日本社会事業大学は【やばい】のか?「福祉の東大」と言われている理由を考察
「日本社会事業大学 やばい」という言葉を見かけたことはありませんか?
ネット上では、「偏差値が低い」「地味」などの否定的な声もありますが、一方で「福祉の東大」と呼ばれるほど、福祉業界では圧倒的な存在感を放っている大学でもあります。
本記事では、「やばい」という言葉の裏にある日本社会事業大学の本当の評価に迫り、「なぜ福祉の東大と言われているのか?」を考察していきます。
日本社会事業大学が福祉の東大と言われている理由がやばい
「福祉の東大」と称される理由は、その歴史的背景と国の関与にあります。
日本社会事業大学は、1946年に旧厚生省(現在の厚生労働省)によって設立された経緯があります。
戦後の福祉国家形成を担うリーダーを育てるため、国が主導して生まれた大学であり、そのため福祉政策の動向に対して常に最前線の教育・研究を行ってきました。
その結果、社会福祉分野ではトップクラスの大学として知られ、「福祉の東大」とも称されるようになったのです。
このような成り立ちを持つ大学は他にほとんどなく、実践的かつ政策志向のカリキュラムも大きな特徴。
まさに、福祉を本気で学びたい人にとって「やばいほどすごい」大学だと言えるでしょう。
日本社会事業大学の国家試験合格率がやばい

社会福祉士国家試験の合格率は、日本社会事業大学の実力を如実に示すデータです。
年度 | 卒業生数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 全国平均合格率 |
---|---|---|---|---|---|
第32回(R1) | 204人 | 187人 | 120人 | 64.2% | 29.3% |
第33回(R2) | 221人 | 213人 | 119人 | 55.9% | 29.3% |
第34回(R3) | 208人 | 197人 | 107人 | 54.3% | 31.1% |
第35回(R4) | 204人 | 196人 | 129人 | 65.8% | 44.2% |
第36回(R5) | 194人 | 187人 | 155人 | 82.9% | 58.1% |
特に注目すべきは最新(第36回)の合格率が全国平均を大幅に上回る82.9%という点です。
この数字は、大学側の教育体制と学生の意識の高さを反映しており、「全員が国家試験を受けるよう指導」されていることからも、合格への本気度が伺えます。
合格率の高さは、福祉の専門職としての信頼や就職後の活躍にも直結するため、進学先としての魅力は非常に高いと言えるでしょう。
日本社会事業大学とは

日本社会事業大学は、東京都清瀬市にある私立大学で、1946年創立、1958年に大学として設置されました。
設立当初から社会福祉の指導者養成を目的としており、専門性の高い学部構成を持っています。
学部・学科構成
- 社会福祉学部
- 福祉計画学科
- 福祉経営コース
- 地域福祉コース
- 福祉援助学科
- 子ども・家庭福祉コース
- 保健福祉コース
- 介護福祉コース
- 福祉計画学科
特に子ども福祉・地域福祉・介護福祉の3分野に強い教育を行っており、現場力と政策力の両立を重視しています。
日本社会事業大学の偏差値は

気になる偏差値は以下の通りです。
- 共通テスト得点率:50%〜52%
- 偏差値:37.5
確かに、偏差値だけを見れば高くはありません。
しかし、資格試験合格率や就職実績というアウトプットにおいて強みを発揮しているのがこの大学の特徴です。
偏差値だけでは測れない「実力」がここにはあるのです。
卒業生の就職先は

日本社会事業大学の卒業生は、その専門性を活かして福祉・行政・医療などの分野に高い就職率を誇ります。
主な就職先
- 東京都職員
- 板橋区職員、中野区職員、練馬区職員など各自治体
- 東京都社会福祉事業団
- 奉優会、睦月会などの福祉法人
- 二葉保育園
- 埼玉県教育委員会
とくに公務員や社会福祉法人への就職に強いのが特長で、「手に職をつけたい」「地域に貢献したい」と考える学生にとって、極めて実用的な進路が見込めます。
まとめ|日本社会事業大学は【やばい】のか?「福祉の東大」と言われている理由を考察
「日本社会事業大学はやばい」と言われる背景には、偏差値だけでは見えない実力や社会的評価があります。
- 国家試験の合格率は全国平均を大きく上回る
- 公務員や福祉法人などへの就職に強い
- 国主導で設立された福祉界の名門校
- 実践教育と社会貢献を重視したカリキュラム
これらを考えれば、「やばい」は「凄すぎる」「特化しすぎている」という意味でのポジティブな言葉であると言えるでしょう。
福祉を本気で学びたい人にとって、日本社会事業大学はまさに唯一無二の学び舎なのです。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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