熊本保健科学大学はどんな大学?【Fラン】【難しい】と言われている理由を調査
大学選びにおいて、ネット上の評判や口コミは気になるポイントの一つです。
「熊本保健科学大学 Fラン」「熊本保健科学大学 難しい」といった検索キーワードが表示されると、不安に思う受験生や保護者も少なくありません。
しかし、こうした「Fラン」「難しい」といった言葉には、時に誤解や偏見が含まれていることもあります。
本記事では、熊本保健科学大学について、なぜそういった印象があるのかを分析し、実際の教育環境や実績からその実態を掘り下げていきます。
入学を検討している方や将来の進路に悩んでいる方にとって、正確な情報を得る一助となれば幸いです。
熊本保健科学大学はFランなのか?
まず、「Fラン」とは一般的に偏差値が著しく低い、もしくは知名度が極端に低い大学を指すネットスラングです。
しかし、大学の良し悪しを単純な偏差値だけで判断するのは適切ではありません。
熊本保健科学大学の偏差値は35.0〜37.5と確かに高くはないものの、偏差値35を下回ってはいないため、厳密にはFランとは言えません。
実際には、国家資格の取得を目指す専門性の高い学びが提供されており、実務家を養成する教育機関として高い評価を受けています。
また、キャンパスは個性的なデザインとともに、ソーラーパネルの設置や敷地内全面禁煙といったエコへの配慮がなされており、学生の健康と地球環境に配慮した快適な学習環境が整えられています。
熊本保健科学大学が「難しい」と言われる理由とは?

一見、偏差値は高くないのに「熊本保健科学大学 難しい」と検索される理由。
それは、国家試験の合格率の高さにあります。
2023年度の国家試験合格率は以下の通りです。
- 臨床検査技師:86.5%
- 理学療法士:100%
- 作業療法士:98.0%
- 言語聴覚士:100%
- 看護師:97.1%
- 助産師:100%
- 保健師:95.0%
これらの実績は全国的に見ても非常に高水準であり、医療系大学の中でもトップクラスの合格率を誇ります。
加えて、就職率も開学以来100%という点は、学内での手厚い支援体制や業界との密な連携があることを物語っています。
「難しい」と言われるのは、このような高い専門性を求められる環境に身を置くことになるからです。
勉強に対する意識が高くないとついていくのが大変という意味で「難しい」と表現されている可能性があります。
熊本保健科学大学の学生を支える手厚い教育支援体制

熊本保健科学大学が優れているのは、教育環境だけではありません。
学生一人ひとりを支える体制がしっかりと構築されています。
スモールグループ担任制
学生5~8名に対して1~2名の教員が担任としてつき、学業・進路・生活全般の相談に対応します。こうした少人数制の指導体制により、学生は安心して学業に集中できる環境が整っています。
ピア・サポート制度
大学生活での不安や勉強の悩みを、研修を受けた上級生がサポート。特に入学直後の新入生にとって、身近な相談相手がいるというのは大きな安心材料です。
国試対策サポート
国家試験に向けた対策も万全です。模擬試験や補習、個別面談などが行われ、合格に向けて教職員が一丸となって学生を支援します。
熊本保健科学大学とは

熊本保健科学大学は、1959年創立の銀杏学園短期大学を前身とし、2003年に設立された私立大学です。
所在地は熊本県熊本市北区和泉町325番地。
学部構成は以下の通りです。
- 保健科学部
- 医学検査学科
- 看護学科
- リハビリテーション学科
- 理学療法学専攻
- 生活機能療法学専攻(作業療法)
- 言語聴覚学専攻
医療系の専門職を目指す学生にとって、実践力の高い教育カリキュラムが用意されています。
偏差値と共通テスト得点率

熊本保健科学大学の偏差値は以下の通りです。
- 偏差値:35.0〜37.5
- 共通テスト得点率:45%〜64%
医療系の大学は入学後に専門性を高めることが重要視されるため、偏差値が低い=質が低い、とは言い切れません。
入学後の指導体制や国家試験合格率の高さこそが大学の本質を示しています。
卒業生の主な就職先

卒業生の多くは、地域の医療機関や公共機関で活躍しています。
主な就職先は以下の通りです。
- 済生会熊本病院
- 熊本大学病院
- 熊本医療センター
- 大阪医科薬科大学病院
- 熊本中央病院
- くまもと南部広域病院
- 日本赤十字社九州ブロック血液センター
- 武蔵ヶ丘病院
- 熊本市職員(保健師など)
このように、地元熊本を中心に医療の現場で即戦力として活躍する人材を輩出している点は、大学の教育力の証です。
まとめ|熊本保健科学大学はどんな大学?【Fラン】【難しい】と言われている理由を調査
「熊本保健科学大学 Fラン」「熊本保健科学大学 難しい」という検索キーワードは、あくまで一部のイメージや偏見に基づくものである可能性があります。
実際には、国家試験合格率・就職率ともに全国トップクラスを誇る、実力派の医療系大学です。
確かに入試の偏差値はそこまで高くありませんが、それは学生のポテンシャルを重視し、入学後に丁寧に育てていく姿勢を反映した結果とも言えます。
医療分野で活躍したいという明確な目標を持つ学生にとって、熊本保健科学大学は非常に魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。
進路選びに迷っている方は、ぜひ一度、公式サイトやオープンキャンパスで熊本保健科学大学の実際の雰囲気や学びの内容に触れてみてください。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



コメント