岩手医科大学は【やばい】のか?留年・国家試験・学費が厳しいと言われる理由を考察

スポンサーリンク
スポンサーリンク
大学あれこれ

岩手医科大学は【やばい】のか?留年・国家試験・学費が厳しいと言われる理由を考察

岩手医科大学について検索すると、「岩手医科大学 やばい」「岩手医科大学 留年」「岩手医科大学 歯学部 やばい」といった気になるキーワードを目にすることがあります。

これから受験を考えている人や保護者にとっては、

「そんなに留年が多いの?」

「国家試験に合格できない?」

「入学してから後悔しない?」

と不安になるかもしれません。

結論からいうと、岩手医科大学そのものが「やばい大学」というわけではありません。

むしろ、医学部・歯学部・薬学部・看護学部の4学部が同じキャンパスで学ぶ医療系総合大学として、非常に特色のある大学です。大学の教育要項でも4学部連携科目が設けられ、チーム医療を意識した教育が行われています。

一方で、数字を詳しく見ていくと、医学部・歯学部・薬学部では進級や卒業が決して簡単ではありません。

特に歯学部・薬学部は、入試倍率だけを見ると比較的入りやすく見える一方、ストレート卒業率や国家試験合格率を見ると、入学後に大きな壁が待っています。

この記事では、偏差値、入試倍率、進級・留年、国家試験、学費などから、岩手医科大学がなぜネット上で「やばい」と言われるのかを考察します。

スポンサーリンク

岩手医科大学が「やばい」と言われる最大の理由は「入口と出口」のギャップ

スポンサーリンク

岩手医科大学について考える際、最も注目したいのが「入試の難しさ」と「卒業・国家試験までの難しさ」が学部によって大きく異なることです。

2025年度入試では、医学部の実質倍率は10倍を超える一方、歯学部は約1.2倍、薬学部は約1.3倍、看護学部は約1.1倍となっています。

医学部は入学すること自体が難しいのですが、歯学部や薬学部は入試段階だけを見ると、かなり入りやすく感じるでしょう。

ところが、問題は入学してからです。

岩手医科大学は入学年度別の進級者数、標準修業年限内卒業者数、国家試験合格者数、卒業留年率などを公開しています。

つまり、単に「留年が多いらしい」という噂ではなく、修学状況を数字で確認できる大学です。

ここから各学部を詳しく見ていきます。

岩手医科大学の歯学部がやばい?ストレートで歯科医師になるのは約3人に1人

岩手医科大学で最も「入学後の厳しさ」が数字に表れているのが歯学部です。

歯学部の偏差値はパスナビで40.0、共通テスト得点率は48%となっています。

2025年度の実質倍率も約1.2倍であり、入試だけを見ると難関学部という印象はそれほど強くないかもしれません。

しかし、入学後は状況が一変します。

歯学部のストレート卒業率は40.0%

令和元年度入学者では、50人の入学者のうち最短6年間で卒業できたのは20人。

ストレート卒業率は40.0%です。

つまり、単純に考えれば10人入学しても6年間で卒業できるのは4人程度ということになります。

さらに、同じ入学者について、最短6年間で卒業し、そのまま歯科医師国家試験に合格した「ストレート国試合格率」は32.0%

約3人に1人です。

「入学できれば歯科医師になれる」というイメージとは、かなり違った数字ではないでしょうか。

低学年から進級の壁がある

進級状況を見ても厳しさが分かります。

令和3年度入学者は40人でしたが、ストレートで2年次に進級したのは30人、さらに3年次まで進んだのは23人でした。

最初の2年間だけでも、かなりの学生が同じ学年進行から外れています。

また、6年次まで進んだからといって必ず卒業できるわけでもありません。

年度によって差はありますが、6年次で卒業判定を通過できず、卒業が翌年度以降になる学生も一定数います。

岩手医科大学自身も歯学部を含む各学部について、進級者数・標準修業年限内卒業者数・国家試験合格者数などを継続して公表しています。

昔と比べて私立歯学部そのものの難易度が変わっている

岩手医科大学だけでなく、私立歯学部全体で入試難易度は大きく変化しています。

当サイトで1995年・2001年・2026年度の私立歯学部偏差値を比較したところ、1995年の岩手医科大学歯学部は偏差値53、2001年は52でした。現在とはかなり違います。

私立歯学部の偏差値低下や国家試験、学費との関係については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

私立歯学部の偏差値はなぜ下がった?95年・01年・26年ランキングで見る変化

偏差値が下がって入りやすくなったからといって、歯科医師になるまで簡単になったわけではないという点には注意が必要です。

医学部もやばい?入試を突破しても進級は簡単ではない

岩手医科大学医学部は、歯学部や薬学部とは事情が異なります。

パスナビによる偏差値は、

60.0~62.5

です。

医学部では共通テスト利用入試は行われていません。

一般選抜の実質倍率は10倍を超えており、そもそも入学すること自体が難しい学部です。

ただし、「入試を突破すれば後は安心」というわけではありません。

ストレートで6年次まで進んだ割合は74.2%

2024年度のデータでは、対象となる入学者124人のうち、ストレートで6年次まで進級した学生は92人。

割合にすると74.2%です。

およそ4人に1人は、入学から6年次までの間にストレート進級のラインから外れた計算になります。

医学部というと「入試が最大の難関」という印象がありますが、岩手医科大学では入学後も継続的に勉強し続ける必要があることが数字から分かります。

なお、私立医学部はこの30年間で難易度や序列が大きく変化しています。

岩手医科大学を含め、1990年代と現在の私立医学部の難易度がどのように変化したのかについては、こちらの記事も参考になります。

30年前の私立医学部ランキングが今と違いすぎる|1993年と2026年の偏差値を比較

薬学部もやばい?約半数が6年間で卒業できていない

薬学部も、入口と出口の差が大きい学部です。

パスナビによる偏差値は40.0、共通テスト得点率は39%

2025年度の実質倍率も約1.3倍でした。

一方、2019年度入学者の標準修業年限内卒業率は47.9%

6年制薬学部であるため、標準修業年限は6年間です。

つまり、入学者の半数以上が、同じ入学年度からそのまま6年間で卒業するルートを完了できていないことになります。

岩手医科大学薬学部は、現在も入学年度別の進級者数や標準修業年限内卒業者数、国家試験合格状況などを公開しています。

薬学部についても、

「偏差値40.0だから簡単」

と判断するのは危険です。

薬剤師になるには、6年間の課程を修了したうえで薬剤師国家試験を突破する必要があります。

入試偏差値よりも、進級・卒業・国家試験までを含めて進学先を考えることが重要でしょう。

岩手医科大学の国家試験合格率がやばい?

医療系大学を評価するとき、偏差値以上に重要なのが国家試験です。

2026年3月に発表された最新結果を見ると、岩手医科大学では学部によってかなり差があります。

学部新卒合格率既卒合格率全体合格率
医学部92.6%30.8%87.2%
歯学部65.2%16.1%45.5%
薬学部80.0%32.35%46.94%
看護学部94.3%94.3%

ここで特に注目したいのが、新卒と既卒の差です。


医学部|新卒は92.6%

第120回医師国家試験では、新卒136人が受験し126人が合格。

新卒合格率は92.6%でした。

新卒者については90%台を維持しており、医学部卒業まで到達した学生の多くが医師国家試験にも合格しています。

一方で、既卒者については新卒より合格率が低くなっています。

そのため、岩手医科大学医学部を考えるのであれば、入試合格だけではなく、6年間安定して進級し、新卒で国家試験を受験することの重要性も意識しておきたいところです。


歯学部|新卒65.2%、既卒16.1%

歯学部はさらに厳しい結果です。

第119回歯科医師国家試験では、

  • 新卒:65.2%
  • 既卒:16.1%
  • 全体:45.5%

でした。

前述したストレート卒業率40.0%と合わせて考えると、入学から歯科医師になるまでの道のりは決して簡単ではありません。

「入試倍率1.2倍」という数字だけを見るのではなく、卒業・国家試験まで確認しておく必要があります。


薬学部|新卒80.0%、全体46.94%

第111回薬剤師国家試験では、新卒合格率が80.0%

一方、既卒は32.35%、全体では46.94%でした。

大学公式サイトでも第111回薬剤師国家試験の結果や修学状況への案内が掲載されています。

薬学部でも、新卒で国家試験まで進むことの重要性が分かります。

スポンサーリンク

看護学部はむしろ「やばいほど優秀」?国家試験94.3%

ここまで読むと、

「岩手医科大学は国家試験に弱い大学なのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、大学全体を一括りにすることはできません。

その代表が看護学部です。

パスナビによる偏差値は35.0。共通テスト利用入試は実施していません。

ところが、第115回看護師国家試験の合格率は94.3%

全国平均88.3%を上回っています。

さらに助産師国家試験でも高い合格実績を残しています。

偏差値や入試倍率だけを見ると入りやすく感じますが、卒業時の成果は優秀です。

これは、

「偏差値が低い=教育力も低い」

とは限らないことを示す分かりやすい例でしょう。

岩手医科大学は留年すると学費もやばい?

岩手医科大学が「やばい」と言われるもう一つの理由が、留年した場合の経済的負担です。

医療系学部はもともとの学費が高いため、1年間の留年が家計に与える影響も大きくなります。

通常の年間学費を基準にすると、おおむね、

  • 医学部:約500万円
  • 歯学部:約430万円
  • 薬学部:約189.5万円

の負担が発生します。

もちろん実際の納付額は在籍状況や制度によって異なるため、最新の学納金規定を確認する必要があります。

しかし、医学部や歯学部では、1年卒業が遅れるだけでも数百万円規模の追加負担になり得る点は重要です。

さらに一人暮らしをしていれば生活費も必要となり、資格取得や就職の時期も1年遅れます。

医療系大学では、「留年=単に卒業が1年遅れる」というだけでは済まないケースがあります。

岩手医科大学の学費はいくら?

2026年度入学者を基準にすると、6年間または4年間の学費はおおむね次のとおりです。

学部修業年限学費総額
医学部6年約3,400万円
歯学部6年約2,760万円
薬学部6年約1,165万円
看護学部4年約585万円

特に医学部は6年間で約3,400万円と高額です。

さらに医学部1年次は全寮制となっており、学費以外の費用についても確認しておく必要があります。

私立医療系大学を志望する場合は、「6年間の通常学費」だけでなく、留年した場合まで含めた資金計画を考えておいた方が安心でしょう。

歯学部の特待生なら6年間420万円まで下がる

一方、岩手医科大学には非常に大きな学費減免制度もあります。

特に注目されるのが歯学部の特待生制度です。

通常なら6年間で約2,760万円かかるところ、条件を満たした特待生では、

  • 特待生A:6年間420万円
  • 特待生B:6年間960万円

まで負担が軽減されます。

特待生Aなら、通常学費との差は2,000万円を大きく超えます。

これは非常に魅力的です。

ただし、重要なのは「特待生になれば6年間無条件でこの金額になるわけではない」ことです。

進級時の学業成績など、資格を継続するための基準があります。

そのため、特待生制度を前提として資金計画を立てる場合は、

「特待生資格を最後まで維持できなかった場合に、どれくらいの学費が必要になるのか」

まで確認しておくことが重要です。

また、歯学部の特待生制度には卒業後の研修・勤務に関する条件も設けられているため、学費だけでなく将来の進路も含めて検討する必要があります。

岩手医科大学の偏差値

ここで各学部の入試難易度を整理しておきましょう。

パスナビによる偏差値・共通テスト得点率は次のとおりです。

学部偏差値共通テスト得点率
医学部60.0~62.5共通テスト利用なし
歯学部40.048%
薬学部40.039%
看護学部35.0共通テスト利用なし

最大の特徴は、医学部と他学部の偏差値差が非常に大きいことです。

医学部は私立医学部として一定以上の難易度がありますが、歯学部・薬学部・看護学部は比較的入りやすい水準となっています。

ただし、ここまで見てきたように、

偏差値が低い=卒業も簡単

ではありません。

特に歯学部・薬学部は、この点を理解したうえで進学する必要があります。

岩手医科大学には「やばい」と言われるほど大きな強みもある

ここまでは厳しい数字を中心に見てきました。

しかし、岩手医科大学には他大学にはない大きな特徴があります。

岩手医科大学は医学部・歯学部・薬学部・看護学部を擁する医療系総合大学であり、大学の教育課程でも4学部連携が明確に位置づけられています。

医・歯・薬・看が同じキャンパスで学ぶ

現在は4学部が矢巾キャンパスに集約されています。

医師、歯科医師、薬剤師、看護師は、実際の医療現場では別々に働くのではなく、チームとして患者を支えます。

そのため学生時代から異なる医療職を目指す学生と学べることは、大きなメリットです。

岩手医科大学では、4学部の連携科目を通じて、専門知識だけでなくチーム医療に必要なコミュニケーション能力などを育てる教育が行われています。

北東北の地域医療を支える医療系総合大学

岩手医科大学は、単に医療資格を取得するための大学ではありません。

医学・歯学・薬学・看護の教育研究機能と附属病院を持つことで、岩手県を中心とした地域医療でも重要な役割を担っています。大学公式サイトでも4学部それぞれの教育・研究組織や附属医療機関を一体的に案内しています。

特に地域医療に関心がある学生にとって、実際の医療現場と密接につながった環境で学べることは大きな特徴でしょう。

「医療人たる前に、誠の人間たれ」という建学の精神

岩手医科大学が重視しているのは、単なる国家試験対策だけではありません。

建学以来、人間性を重視した医療人教育を掲げています。

医学部では1年次の共同生活を含め、専門知識だけではなく、人との関わりやチーム医療に必要な姿勢を身につける教育も特徴となっています。

偏差値や国家試験合格率だけでは見えてこない部分ですが、医療職を目指す大学としては重要な教育方針です。

岩手医科大学に向いている人

ここまでの数字を見ると、岩手医科大学は「とりあえず医療系資格を取りたい」という感覚で選ぶ大学ではないでしょう。

特に向いているのは、

  • 医師・歯科医師・薬剤師・看護師になりたいという意思が明確な人
  • 入学後も継続して勉強できる人
  • チーム医療に関心がある人
  • 岩手県・東北地方の地域医療に関心がある人
  • 学費や奨学金について事前に資金計画を立てられる人

です。

反対に、

「偏差値が低いから歯学部や薬学部なら簡単に資格が取れそう」

という理由だけで進学すると、入学後に想像以上の厳しさを感じる可能性があります。

特に歯学部・薬学部については、偏差値だけでなく、進級率・ストレート卒業率・国家試験合格率まで確認して進学先を決めることが重要です。

スポンサーリンク

まとめ:岩手医科大学は【やばい】のか?留年・国家試験・学費が厳しいと言われる理由を考察

岩手医科大学がネット上で「やばい」と言われる背景を調べると、単純に大学の評判が悪いからではないことが分かります。

最大の理由は、学部によっては「入試の入りやすさ」と「卒業・国家試験までの厳しさ」に大きなギャップがあることです。

特に歯学部では、

  • 偏差値40.0
  • 実質倍率約1.2倍
  • ストレート卒業率40.0%
  • ストレート国家試験合格率32.0%

という数字になっており、「入学しやすさ」と「歯科医師になるまでの難しさ」は別問題であることが分かります。

薬学部も標準修業年限内卒業率47.9%であり、6年間をストレートで卒業することは決して簡単ではありません。

医学部も、難しい入試を突破した後に厳しい医学教育が続きます。

一方で、看護学部の第115回看護師国家試験合格率は94.3%と高く、岩手医科大学全体を「国家試験に弱い大学」と評価することも適切ではありません。

また、医学・歯学・薬学・看護の4学部が連携して学ぶ教育環境は、岩手医科大学ならではの大きな強みです。

したがって岩手医科大学の「やばい」は、

「大学そのものが危険」という意味ではなく、「医療系資格を取得するまでの道のりを甘く見てはいけない」という意味で捉えるのが実態に近い

と言えるでしょう。

とくに歯学部・薬学部を検討している受験生は、偏差値や入試倍率だけではなく、卒業までの進級状況、国家試験合格率、留年時の学費負担まで確認してから進学を判断することをおすすめします。

出典・参考資料

本記事の作成にあたり、主に以下の資料・Webサイトを参考にしました。

関連記事

※偏差値・入試倍率・学費・国家試験結果・特待生制度などは年度によって変更される場合があります。受験時には岩手医科大学の最新の募集要項・公式発表をご確認ください。

【大学受験生向け】「面接対策」高校生向け医療ニュースサイトおすすめ5選
面接対策のため、高校生向けの医療ニュースサイトを知りたくありませんか?特に医療系の学部を志望する場合、面接で医療や健康に関する知識や時事問題が問われる可能性が高いです。しかし、最新の医療ニュースに触れるためには、信頼できる情報源が必要です。一般的なニュースサイトでは、医療分野に特化した情報が限られているため、医療ニュースを専門に扱うメディアを活用することが求められます。そこで今回は、面接対策として役立つ、医療ニュースを提供する企業やウェブサイトを紹介します。

subblog.netの記事をGoogle検索で見つけやすくする

大学選び・偏差値・就職情報などを今後もチェックしたい方は、subblog.netをGoogleの「優先ソース」に追加できます。

Googleの優先ソースに追加
この記事を書いた人

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました