山口大学は【やばい】のか？ネット上で「定員割れ」「やばい」と言われている理由を調査
大学選びにおいて、ネット上の評判や口コミは気になるポイントの一つです。
「山口大学 やばい」「山口大学 定員割れ」といった検索キーワードが出てくると、不安に思う受験生や保護者もいるでしょう。
しかし、「やばい」という言葉には、ネガティブな意味だけでなく、ポジティブな驚きを表すこともあります。
本記事では、山口大学について、なぜ「やばい」と言われているのかを分析し、ネットの噂の真偽や実態を考察していきます。
入学を検討している方や、将来の進路に悩んでいる方にとって、判断材料の一つになれば幸いです。
山口大学は定員割れのやばい状況なのか？
まず結論から言うと、山口大学は定員割れしていません。
文部科学省が公開している令和6年度（2024年度）の入試結果によると、山口大学の全体倍率は1.3倍〜5.5倍と、学部によって差はあるものの、定員割れと呼べるような状態ではありません。
ではなぜ「定員割れ」と言われてしまうのかというと、一部の学部・学科において、後期日程で倍率が1倍を下回っている例があるからです。
特に以下の点が挙げられます。
- 教育学部の推薦入試の倍率が低い（例年1.1倍前後のことも）
- 工学部の一部の学科で後期日程の倍率が1倍未満
ただし後期日程の倍率が低いのは、前期で他大学に合格した受験生が出願だけして試験を欠席するというパターンが原因と考えられます。
これは地方国立大学では珍しいことではなく、定員割れ＝人気がない大学という単純な構図ではありません。
山口大学のサークルはやばいのか？
次に、「山口大学 サークル やばい」というワードが検索されていることについて。
山口大学には、公式サイトに紹介されているサークルに加え、同好会や愛好会など多様な団体が存在しています。
公式サイトでは確認できないユニークなサークル活動も多く、時にその内容がSNS等で話題となることもあります。
一例を挙げると、
- ボードゲーム愛好会
- 廃墟巡りサークル
- 温泉研究会
など、一風変わった趣味に特化した団体も活動しており、「やばい＝面白い・個性的」という意味で使われているケースが目立ちます。
つまり、山口大学のサークルが「やばい」と言われるのは、学生主体で自由度の高い活動が行われていることの裏返しとも言えます。
詳しくは大学の課外活動団体一覧（PDFリンク）を確認すると、幅広い活動があることがわかります。
山口大学とは
山口大学は、1815年創立・1949年大学設置の歴史ある国立大学で、山口県山口市に本部を置いています。
現在は以下の9学部・9研究科を有しています。
- 人文学部
- 教育学部
- 経済学部
- 理学部
- 医学部（医学科・保健学科）
- 工学部
- 農学部
- 共同獣医学部
- 国際総合科学部
また、2021年度からは「ひと・まち未来共創学環」という横断的なプログラムも設置されています。
キャンパスは以下の3つに分かれています。
| キャンパス名 | 主な学部 | 所在地 |
|---|---|---|
| 吉田キャンパス | 人文・教育・経済・理・農・獣医・国際総合 | 山口市 |
| 常盤キャンパス | 工学部 | 宇部市 |
| 小串キャンパス | 医学部・附属病院 | 宇部市 |
吉田キャンパスは、県庁所在地・山口市に立地し、湯田温泉駅からアクセス可能で生活利便性も高いです。
山口大学の偏差値は
山口大学の学部ごとの偏差値は以下の通りです（2024年現在のデータを基にパスナビより）。
| 学部名 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 人文学部 | 70%〜76% | 50.0 |
| 教育学部 | 50%〜67% | 45.0〜50.0 |
| 経済学部 | 59%〜67% | 47.5 |
| 理学部 | 55%〜71% | 47.5〜52.5 |
| 医学部 | 59%〜87% | 42.5〜62.5 |
| 工学部 | 51%〜69% | 42.5〜45.0 |
| 農学部 | 59%〜69% | 47.5 |
| 獣医学部 | 81%〜82% | 60.0 |
| 国際総合科学部 | 57%〜69% | 45.0 |
| ひと・まち未来共創学環 | 57%〜67% | 50.0 |
偏差値だけを見ると全国トップクラスというわけではありませんが、国立大学としては標準的なレベルであり、学部によっては全国的にも高い人気があります。
特に共同獣医学部や医学部の難易度は高く、将来性も抜群です。
卒業生の就職先は
山口大学は地元・中国地方を中心に、全国的にも安定した就職実績があります。
主な就職先を学部ごとに抜粋して紹介します。
- 人文学部：山口県職員、厚生労働省山口労働局（一般職）
- 教育学部：山口県・広島県などの公立学校教員
- 経済学部：山口フィナンシャルグループ、広島銀行、山口県庁
- 理学部：山口県職員、CICなど
- 医学部（保健）：山口大学医学部附属病院、広島大学病院
- 工学部：マツダ、北九州市役所、広島市役所
- 農学部：山口県庁、ホンダカーズ光東
- 国際総合科学部：全日本空輸（ANA）、山口銀行
特に、公務員・教員の採用実績が高く、安定志向の学生にとって非常に魅力的な進路選択が可能です。
まとめ：山口大学はやばくない、むしろ堅実で将来性がある国立大学
「山口大学 やばい」「山口大学 定員割れ」といった検索ワードに不安を感じる方も多いかもしれません。しかし、この記事でご紹介してきたように、
- 一部の学科で倍率が低く見えるが、全体として定員割れではない
- サークル活動が活発で個性的な側面がある
- 歴史ある国立大学で、幅広い学問領域をカバー
- 偏差値・就職実績ともに堅実な実力校
という点をふまえると、「やばい」というよりは、堅実かつ地域に根ざした魅力ある大学だといえます。
もし山口大学への進学を検討しているのであれば、ネットの表面的な噂に惑わされず、自分の将来設計や学びたいことに合っているかを基準に判断することが重要です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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