四国の大学ランキング|国立大学5校の偏差値・序列・就職先を徹底比較
四国地方には、愛媛大学、徳島大学、香川大学、高知大学、鳴門教育大学の5つの国立大学があります。
いずれも地域を代表する大学ですが、学部構成や研究分野、就職先には大きな違いがあります。
四国最大規模の総合大学である愛媛大学、医療・理系研究に強い徳島大学、法学・経済学など文系分野にも強い香川大学、地域密着型の教育で知られる高知大学、教員養成に特化した鳴門教育大学というように、それぞれの役割は明確です。
では、四国の国立大学で最も評価が高いのはどこなのでしょうか。
本記事では、河合塾の偏差値・共通テスト得点率、科学研究費助成事業の配分額、就職実績、地域貢献、地元での人気などを基に、四国の国立5大学を比較します。
なお、大学の評価は偏差値だけでは決まりません。総合ランキングに加えて、研究力、就職、地域貢献、教員養成など、目的別のランキングも紹介します。
四国地方にある国立大学一覧
今回比較する四国の国立大学は、次の5校です。
| 大学 | 所在地 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 愛媛大学 | 愛媛県松山市 | 四国最大規模の総合大学 |
| 徳島大学 | 徳島県徳島市 | 医学・歯学・薬学・理工系に強い |
| 香川大学 | 香川県高松市 | 法学・経済学と希少糖研究に強い |
| 高知大学 | 高知県高知市 | 地域協働、農林海洋科学に強い |
| 鳴門教育大学 | 徳島県鳴門市 | 教員養成に特化した単科大学 |
愛媛大学、徳島大学、香川大学、高知大学は、複数の学部を持つ総合大学です。
一方、鳴門教育大学は学校教育学部のみを置く、教員養成に特化した大学です。そのため、大学規模や研究費だけで単純に比較すると不利になります。
本記事では、こうした大学の役割の違いも踏まえて評価します。
四国の国立大学・総合ランキング

四国の国立5大学を、大学規模、学部の幅、入試難易度、研究力、就職、地域での評価などから総合的に比較すると、次のような順位になります。
| 順位 | 大学 | 総合評価 |
|---|---|---|
| 1位 | 愛媛大学 | 四国最大の規模と幅広い学部構成 |
| 2位 | 徳島大学 | 医療・理系の研究力と専門性 |
| 3位 | 香川大学 | 文系・医療・理系のバランス |
| 4位 | 高知大学 | 地域貢献と実践教育 |
| 5位 | 鳴門教育大学 | 教員養成に特化した専門性 |
1位は愛媛大学
総合ランキング1位は愛媛大学です。
愛媛大学には、法文学部、教育学部、社会共創学部、理学部、医学部、工学部、農学部の7学部があります。
学生数や学部数が多く、文系、理系、医療、教育、農学など、幅広い分野を学べることが最大の強みです。
研究費では徳島大学に次ぐ四国2位、地元在住者を対象とした「子どもを入学させたい大学」のアンケートでは四国1位となっており、研究力と地域での信頼感を兼ね備えています。
突出した一つの専門分野だけでなく、大学規模、学部の幅、研究、就職などを総合的に見ると、四国で最もバランスのよい国立大学と評価できます。
2位は徳島大学
2位は徳島大学です。
徳島大学は、医学部、歯学部、薬学部、理工学部、生物資源産業学部、総合科学部を持ち、特に医療・理系分野に強みがあります。
四国の国立大学で唯一、医学部、歯学部、薬学部の3つをそろえている点が大きな特徴です。
2024年度の科学研究費配分額は四国1位で、全国でも上位に位置しています。
青色LEDの開発でノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏を輩出したことでも知られ、光テクノロジー、生命科学、医療、薬学などの研究で存在感があります。
大学全体の幅広さでは愛媛大学に譲りますが、理系・医療系の専門性と研究力では四国トップクラスです。
3位は香川大学
3位は香川大学です。
香川大学は、教育学部、法学部、経済学部、医学部、創造工学部、農学部を持っています。
四国の国立大学では貴重な法学部と経済学部があり、地方公務員、金融機関、地域企業などを目指す文系受験生に適しています。
理系分野では、希少糖研究が有名です。農学、医学、工学などを結び付けた研究が進められており、地域産業との連携にも強みがあります。
医学部医学科に加え、法学部の偏差値も比較的高く、文系・理系・医療系のバランスが取れた大学です。
4位は高知大学
4位は高知大学です。
高知大学には、人文社会科学部、教育学部、理工学部、医学部、農林海洋科学部、地域協働学部があります。
特に特徴的なのが、地域協働学部と農林海洋科学部です。
学生が地域へ出て、自治体、企業、住民などと協力しながら課題解決に取り組む実践的な教育が行われています。
人口減少、少子高齢化、防災、一次産業、地域活性化など、地方が抱える課題を現場で学びたい人に向いています。
入試難易度や研究費では上位3大学に及びませんが、地域貢献や実践教育という点では、四国を代表する大学です。
5位は鳴門教育大学
5位は鳴門教育大学です。
ただし、5位だから評価が低いという意味ではありません。
鳴門教育大学は、学校教育学部のみを置く教員養成大学です。総合大学とは設置目的が異なるため、学部数、研究費、卒業後の業種の幅では不利になります。
一方、教員就職率は89.4%で、国立の教員養成大学・学部の中で3年連続全国1位を記録しています。
教員を目指す受験生にとっては、四国1位どころか、全国でも有力な大学の一つです。
総合ランキングの算出基準
本記事の総合ランキングは、次の項目を基に評価しています。
| 評価項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 入試難易度 | 偏差値、共通テスト得点率 |
| 大学規模 | 学部数、学生数、学べる分野 |
| 研究力 | 科研費配分額、研究分野 |
| 就職・進路 | 就職率、就職先、大学院進学 |
| 地域での評価 | 地域貢献、地元人気 |
| 専門性 | 他大学にはない学部や教育分野 |
総合ランキングは、大学の優劣を絶対的に決めるものではありません。
研究者を目指す場合、教員を目指す場合、地元公務員を目指す場合では、適した大学が異なります。
四国の国立大学・偏差値ランキング
四国の国立大学では、医学部医学科が最も高い難易度となっています。
河合塾の予想ボーダーラインを基に、主に前期日程の偏差値と共通テスト得点率を比較します。
医学部医学科の偏差値ランキング
| 順位 | 大学・学部 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 徳島大学 医学部医学科 | 62.5 | 82% |
| 1位 | 香川大学 医学部医学科 | 62.5 | 81~82% |
| 1位 | 愛媛大学 医学部医学科 | 62.5 | 79% |
| 1位 | 高知大学 医学部医学科 | 62.5 | 78~79% |
偏差値では4大学とも62.5で並びます。
ただし、共通テスト得点率を見ると、徳島大学と香川大学がやや高い水準です。
なお、鳴門教育大学には医学部はありません。
医学部医学科を除いた偏差値ランキング
| 順位 | 大学・学部学科 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 徳島大学 薬学部薬学科 | 55.0 | 74% |
| 1位 | 徳島大学 歯学部歯学科 | 55.0 | 72% |
| 1位 | 香川大学 法学部法学科 | 55.0 | 64% |
| 4位 | 香川大学 医学部臨床心理学科 | 52.5 | 63% |
| 5位 | 徳島大学 医学部保健学科の一部 | 50.0 | 62%前後 |
| 5位 | 愛媛大学 教育学部の一部 | 50.0 | 54~62% |
| 5位 | 香川大学 教育学部の一部 | 50.0 | 57~62% |
| 5位 | 愛媛大学 理学部の一部 | 50.0 | 53~57% |
医学部医学科を除くと、徳島大学の薬学部・歯学部と、香川大学法学部が偏差値55.0で最上位です。
医療系が上位に入るのは予想しやすい一方、香川大学法学部が同じ偏差値帯に入っている点は注目できます。
四国の国立大学で法律を学びたい受験生にとって、香川大学法学部は難易度、知名度、就職先の面で有力な選択肢です。
私立歯学部の偏差値はなぜ下がった?95年・01年・26年ランキングで見る変化
大学別の最高偏差値
医学部医学科を除いた最高偏差値を比較すると、次のようになります。
| 順位 | 大学 | 最高偏差値 | 主な学部 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 徳島大学 | 55.0 | 薬学部・歯学部 |
| 1位 | 香川大学 | 55.0 | 法学部 |
| 3位 | 愛媛大学 | 50.0 | 教育学部・理学部の一部 |
| 4位 | 高知大学 | 47.5 | 農林海洋科学部など |
| 5位 | 鳴門教育大学 | 45.0 | 学校教育学部 |
最高偏差値だけを見ると、徳島大学・香川大学が上位です。
ただし、これは各大学で最も難易度の高い学部を比較したものであり、大学全体の平均難易度を示すものではありません。
偏差値45.0~47.5の学部が中心
四国の国立大学では、医学部医学科や一部の医療系・文系上位学部を除くと、偏差値45.0~47.5前後の学部が多くなっています。
主な学部は次の通りです。
- 香川大学経済学部
- 愛媛大学法文学部
- 徳島大学総合科学部
- 愛媛大学工学部
- 高知大学人文社会科学部
- 香川大学創造工学部
- 愛媛大学農学部
- 香川大学農学部
- 徳島大学理工学部
- 高知大学教育学部
- 高知大学農林海洋科学部
- 鳴門教育大学学校教育学部
偏差値が近くても、試験科目、配点、共通テスト得点率は異なります。
志望校を選ぶ際は、偏差値だけでなく、共通テストと二次試験の配点や過去問との相性も確認する必要があります。
四国の国立大学・研究力ランキング

大学の研究力や研究規模を比較する指標の一つが、科学研究費助成事業、いわゆる科研費の配分額です。
2024年度の配分額を比較すると、次のようになります。
| 順位 | 大学 | 科研費配分額 | 全国順位 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 徳島大学 | 約10億4,900万円 | 27位 |
| 2位 | 愛媛大学 | 約9億9,700万円 | 29位 |
| 3位 | 香川大学 | 約4億9,100万円 | 69位 |
| 4位 | 高知大学 | 約4億8,200万円 | 71位 |
| 5位 | 鳴門教育大学 | 約4,360万円 | 287位 |
研究力1位は徳島大学
科研費配分額1位は徳島大学です。
徳島大学は、医学、歯学、薬学、生命科学、光テクノロジー、理工学など、研究費を必要とする分野を多く持っています。
特に医療系学部が充実しており、大学院や研究機関を含めた研究規模が大きいことが特徴です。
理系・医療系の研究力を重視するなら、四国の国立大学では徳島大学が最有力候補です。
愛媛大学も全国上位の研究規模
愛媛大学の科研費配分額は約9億9,700万円で、徳島大学に迫っています。
医学、理学、工学、農学など幅広い研究分野を持ち、地球物理学、環境、防災などの研究にも強みがあります。
特定の分野に集中する徳島大学に対し、愛媛大学は幅広い分野で研究を行う総合型の研究大学といえます。
香川大学と高知大学は地域資源を生かした研究に強い
香川大学と高知大学の科研費配分額は、ほぼ同じ水準です。
香川大学は希少糖研究、高知大学は農林海洋科学、地域防災、地域課題などで特色があります。
科研費の総額では徳島大学・愛媛大学に及びませんが、地域の産業や自然環境を生かした研究では独自性があります。
鳴門教育大学の科研費が少ない理由
鳴門教育大学は、教員養成に特化した小規模な単科大学です。
医学、工学、農学などの大型実験設備を必要とする学部を持たないため、科研費配分額は少なくなります。
ただし、教育方法、いじめ防止、特別支援教育、教育DXなど、学校現場に直接役立つ研究を行っています。
科研費配分額は研究規模を示す指標の一つですが、研究の質や教育力をそのまま表すものではありません。
四国で子どもを入学させたい大学ランキング
地元での知名度や信頼感を見る参考になるのが、「子どもを入学させたい大学」に関するアンケートです。
四国地方在住者を対象とした調査から、国立5大学を抜き出すと次のようになります。
| 順位 | 大学 | 得票率 |
|---|---|---|
| 1位 | 愛媛大学 | 16.1% |
| 2位 | 香川大学 | 15.3% |
| 3位 | 徳島大学 | 13.9% |
| 4位 | 高知大学 | 8.1% |
| 5位 | 鳴門教育大学 | 3.4% |
この数字は、地域への就職率ではなく、アンケートの得票率です。
大学の偏差値や研究力を直接比較したものではなく、知名度、安心感、学部の幅、就職への期待などが反映された人気ランキングと考えられます。
愛媛大学が地元人気1位
愛媛大学は、四国最大規模の総合大学です。
学部の選択肢が多く、文系・理系・医療・教育など、幅広い進路に対応できます。
地元での知名度に加えて、総合大学としての安心感が、保護者世代からの支持につながっていると考えられます。
香川大学は僅差の2位
香川大学は得票率15.3%で、愛媛大学に次ぐ2位です。
法学部、経済学部、医学部、教育学部、創造工学部、農学部があり、文系・理系・医療系をバランスよく学べます。
特に公務員、金融機関、地域企業などを目指す文系受験生にとって、安心感のある大学です。
徳島大学は専門性で支持
徳島大学は、研究力では四国1位ですが、地元人気では3位となっています。
医学、歯学、薬学、理工学など専門性の高い分野が中心であるため、学びたい分野が明確な受験生から強く支持される大学といえます。
四国の国立大学・地域貢献度ランキング
地域貢献には、卒業生を地域へ送り出すこと、地域課題を解決すること、医療・教育などの社会インフラを支えることなど、さまざまな形があります。
総合的に評価すると、次のようなランキングになります。
| 順位 | 大学 | 地域貢献の特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 高知大学 | 地域課題の解決と現場実習 |
| 2位 | 愛媛大学 | 幅広い業界への人材供給 |
| 3位 | 香川大学 | 行政・金融・産学官連携 |
| 4位 | 徳島大学 | 医療・先端技術による貢献 |
| 5位 | 鳴門教育大学 | 教員養成による教育貢献 |
地域貢献度1位は高知大学
高知大学は、地域協働学部や農林海洋科学部を中心に、地域の現場へ学生が入り込む教育を行っています。
少子高齢化、人口減少、防災、一次産業、観光、地域活性化など、高知県が直面する課題を教材として扱っている点が特徴です。
外部の地域貢献度調査でも高い評価を受けた実績があり、地域課題を解決する大学として存在感があります。
愛媛大学は人材供給の規模が大きい
愛媛大学は学生数が多く、卒業生の進路も幅広いため、四国の企業、自治体、学校、医療機関などへ多くの人材を送り出しています。
社会共創学部では、地域産業、環境、地域資源などを学び、地域の企業や自治体と連携した教育を行っています。
香川大学は行政・経済と研究で地域を支える
香川大学は、法学部・経済学部から地方公務員、金融機関、地域企業へ人材を送り出しています。
希少糖研究では、農学、医学、工学を結び付け、研究成果を地域産業へ生かす取り組みが進められています。
徳島大学は医療と先端産業に貢献
徳島大学は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、医療技術職などを輩出し、地域の医療インフラを支えています。
光テクノロジーや生命科学などの研究を通じて、企業や研究機関との産学官連携にも貢献しています。
鳴門教育大学は学校教育を支える
鳴門教育大学の地域貢献は、教員養成に集約されています。
四国だけでなく全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校へ教員を送り出し、教育現場を支えています。
大学規模は小さいものの、教育インフラへの貢献度は非常に高い大学です。
四国の国立大学で就職に強いのはどこ?

四国の国立5大学は、学部構成が異なるため、就職先や卒業後の進路にも違いがあります。
| 大学 | 就職・進路の強み |
|---|---|
| 愛媛大学 | 幅広い業界への就職 |
| 香川大学 | 公務員、金融機関、地域企業 |
| 徳島大学 | 医療職、技術職、研究職 |
| 高知大学 | 地方行政、地域企業、一次産業 |
| 鳴門教育大学 | 小中高校、特別支援学校の教員 |
愛媛大学は幅広い業界への就職に強い
愛媛大学の2024年度卒業生の就職率は99.4%です。
四国最大規模の総合大学であるため、公務員、教員、金融、メーカー、IT、医療、農業・食品関連など、卒業後の進路も幅広くなっています。
特定の業界だけに強いというより、さまざまな業界へ安定して卒業生を送り出している点が特徴です。
進路の選択肢を広く持ちたい受験生には、愛媛大学が向いています。
香川大学は公務員・金融機関に強い
香川大学は法学部と経済学部を持っているため、県庁、市役所などの地方公務員、地方銀行、信用金庫、地域企業などを目指す学生に適しています。
四国の国立大学で文系就職を重視するなら、香川大学は有力な選択肢です。
医学部、創造工学部、農学部もあるため、医療、技術、農業・食品関連への進路もあります。
徳島大学は医療職・技術職に強い
徳島大学は、医学部、歯学部、薬学部を持ち、医療専門職への進路が充実しています。
理工系では大学院へ進学する学生も多く、専門性を高めてから大手メーカー、建設会社、IT・情報通信企業などへ就職する傾向があります。
徳島大学の理工系では、卒業後すぐに就職するだけでなく、大学院進学を経て研究職・技術職を目指す進路も一般的です。
学部卒業時の就職率だけでなく、大学院修了後の就職先まで見て評価する必要があります。
高知大学は地域企業・行政に強い
高知大学は、地域協働学部や農林海洋科学部などを通じて、地域の行政、企業、農林水産業、食品、観光などに関わる人材を育成しています。
在学中から地域の現場へ入る機会が多く、実践力やマネジメント力を身に付けられる点が特徴です。
高知県をはじめとする地域社会に貢献したい受験生に向いています。
鳴門教育大学は教員就職で全国トップクラス
鳴門教育大学の教員就職率は89.4%です。
国立の教員養成大学・学部の中で3年連続全国1位となっており、直近15年間でも複数回トップを記録しています。
主な就職先は、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校などです。
就職する業界の幅は狭いものの、教員になるという目的では、四国の国立大学で最も高い実績を持っています。
目的別に見る四国のおすすめ国立大学
大学選びでは、総合ランキングよりも、自分が学びたい分野や目指す職業に合っているかが重要です。
総合力を重視するなら愛媛大学
文系、理系、医療、教育、農学など、幅広い学部から選びたい人には愛媛大学が向いています。
研究力、地元人気、就職先の幅もあり、進路がまだ完全に決まっていない受験生にも適しています。
医療・理系を学びたいなら徳島大学
医学、歯学、薬学、生命科学、光工学、理工学などを学びたい人には徳島大学がおすすめです。
大学院進学や研究職、大手メーカーの技術職を考えている人にも向いています。
法律・経済・公務員を目指すなら香川大学
四国の国立大学で法学や経済学を学びたい場合は、香川大学が有力です。
地方公務員、金融機関、地域企業への就職を考える文系受験生に適しています。
地域課題や一次産業を学びたいなら高知大学
地域活性化、農業、林業、水産業、防災、地方行政などに関心がある人には、高知大学が向いています。
教室だけでなく、地域の現場で学びたい人におすすめです。
教員を目指すなら鳴門教育大学
小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員を目指すなら、鳴門教育大学が最有力です。
教員採用試験対策や教育実習など、教員になるための環境が整っています。
四国で一番頭がいい大学はどこ?
「四国で一番頭がいい大学」を偏差値だけで判断する場合、医学部医学科では徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学がいずれも偏差値62.5で並びます。
医学部医学科を除くと、徳島大学薬学部・歯学部と香川大学法学部の偏差値55.0が最上位です。
一方、研究費では徳島大学が1位、大学規模と総合力では愛媛大学が1位と考えられます。
そのため、四国で一番頭がいい大学を一校だけ決めるのは難しく、評価軸によって次のように変わります。
- 偏差値上位学部:徳島大学・香川大学
- 研究力:徳島大学
- 総合力:愛媛大学
- 地域貢献:高知大学
- 教員養成:鳴門教育大学
四国の国立大学に序列はある?
一般的な総合序列としては、次のように評価されることが多いと考えられます。
愛媛大学・徳島大学>香川大学>高知大学>鳴門教育大学
ただし、愛媛大学と徳島大学は強みが異なります。
愛媛大学は大学規模、学部の幅、地元人気に強く、徳島大学は医療・理系の研究力と専門性に強みがあります。
また、鳴門教育大学は総合大学ではないため、一般的な大学序列では下位になりやすいものの、教員養成では5大学中トップです。
大学名だけで判断するのではなく、志望学部や卒業後の進路を基準に選ぶことが重要です。
四国の国立大学を選ぶ際の注意点
偏差値だけで決めない
同じ大学でも、医学部と理工学部、文系学部では偏差値が大きく異なります。
大学単位の序列だけでなく、志望学部・学科の難易度を確認しましょう。
共通テストと二次試験の配点を確認する
偏差値が同じでも、共通テスト得点率や二次試験の科目は異なります。
共通テスト重視の大学もあれば、二次試験で逆転しやすい大学もあります。
過去問との相性を見る
国立大学は大学ごとに二次試験の出題傾向が異なります。
特に第一志望より下の大学へ出願先を変更する場合、偏差値だけで決めるのは危険です。
英語の記述量、数学の難易度、国語の出題形式など、過去問との相性を確認しましょう。
就職率だけで判断しない
理工系では大学院進学者が多く、学部卒業時の就職率だけでは実態が分からない場合があります。
医療系や教育系では資格取得率や採用試験合格率も重要です。
よくある質問

四国で最も規模が大きい国立大学はどこですか?
愛媛大学です。7学部を持ち、文系、理系、医療、教育、農学など幅広い分野を学べます。
四国で研究力が高い大学はどこですか?
科研費配分額では徳島大学が1位、愛媛大学が2位です。特に徳島大学は医療、生命科学、薬学、光テクノロジーなどに強みがあります。
四国で偏差値が高い大学はどこですか?
医学部医学科では、徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学がいずれも偏差値62.5です。医学科を除くと、徳島大学薬学部・歯学部と香川大学法学部が偏差値55.0で上位です。
四国で文系に強い国立大学はどこですか?
香川大学が有力です。法学部と経済学部があり、公務員、金融機関、地域企業などへの就職を目指しやすい大学です。
四国で理系に強い国立大学はどこですか?
徳島大学と愛媛大学です。徳島大学は医療、薬学、光工学、生命科学に強く、愛媛大学は理学、工学、農学を含む幅広い研究分野を持っています。
四国で教員になるならどの大学がおすすめですか?
鳴門教育大学です。教員就職率89.4%を記録し、国立の教員養成大学・学部の中で3年連続全国1位となっています。
四国で公務員就職に強い大学はどこですか?
香川大学、愛媛大学、高知大学が有力です。特に香川大学は法学部・経済学部があり、地方公務員や地域金融機関との相性がよい大学です。
四国で地域貢献に力を入れている大学はどこですか?
高知大学です。地域協働学部や農林海洋科学部を中心に、学生が地域の現場で課題解決に取り組む教育を行っています。
愛媛大学と徳島大学ではどちらが上ですか?
総合力、大学規模、学部の幅では愛媛大学が上位です。一方、医療・理系の研究力や専門性では徳島大学が上位です。志望分野によって評価が変わります。
鳴門教育大学はランキングが低い大学ですか?
単純な総合ランキングでは下位になりやすいものの、教員養成では全国トップクラスです。教員を目指す人にとっては、非常に評価の高い大学です。
まとめ:四国の大学ランキング|国立大学5校の偏差値・序列・就職先を徹底比較
四国の国立大学を総合的に比較すると、1位は愛媛大学、2位は徳島大学、3位は香川大学、4位は高知大学、5位は鳴門教育大学という順位になります。
愛媛大学は、四国最大の総合大学として、学部の幅、研究力、就職先、地元人気のバランスに優れています。
徳島大学は、医学、歯学、薬学、理工学などの専門性が高く、科研費配分額では四国1位です。
香川大学は、法学部・経済学部を持ち、公務員、金融機関、地域企業などの文系就職に強みがあります。
高知大学は、地域協働学部や農林海洋科学部を中心に、地域課題に密着した実践的な教育を行っています。
鳴門教育大学は教員養成に特化し、教員就職率で全国トップクラスの実績を持っています。
四国の国立大学は、単純な偏差値や序列だけでは評価できません。
総合力なら愛媛大学、研究力と医療・理系なら徳島大学、文系と公務員就職なら香川大学、地域貢献なら高知大学、教員養成なら鳴門教育大学というように、それぞれに明確な強みがあります。
大学を選ぶ際は、ランキングだけでなく、学びたい分野、入試科目、大学院進学、卒業後に目指す職業まで含めて比較することが大切です。
参考文献・出典
本記事は、河合塾Kei-Net、文部科学省、各大学の公式サイトなどが公表している情報を基に作成しています。偏差値・共通テスト得点率は、河合塾が公表する予想ボーダーラインを参照しています。
偏差値・共通テスト得点率
- 河合塾Kei-Net「徳島大学|偏差値・共通テスト得点率(ボーダーライン)」
徳島大学の一般選抜における学部・学科別の偏差値、共通テスト得点率を参照。 - 河合塾Kei-Net「愛媛大学|偏差値・共通テスト得点率(ボーダーライン)」
愛媛大学の一般選抜における学部・学科別の偏差値、共通テスト得点率を参照。 - 河合塾Kei-Net「香川大学|偏差値・共通テスト得点率(ボーダーライン)」
香川大学の一般選抜における学部・学科別の偏差値、共通テスト得点率を参照。 - 河合塾Kei-Net「高知大学|偏差値・共通テスト得点率(ボーダーライン)」
高知大学の一般選抜における学部・学科別の偏差値、共通テスト得点率を参照。 - 河合塾Kei-Net「鳴門教育大学|偏差値・共通テスト得点率(ボーダーライン)」
鳴門教育大学の一般選抜における共通テスト得点率を参照。
科研費・研究力
- 文部科学省「令和6年度科学研究費助成事業の配分について」
2024年度の研究機関別科研費採択件数・配分額などを参照。 - 文部科学省「科学研究費助成事業 配分結果」
科学研究費助成事業の年度別配分結果および公表資料を参照。
地元からの人気
- ねとらぼリサーチ「地元在住者に聞いた、子どもを入学させたい四国地方の大学ランキング」
愛媛大学16.1%、香川大学15.3%、徳島大学13.9%、高知大学8.1%、鳴門教育大学3.4%というアンケート得票率を参照。
鳴門教育大学の教員就職実績
- 鳴門教育大学「国立教員養成大学・学部で3年連続全国第1位!教員就職率89.4%を記録」
令和7年3月卒業者の教員就職率と全国順位を参照。 - 鳴門教育大学「学部生受験生ナビ」
教員就職率、少人数教育、教育実習、教育課題に対応したカリキュラムなどを参照。 - 鳴門教育大学「進路・就職状況(学部)」
学校教育学部卒業者の進路・教員就職実績を参照。
各大学の特色・就職実績
- 愛媛大学公式サイト
学部構成、教育内容、社会共創学部、研究活動、就職・キャリア支援などを参照。 - 徳島大学公式サイト「就職状況」
学部・大学院別の就職先、大学院進学状況、就職地域などを参照。 - 香川大学公式サイト
学部構成、法学部・経済学部の教育、希少糖研究、産学官連携、進路・就職状況などを参照。 - 高知大学公式サイト
地域協働学部、農林海洋科学部、地域連携、実習教育、進路・就職状況などを参照。 - 鳴門教育大学公式サイト
学校教育学部の教育内容、教育実習、教員採用試験対策、進路・就職状況などを参照。
地域貢献に関する資料
- 日本経済新聞社・日経グローカル「大学の地域貢献度調査」
大学による地域連携、地域課題の解決、人材育成などの外部評価を参照。 - 高知大学公式サイト
地域協働学部の実習、地域連携、農林海洋科学分野における地域貢献の取り組みを参照。
注意事項
偏差値および共通テスト得点率は、河合塾が予想する合否可能性50%のボーダーラインです。大学の教育内容、研究力、就職力、社会的評価そのものを示す数字ではありません。
また、入試難易度は年度、日程、方式、学科・専攻によって異なります。出願時には、必ず河合塾の最新データと各大学が公表する学生募集要項をご確認ください。
科研費配分額は、研究規模や研究費獲得力を示す指標の一つです。大学の規模、研究者数、医学・理工系学部の有無にも影響されるため、研究の質を配分額だけで判断することはできません。
本記事の総合ランキングおよび目的別ランキングは、入試難易度、学部構成、研究力、就職実績、地域貢献、専門性などを基にした独自評価であり、各大学が公式に発表した順位ではありません。

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。


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