志望学部の偏差値、学習内容、キャンパス、就職先、資格実績などを個別に確認することが大切です。
よくある質問
関関同立で偏差値が最も高い大学はどこですか?
主要な文系学部を中心に見ると、同志社大学が全体的に高い水準です。ただし、一部の学部や入試方式では立命館大学や関西学院大学の最高偏差値が上回ることがあります。
ダブル合格者に最も選ばれた大学はどこですか?
今回参照した2023年のデータでは同志社大学です。立命館大学、関西学院大学、関西大学のすべてに対して95%以上の進学選択率でした。
関関同立の一般的な順番は?
2023年のダブル合格者進学先では、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学の順でした。ただし、偏差値では学部や方式によって順位が変わります。
立命館大学と関西学院大学はどちらが上ですか?
2023年のダブル合格者進学先では、立命館大学が65.4%、関西学院大学が34.6%でした。一方、現在の大学全体の偏差値帯はいずれも50.0~67.5で、学部によって難易度が異なります。
関西学院大学と関西大学はどちらが難しいですか?
学部によって異なります。現在の法学部や経済学部では関西大学の偏差値が上回る方式がありますが、2023年のダブル合格者進学先では関西学院大学が多く選ばれました。
偏差値が高い大学ほどダブル合格者に選ばれますか?
全体的にはその傾向がありますが、必ずしも一致しません。大学の知名度、学部の評価、キャンパスの立地、通学時間、就職や資格実績も影響します。
ダブル合格者進学先で大学の価値を判断できますか?
一つの参考にはなりますが、それだけでは判断できません。教育内容や研究力、就職、資格、学生支援などは別の指標で確認する必要があります。
ダブル合格者の割合は毎年同じですか?
同じではありません。入試難易度、志願動向、学部再編、キャンパス移転などによって変化する可能性があります。
関関同立はMARCHと同じレベルですか?
大学や学部によって重なる部分があります。単純に大学群同士を一括して同じレベルと判断せず、志望学部や入試方式をそろえて比較する必要があります。
関関同立の進学先は何を基準に選べばよいですか?
偏差値だけでなく、学べる内容、キャンパス、通学環境、学費、就職先、資格支援、留学制度などを比較し、自分の目的に合う大学を選びましょう。

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出典一覧
- winningticket-2028のブログ「サンデー毎日『ダブル合格どっちに行く!?』(大学受験)」
https://ameblo.jp/winningticket-2025/entry-12823134251.html - 『サンデー毎日』2023年10月8日号「ダブル合格どっちに行く!?」
- 東進ハイスクール「ダブル合格者進学実績」
- リセマム「関西の名門私大・関関同立『ダブル合格者』の進学先は?東進から入手」
https://resemom.jp/article/2023/12/12/74961.html - 旺文社パスナビ「同志社大学 偏差値・共通テスト得点率」
https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/3990/difficulty/ - 旺文社パスナビ「立命館大学 偏差値・共通テスト得点率」
https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/4050/difficulty/ - 旺文社パスナビ「関西学院大学 偏差値・共通テスト得点率」
https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/4390/difficulty/ - 旺文社パスナビ「関西大学 偏差値・共通テスト得点率」
https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/4240/difficulty/

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