30年前の私立医学部ランキングが今と違いすぎる    1993年と2026年の偏差値を比較

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30年前の私立医学部ランキングが今と違いすぎる 1993年と2026年の偏差値を比較

私立医学部は、今も昔も大学受験の中で非常に難しい分野のひとつです。

しかし、30年前の私立医学部ランキングを現在と比較してみると、現在のイメージとはかなり違う序列になっていることがわかります。

特に注目したいのは、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、関西医科大学など、現在では私立医学部トップクラスとされる大学の偏差値が、1993年当時とは大きく異なっている点です。

今回は、河合塾の偏差値データをもとに、1993年頃の私立医学部ランキングと、2026年度入試難易度予想の私立医学部ランキングを比較しながら、この30年間で私立医学部の難易度や序列がどのように変化したのかを見ていきます。

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1993年の私立医学部偏差値ランキング

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まずは、1993年、つまり今から約30年前の私立医学部ランキングを見ていきます。

なお、産業医科大学医学部は当時の偏差値が公表されていないため、ランキングからは除外しています。

1993年 私立医学部偏差値ランキング

順位偏差値大学名
1位70.0慶應義塾大学医学部
2位67.5自治医科大学医学部
3位62.5東京医科大学医学部
3位62.5日本医科大学医学部
3位62.5大阪医科大学医学部
6位60.0昭和大学医学部
6位60.0日本大学医学部
6位60.0関西医科大学医学部
6位60.0近畿大学医学部
6位60.0兵庫医科大学医学部
11位57.5順天堂大学医学部
11位57.5東海大学医学部
11位57.5東邦大学医学部
11位57.5愛知医科大学医学部
11位57.5藤田学園保健福祉大学医学部
11位57.5久留米大学医学部
11位57.5福岡大学医学部
18位55.0岩手医科大学医学部
18位55.0獨協医科大学医学部
18位55.0埼玉医科大学医学部
18位55.0北里大学医学部
18位55.0杏林大学医学部
18位55.0帝京大学医学部
18位55.0東京慈恵会医科大学医学部
18位55.0東京女子医科大学医学部
18位55.0聖マリアンナ医科大学医学部
18位55.0川崎医科大学医学部
28位52.5金沢医科大学医学部

1993年時点では、慶應義塾大学医学部が偏差値70.0で単独トップでした。

2位は自治医科大学医学部で偏差値67.5。3位グループには東京医科大学、日本医科大学、大阪医科大学が並んでいます。

一方で、現在の私立医学部のイメージから見ると、意外な大学もあります。

たとえば、現在ではトップクラスの難関私立医学部として知られる東京慈恵会医科大学は、1993年時点では偏差値55.0でした。

また、順天堂大学医学部も偏差値57.5で、現在の難易度から考えるとかなり印象が異なります。

2026年度の私立医学部偏差値ランキング

次に、2026年度入試難易度予想に基づく私立医学部ランキングを見ていきます。

ここでは、各大学の一般方式や主な前期方式の偏差値を基準にしています。

同一大学で方式や枠により偏差値が異なる場合は、代表的な数値をもとに整理しています。

2026年度 私立医学部偏差値ランキング

順位偏差値大学名
1位72.5慶應義塾大学
2位70.0順天堂大学
2位70.0東京慈恵会医科大学
2位70.0日本医科大学
2位70.0関西医科大学
6位67.5国際医療福祉大学
6位67.5昭和医科大学
6位67.5自治医科大学
6位67.5藤田医科大学
6位67.5大阪医科薬科大学
6位67.5産業医科大学
6位67.5東北医科薬科大学
13位65.0東京医科大学
13位65.0東邦大学
13位65.0杏林大学
13位65.0帝京大学
13位65.0東海大学
13位65.0日本大学
13位65.0愛知医科大学
13位65.0近畿大学
21位62.5岩手医科大学
21位62.5獨協医科大学
21位62.5埼玉医科大学
21位62.5北里大学
21位62.5金沢医科大学
21位62.5久留米大学
21位62.5福岡大学
21位62.5兵庫医科大学
29位60.0東京女子医科大学
29位60.0聖マリアンナ医科大学
29位60.0川崎医科大学

2026年度予想では、慶應義塾大学医学部が偏差値72.5でトップです。

2位グループには、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、関西医科大学が偏差値70.0で並んでいます。

また、国際医療福祉大学、昭和医科大学、自治医科大学、藤田医科大学、大阪医科薬科大学、産業医科大学、東北医科薬科大学などが偏差値67.5の上位グループを形成しています。

1993年と比較すると、私立医学部全体の偏差値が大きく底上げされていることがわかります。

1993年と2026年の私立医学部ランキング比較表

ここからは、1993年と2026年の偏差値を比較していきます。

大学名は現在の名称に合わせています。

2026順位大学名2026偏差値1993偏差値変化
1位慶應義塾大学72.570.0+2.5
2位順天堂大学70.057.5+12.5
2位東京慈恵会医科大学70.055.0+15.0
2位日本医科大学70.062.5+7.5
2位関西医科大学70.060.0+10.0
6位国際医療福祉大学67.5新設・比較不可
6位昭和医科大学67.560.0+7.5
6位自治医科大学67.567.5±0.0
6位藤田医科大学67.557.5+10.0
6位大阪医科薬科大学67.562.5+5.0
6位産業医科大学67.5比較データなし
6位東北医科薬科大学67.5新設・比較不可
13位東京医科大学65.062.5+2.5
13位東邦大学65.057.5+7.5
13位杏林大学65.055.0+10.0
13位帝京大学65.055.0+10.0
13位東海大学65.057.5+7.5
13位日本大学65.060.0+5.0
13位愛知医科大学65.057.5+7.5
13位近畿大学65.060.0+5.0
21位岩手医科大学62.555.0+7.5
21位獨協医科大学62.555.0+7.5
21位埼玉医科大学62.555.0+7.5
21位北里大学62.555.0+7.5
21位金沢医科大学62.552.5+10.0
21位久留米大学62.557.5+5.0
21位福岡大学62.557.5+5.0
21位兵庫医科大学62.560.0+2.5
29位東京女子医科大学60.055.0+5.0
29位聖マリアンナ医科大学60.055.0+5.0
29位川崎医科大学60.055.0+5.0

比較表を見ると、私立医学部の偏差値がこの30年間で大きく上昇していることがわかります。

特に、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、関西医科大学、藤田医科大学、金沢医科大学などは、1993年と比べて大きく偏差値を上げています。

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30年間で大きく偏差値が上がった私立医学部

1993年と2026年を比較すると、特に偏差値の上昇が目立つ大学があります。

東京慈恵会医科大学は55.0から70.0へ

最もインパクトが大きいのは、東京慈恵会医科大学です。

1993年の偏差値は55.0でしたが、2026年度予想では70.0となっています。

現在の東京慈恵会医科大学は、慶應義塾大学、順天堂大学、日本医科大学などと並び、私立医学部のトップクラスとして見られることが多い大学です。

そのため、1993年時点で偏差値55.0だったというデータは、現在の受験生や保護者にとってかなり意外に感じられるかもしれません。

順天堂大学は57.5から70.0へ

順天堂大学も大きく難化した大学のひとつです。

1993年の偏差値は57.5でしたが、2026年度予想では70.0です。

順天堂大学医学部は、現在では私立医学部の中でも非常に高い人気を持つ大学です。

入試難易度も高く、上位私立医学部の代表格といえる存在になっています。

30年前と現在を比べると、大学の評価や人気が大きく変化したことがわかります。

関西医科大学は60.0から70.0へ

関西医科大学も、1993年の偏差値60.0から、2026年度予想では70.0へ上昇しています。

関西圏の私立医学部の中でも、現在では非常に難度の高い大学として位置づけられています。

大阪医科薬科大学と並び、関西の私立医学部を代表する存在になっているといえるでしょう。

金沢医科大学は52.5から62.5へ

1993年時点で偏差値52.5だった金沢医科大学も、2026年度予想では62.5となっています。

30年前のデータでは私立医学部の中で最も低い偏差値でしたが、現在では偏差値62.5です。

このことからも、私立医学部全体の難易度が底上げされていることがわかります。

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慶應義塾大学医学部は30年前から別格だった

一方で、30年前も現在もトップに位置しているのが慶應義塾大学医学部です。

1993年の偏差値は70.0。

2026年度予想では72.5です。

私立医学部の中で、慶應義塾大学医学部は30年前から別格の存在だったといえます。

現在でも、私立大学医学部の最難関として高い評価を受けています。国公立医学部の最上位層と比較されることも多く、私立医学部の頂点といってよいでしょう。

今回の比較で面白いのは、慶應医学部が昔からトップだったことに加えて、その下のグループが大きく変化している点です。

1993年は、慶應と自治医科大学が上位にあり、その下に東京医科大学、日本医科大学、大阪医科大学が続いていました。

しかし2026年では、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、関西医科大学が偏差値70.0で並び、慶應に次ぐトップ層を形成しています。

私立医学部の最低偏差値は52.5から60.0へ

今回の比較で、最も重要なポイントのひとつが、私立医学部全体の最低偏差値の変化です。

1993年の私立医学部では、最も低い偏差値が52.5でした。

一方、2026年度予想では、最も低いグループでも偏差値60.0です。

つまり、30年前には偏差値52.5〜57.5の私立医学部も多く存在していましたが、現在では下位とされる私立医学部でも偏差値60.0前後が必要になっています。

この変化は非常に大きいです。

昔の私立医学部が簡単だったというわけではありませんが、偏差値の水準だけを見ると、現在の私立医学部は全体的に大きく難化しているといえます。

大学受験全体は易化したのに、私立医学部はなぜ難化したのか

この30年間で、大学受験全体の環境は大きく変わりました。

1990年代前半は、いわゆる「大学受験バブル」の時代でした。受験人口は120万人を超え、1992年頃には約121万人に達していたとされています。

当時は現役で第一志望に合格できない受験生も多く、浪人することも珍しくありませんでした。

しかし、その後は少子化が進み、大学の定員増加も重なったことで、大学受験全体の競争率は徐々に緩和されていきます。

近年では、受験人口はピーク時より大きく減少し、大学によっては定員割れも珍しくありません。

また、学校推薦型選抜や総合型選抜の割合も高まり、一般選抜だけで大学に進学する受験生は以前よりも限られるようになっています。

つまり、大学受験全体で見ると、30年前より入りやすくなった大学は少なくありません。

ところが、私立医学部はこの流れとは違う動きをしています。

少子化によって大学受験人口が減っているにもかかわらず、私立医学部では現在も高い難易度が維持されています。

その背景には、医師という職業の安定性、社会的評価の高さ、医学部人気の上昇、各大学の学費引き下げ、奨学金制度の充実、地域枠の拡大などがあります。

大学受験全体は競争緩和に向かっている一方で、私立医学部はむしろ競争が激しくなった分野だといえます。

私立医学部の志願者数は単純比較に注意が必要

私立医学部の難化を考えるうえで、志願者数の変化も重要です。

今から約30年前、1996年頃の私立医学部の志願者数は約48,400人でした。

募集人員は約2,480人で、平均倍率は約19.5倍に達していたとされています。

一方、近年の私立大学医学部の志願者数は、延べ人数でおおむね10万〜11万人規模とされています。

一見すると、30年前と比べて志願者数が大きく増えているように見えます。

ただし、ここには注意が必要です。

私立医学部の志願者数は、多くの場合「延べ志願者数」です。

つまり、1人の受験生が複数の大学や複数の入試方式に出願した場合、それぞれが志願者数としてカウントされます。

たとえば、1人の受験生が5校の私立医学部に出願すれば、延べ志願者数としては5人分になります。

現在は、1人あたりの併願校数が多く、同じ大学でも一般前期、後期、共通テスト利用、地域枠など、複数方式に出願できるケースがあります。

また、インターネット出願の普及によって、出願手続きのハードルも以前より下がっています。

そのため、現在の延べ志願者数10万〜11万人と、1990年代の約48,400人を単純に比較して、「実際の受験生が2倍になった」と考えるのは適切ではありません。

むしろ重要なのは、大学受験全体では少子化によって受験人口が減少しているにもかかわらず、私立医学部では高い志願者規模と高偏差値が維持されている点です。

つまり、志願者数だけでなく、偏差値の底上げ、受験方式の多様化、併願数の増加、学費引き下げによる受験者層の拡大などをあわせて見る必要があります。

昔の私立医学部は今より入りやすかったのか

ここまで見ると、「昔の私立医学部は今より入りやすかったのか」と感じる人も多いかもしれません。

結論から言うと、偏差値だけを見ると、現在より入りやすかった大学は多かったといえます。

1993年には、偏差値55.0前後の私立医学部が多数ありました。現在では、最も低いグループでも偏差値60.0です。

この点だけを見れば、私立医学部全体の難易度は明らかに上がっています。

ただし、当時の私立医学部が簡単だったわけではありません。

1990年代の私立医学部は、学費が非常に高額で、家庭の経済力によって受験できる層が限られやすい時代でした。

また、多額の寄付金が必要とされるケースもあり、現在とは受験環境が大きく異なっていました。

さらに、1990年代は大学受験全体の競争も激しい時代でした。浪人も珍しくなく、現役合格が今より難しい時代でもありました。

そのため、「昔の私立医学部は簡単だった」と単純に言い切るのは正確ではありません。

正しくは、次のように整理できます。

1990年代の私立医学部は、学費や経済的な負担が大きく、受験できる層が限られていた一方で、現在より偏差値水準は低い大学も多くありました。

一方、現在の私立医学部は、学費引き下げや奨学金制度の充実によって受験者層が広がり、結果として全体の偏差値水準が大きく底上げされています。

つまり、昔と今では「難しさの質」が違うといえます。

私立医学部の序列は30年で大きく変わった

今回の比較で見えてくるのは、私立医学部の序列が30年で大きく変わったということです。

もちろん、慶應義塾大学医学部のように、30年前から現在まで一貫してトップにいる大学もあります。

しかし、その下のグループを見ると、変化はかなり大きいです。

1993年時点では、東京医科大学、日本医科大学、大阪医科大学などが上位に位置していました。

一方、現在では、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、関西医科大学が偏差値70.0で並び、慶應に次ぐトップ層を形成しています。

また、藤田医科大学、昭和医科大学、大阪医科薬科大学なども上位グループに位置しています。

さらに、1993年には存在しなかった国際医療福祉大学や東北医科薬科大学といった新しい医学部も、現在では高い偏差値を示しています。

このように、私立医学部の世界では、大学のブランド力、教育環境、学費、立地、国家試験実績、附属病院、研究力、入試方式など、さまざまな要素によって評価が変化してきたと考えられます。

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まとめ:30年前の私立医学部ランキングが今と違いすぎる 1993年と2026年の偏差値を比較

1993年と2026年の私立医学部ランキングを比較すると、この30年間で私立医学部の難易度と序列が大きく変化したことがわかります。

1993年時点では、慶應義塾大学医学部が偏差値70.0で単独トップでした。その一方で、偏差値55.0前後の私立医学部も多く、最も低い大学では偏差値52.5でした。

しかし、2026年度入試難易度予想では、慶應義塾大学医学部が偏差値72.5でトップに立ち、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、関西医科大学が偏差値70.0で続いています。

さらに、最も低いグループでも偏差値60.0となっており、私立医学部全体の難易度が大きく底上げされています。

特に、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、関西医科大学、藤田医科大学、金沢医科大学などは、この30年間で大きく偏差値を上げました。

一方で、志願者数については延べ人数である点に注意が必要です。現在は複数大学・複数方式への併願が一般化しているため、単純に「志願者数が2倍になった」とは言い切れません。

それでも、大学受験全体では少子化によって競争が緩和されているにもかかわらず、私立医学部では高い偏差値と高い人気が維持されていることは間違いありません。

つまり、私立医学部はこの30年間で、「一部の大学だけが難関だった時代」から、「ほぼ全大学が高難度化した時代」へ移り変わったといえるでしょう。

医学部受験を考える際には、現在の偏差値だけでなく、こうした長期的な変化を見ることで、大学ごとの立ち位置や人気の変化をより深く理解できます。

出典・参考資料

本記事は、河合塾「入試難易予想ランキング表」および私立大学医学部医学科の偏差値データをもとに作成しています。

1993年頃の私立医学部偏差値と、2026年度入試難易度予想の偏差値を比較し、各大学の一般方式・主な前期方式を基準にランキング化しています。

また、私立医学部の志願者数、募集人員、倍率、大学受験人口の推移については、1990年代の入試関連資料、近年の私立医学部入試動向資料、文部科学省の大学入試関連統計、各大学公式サイト等を参考にしています。

なお、偏差値は入試方式や募集区分によって異なる場合があります。また、志願者数は延べ人数であり、実際の受験生数とは異なる点にご注意ください。

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この記事を書いた人

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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