日東駒専の推薦入試はどこが厳しい?日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学を徹底比較
大学入試では、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜を利用して年内に進学先を決める受験生が増えています。
そこで気になるのが、
「日東駒専なら推薦で入りやすいのでは?」
「日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の中で、推薦が一番厳しい大学はどこ?」
という点ではないでしょうか。
結論からいうと、日東駒専の推薦入試は、大学ごとに“厳しさの種類”がかなり違います。
単純に「倍率が高い大学=一番厳しい」とは言えません。
例えば、
- 出願するための評定条件が厳しい
- 英検などの資格が必要
- 現役生しか受けられない
- 小論文・面接・プレゼンまで課される
- 出願は簡単だが倍率が5倍、10倍になる
といった違いがあります。
この記事では、2027年度入試および最新の公開情報をもとに、日東駒専4大学の推薦系入試を、
①出願条件
②試験内容
③倍率
④受験しやすさ
の4つの視点から比較します。
日東駒専の推薦入試は4種類ある
まず注意したいのが、「推薦入試」という言葉だけでまとめないことです。
日東駒専では主に、
- 学校推薦型選抜(公募制)
- 自己推薦
- 総合型選抜
- 指定校推薦
といった方式があります。
大学によって名称も制度もかなり異なります。
例えば、日本大学では学校推薦型選抜の公募制が中心となっていますが、駒澤大学では一般的な公募推薦というより「自己推薦選抜」が推薦系入試の中心です。
東洋大学ではAO型、自己推薦、学校推薦型に加え、併願可能な基礎学力テスト型まで用意されています。
専修大学では総合型選抜と公募制推薦が別々に実施されています。
つまり、
「推薦で日東駒専を狙う」
といっても、4大学で受験方法はかなり違うのです。
日本大学|出願条件がかなり厳しい

日本大学では、商学部、芸術学部、国際関係学部、生産工学部、工学部、医学部、歯学部、生物資源科学部、薬学部などで学校推薦型選抜の公募制が行われています。
日大の特徴は、
「推薦を受けるまでのハードルが比較的高い」
ことです。
一般的な学部でも評定平均3.7以上などの条件があり、学部によっては外国語の評定や英語資格まで求められます。
医学部は評定4.0以上
その象徴が医学部です。
日本大学医学部医学科の公募制推薦では、
- 募集5名
- 評定平均4.0以上
- 理科2科目以上履修
- 高校長の推薦
- 基礎学力検査
- 小論文
- 面接
などが求められます。
参考値では志願者約36名に対し合格者5名で、倍率は約7.2倍となっています。
推薦といっても、かなり厳しい選抜です。
日本大学の推薦は「出願前」が勝負
日本大学の場合、
「とりあえず出願してみよう」
という受け方がしにくいことが特徴です。
評定平均や高校長推薦など、高校生活で積み上げてきた成績が重要になります。
そのため、
出願条件から見れば、日東駒専の中でも日本大学は厳しい大学の一つ
と考えられます。
東洋大学|入り口は広いが、高倍率に注意
東洋大学は日東駒専の中でも推薦・総合型選抜の種類が非常に多い大学です。
主な方式だけでも、
- AO型推薦入試
- 自己推薦入試
- 学校推薦入試(総合評価型)
- 基礎学力テスト型
があります。
特に注目したいのが、基礎学力テスト型入試です。
基礎学力テスト型は評定条件なし
基礎学力テスト型では、
- 評定平均の数値条件なし
- 現役・既卒とも出願可能
- 他大学との併願可能
- 東洋大学内でも複数学科に併願可能
と、かなり利用しやすい制度になっています。
一方で人気も高く、資料では延べ志願者18,684人、合格者4,370人で、参考倍率は約4.3倍。
人気学科では5~6倍台になるケースもあります。
つまり、
「受けやすい=受かりやすい」ではありません。
自己推薦では9倍になる学科も
東洋大学の自己推薦入試では、全体の参考倍率は2.4倍程度ですが、社会学科では9.0倍という高倍率になったケースもあります。
AO型の国際観光学科でも4.2倍となっています。
東洋大学は推薦・総合型選抜の間口は広い一方で、
人気学部・人気方式には受験生が集中する
という特徴があります。
駒澤大学|評定条件と現役限定が厳しい
駒澤大学では、推薦系入試の中心となるのが「自己推薦選抜」です。
大きく、
- 総合評価型
- 特性評価型
の2種類があります。
特に総合評価型は、日東駒専の中でも出願条件が厳しい部類です。
評定3.8~4.0以上
総合評価型では、
評定平均3.8~4.0以上
または、
全体3.5以上+指定教科4.0~4.3以上
などの基準が設けられています。
さらに基本的に現役生が対象です。
つまり、
「高3になってから推薦を考え始めた」
という受験生には、かなり厳しい条件です。
学科による倍率差が非常に大きい
駒澤大学でもう一つ特徴的なのが、学科による倍率差です。
総合評価型全体では約2.9倍ですが、
- 診療放射線技術科学科 5.7倍
- 市場戦略学科 5.1倍
など、高倍率になる学科があります。
さらに特性評価型では、日本史学専攻で10.0倍というケースもあります。
その一方で、
- 仏教学部 1.0倍
- 法律学科フレックスB 1.1倍
- 英米文学科 1.5倍
など比較的倍率が低いケースもあります。
つまり駒澤大学は、
「駒澤の推薦は難しい・簡単」と大学単位では判断できない
大学です。
専修大学|試験内容がかなり個性的
専修大学は、
- 経済学部
- 経営学部
- 国際コミュニケーション学部
- ネットワーク情報学部
などで総合型選抜を実施しています。
さらにネットワーク情報学部では2027年度から公募制推薦も新設されています。
専修大学の最大の特徴は、
「評定だけではなく、受験生の能力を試す選考が多い」
ことです。
経営学部は評定4.0以上
例えば経営学部経営学科では、
評定平均4.0以上
に加えて、簿記・英語・IT・数学・統計など指定分野の資格が求められます。
これはかなり高い出願ハードルです。
講義を受けて、その場で小論文
国際コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科では、
- 書類・課題小論文
- 40分間の講義
- 60分間の小論文
- 面接
という多段階選考が行われます。
ネットワーク情報学部では記述式総合問題や自己推薦動画、ビジネスデザイン学科では事業プランのプレゼンテーションなどもあります。
一般的な、
「志望理由書を書いて面接を受ける」
という推薦入試をイメージすると、かなり違います。
試験内容そのものの難しさでは、専修大学は日東駒専でも要注意
といえるでしょう。
日東駒専の推薦入試「厳しさ」を比較
ここまでを整理すると、次のようになります。
| 大学 | 出願条件 | 試験内容 | 倍率 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 日本大学 | 厳しい | やや厳しい | 学部差大 | 評定・高校長推薦のハードル |
| 東洋大学 | 幅広い | 学部差大 | 高くなりやすい | 間口が広い分、人気方式に集中 |
| 駒澤大学 | 厳しい | やや厳しい | 学科差が非常に大きい | 高評定+現役限定 |
| 専修大学 | 学部差大 | 厳しい | 方式による | 資格・プレゼン・記述など多様 |
出願条件が厳しいのは「日本大学・駒澤大学」
評定平均や現役限定など、出願するまでのハードルを見ると、日本大学と駒澤大学が目立ちます。
日本大学では評定3.7~4.0以上が求められるケースがあり、医学部ではさらに理科2科目履修などの条件があります。
駒澤大学でも総合評価型では評定3.8~4.0以上が基本となり、現役生限定という条件もあります。
試験が厳しいのは「東洋大学・専修大学」
一方、実際に受験してからの選抜を見ると、東洋大学と専修大学が特徴的です。
東洋大学では、
- プログラミング
- Python
- 数学
- ディベート
などを使った専門的な選抜があります。
専修大学では、
- 講義受講
- 小論文
- プレゼン
- 自己推薦動画
- 記述式総合問題
などがあります。
単純な面接だけではなく、その学部で学ぶための適性そのものを試される選抜になっています。
推薦入試では面接対策も重要
日東駒専の推薦・総合型選抜では、書類審査だけでなく、面接や口頭試問を課す方式が多くあります。
面接では志望理由だけでなく、
- 大学で何を学びたいのか
- 高校時代に何を頑張ったのか
- 入学後にどのようなことに挑戦したいのか
- 将来どのような進路を考えているのか
といった質問への準備も必要です。
特に意外と答えに迷いやすいのが、「大学で勉強以外に頑張りたいこと」に関する質問です。
回答の考え方やNG回答については、以下の記事で詳しく解説しています。
大学面接で「勉強以外で頑張りたいこと」はどう答える?回答例とNG例を解説
推薦入試は、評定や資格を満たせば終わりではありません。面接で自分の考えを具体的に伝えられるよう、早めに準備しておきましょう。
倍率が怖いのは「東洋大学・駒澤大学」

競争倍率を見ると注意したいのが東洋大学と駒澤大学です。
東洋大学では自己推薦社会学科の9.0倍など、人気方式・人気学科に受験生が集中しています。
駒澤大学でも、日本史学専攻10.0倍、診療放射線技術科学科5.7倍、市場戦略学科5.1倍など、高倍率になる学科があります。
推薦だからといって、決して「ほぼ合格できる」入試ではありません。
意外に受けやすいのは東洋大学?
出願のしやすさという意味では、東洋大学の基礎学力テスト型はかなり特徴的です。
評定平均の数値条件がなく、既卒生も出願でき、他大学との併願も可能です。
そのため、
「推薦・総合型を利用したいけれど評定平均に自信がない」
という受験生にも選択肢になります。
ただし、その受けやすさから志願者が集まり、倍率が高くなるという逆転現象が起きます。
出願しやすい推薦ほど、合格しやすいとは限らない。
これは日東駒専の推薦入試を考えるうえで重要なポイントです。
指定校推薦は別物と考えよう
ここまで紹介した公募推薦・自己推薦・総合型選抜と、指定校推薦は分けて考える必要があります。
指定校推薦は日東駒専4大学すべてで実施されていますが、対象高校や評定基準などは一般には公開されていません。
指定校推薦の場合、大学での選考だけでなく、
「高校内で推薦枠を取れるか」
が重要です。
同じ高校から同じ大学を希望する生徒が複数いれば、評定平均や学校生活、出欠状況などをもとに校内選考が行われます。
したがって、
「指定校推薦だから簡単」
と一概には言えません。
結局、日東駒専で推薦が一番厳しい大学は?
今回の比較から分かるのは、
「一番厳しい大学」を1校に決めること自体が難しい
ということです。
厳しさの種類によって答えが変わります。
出願するまでが厳しい
日本大学・駒澤大学
高い評定平均や現役限定など、そもそも出願資格を満たすまでのハードルがあります。
試験内容が厳しい
東洋大学・専修大学
ディベート、プログラミング、講義受講、小論文、プレゼンなど、多面的な能力が試されます。
倍率が厳しい
東洋大学・駒澤大学の人気学科
5倍以上、場合によっては9~10倍になるケースがあります。
利用しやすい
東洋大学・専修大学
評定条件のない方式や既卒生が利用できる方式、併願可能な方式など、選択肢が比較的豊富です。
まとめ|「推薦だから簡単」は日東駒専では通用しない
日東駒専の推薦入試を比較すると、大学ごとにかなり性格が違います。
日本大学は評定など出願条件が厳しい。
東洋大学は受験の間口が広い一方、人気方式では高倍率になりやすい。
駒澤大学は高い評定基準と現役限定が特徴で、学科による倍率差も大きい。
専修大学は資格・小論文・講義・プレゼンなど選考内容が多彩です。
したがって、
「日東駒専なら推薦で簡単に入れる」
と考えるのは危険です。
むしろ一般選抜とは違い、
高校3年間の評定、資格、活動実績、文章力、面接力などを総合的に準備してきた受験生が強い入試
と考えた方がいいでしょう。
推薦入試を検討している人は、「大学名」だけで選ぶのではなく、
自分の評定・資格・得意分野と相性のいい入試方式を探すこと
が重要です。

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Googleの優先ソースに追加私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
出典一覧
日本大学
- 日本大学「2027年度 学校推薦型選抜(指定校制・公募制)」
2027年度の指定校制・公募制の実施学部、制度概要、英語資格・検定試験利用などを確認。
日本大学|学校推薦型選抜 - 日本大学「入試結果」
2026年度の学校推薦型選抜(指定校制・公募制)、総合型選抜等の志願者数・合格者数などを確認。
日本大学|入試結果 - 日本大学「入学者選抜の制度について」
学校推薦型選抜、総合型選抜、自己推薦選抜など各入試制度の位置づけを確認。
日本大学|入学者選抜の制度について
東洋大学
- 東洋大学「2027年度入学試験要項(総合型選抜・学校推薦型選抜等)」
AO型推薦、自己推薦、学校推薦、「独立自活」支援推薦など2027年度の推薦系入試を確認。
東洋大学|2027年度入学試験要項公開のお知らせ - 東洋大学「総合型選抜・学校推薦型選抜(公募制・専願)」
AO型推薦入試、自己推薦入試、学校推薦入試の出願条件・選考方法などを確認。
東洋大学|総合型選抜・学校推薦型選抜 - 東洋大学「総合型選抜 基礎学力テスト型入試(公募制・併願可)」
併願可能な基礎学力テスト型入試の要項、試験内容などを確認。
東洋大学|基礎学力テスト型入試 - 東洋大学「過去の入試について」
2026年度を含む入試結果表および過去問題を確認。
東洋大学|過去の入試について
駒澤大学
- 駒澤大学「自己推薦選抜」
総合評価型・特性評価型の制度、主な選考方法を確認。
駒澤大学|自己推薦選抜 - 駒澤大学「自己推薦選抜(総合評価型)」
全学部を対象とする総合評価型の出願資格、専願条件、小論文・面接・口頭試問等を確認。
駒澤大学|自己推薦選抜(総合評価型) - 駒澤大学「自己推薦選抜(特性評価型)」
資格・検定・活動実績等を評価する特性評価型の出願資格、選考方法を確認。
駒澤大学|自己推薦選抜(特性評価型)
専修大学
- 専修大学「資格試験も活用できる 公募制推薦入試、総合型選抜」
2027年度の実施学部・学科、ネットワーク情報学部で新設される公募制推薦などを確認。
専修大学|公募制推薦入試・総合型選抜 - 専修大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜入試要項」
経済学部、経営学部、ネットワーク情報学部などの2027年度入試要項を確認。
専修大学|2027年度入試要項公開のお知らせ - 専修大学「入試制度(入試方式から選ぶ)」
総合型選抜、公募制推薦、各学部の入試制度を確認。
専修大学|入試制度 - 専修大学「入試結果(過去3年分)」
2026年度を含む学校推薦型選抜・総合型選抜の志願者数、合格者数、倍率などを確認。
専修大学|入試結果(過去3年分)
※入試方式、募集人数、評定条件、選考方法等は年度によって変更される可能性があります。実際に出願する際は、各大学が公開する最新の入学試験要項を必ず確認してください。

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