大学願書写真の服装(男子)はどうする?制服・スーツ・ワイシャツで迷ったときは?
大学願書に貼る「証明写真」。
見た目以上に重要なのがこの一枚です。
願書写真は単なる本人確認のためだけでなく、大学側が受験生の誠実さ・印象を判断する材料にもなります。
特に男子の場合、「制服で撮るべき?」「スーツが必要?」「私服でもいいの?」と悩む人が多いでしょう。
さらに、大学によってはこの写真がそのまま学生証に使われるケースも多く、大学4年生まで同じ写真が使われることもあります。
本記事では、大学願書にふさわしい男子の服装や髪型のポイント、そして「制服で撮るべきか」の判断基準を解説します。
1. 大学願書写真の目的と基本ルール
大学願書の写真は、単に本人確認用だけではなく、
入学後の学生証や在籍管理のためにも利用される重要なデータです。
✅ 基本的な規定(大学により異なる)
- サイズ:縦4cm×横3cm(指定がない場合の標準)
- 背景:白・薄青・グレーなど無地
- 撮影期間:出願前3か月以内
- 表情:自然な表情(歯を見せず、穏やかな微笑)
- 髪型・服装:清潔感を最優先に
Web出願の場合は写真データをアップロードする形式が増えています。
この場合、提出したデータがそのまま学生証に使われることもあります。
2. 願書写真が学生証になることがある

意外と知られていませんが、大学入学後に学生証用の写真を再提出しない大学は多いです。
つまり、出願時に提出した写真がそのまま学生証として使われるケースが多数あります。
▶ なぜ願書写真が流用されるのか
- Web出願の顔写真データをそのまま使うため
- 入学手続きを簡略化するため再提出を省略
- 大学側が「学生証用」として明記している場合もある
そのため、「受験だけだから」と軽く考えず、
入学後も4年間使われても恥ずかしくない一枚を意識することが大切です。
3. 男子の服装は「制服・スーツ・ワイシャツ」どれが正解?
願書写真で最も迷うのが服装です。
現役高校生・浪人生・私服校など、立場によって最適な選択は変わります。
【1】現役高校生は「制服」が無難だが…
高校生の場合、最も無難で印象が良いのは制服です。
ブレザーでも学ランでも構いません。
きちんとボタンを留め、ネクタイを整えるだけで誠実な印象になります。
▶ 制服のメリット
- 「学生らしさ」や「真面目さ」を自然に演出できる
- 願書審査で違和感がない(最も一般的)
- 清潔感を出しやすい
▶ 制服の注意点
- シャツの襟やボタンを整える
- 制服の汚れ・シワをチェック
- ブレザーの肩や襟のホコリも要確認
🧍♂️【注意】制服で撮ると、大学4年生までその写真が使われることも!
現役高校生が制服で撮影すると、
その写真が学生証に転用され、大学4年生まで使われることも珍しくありません。
つまり、入学後の学生証写真が「高校の制服姿」のままになる場合もあります。
▶ 制服で撮るメリット
- 現役感・清潔感が伝わる
- 願書提出時に最も自然
- 真面目で誠実な印象を与えやすい
▶ 制服で撮るデメリット
- 大学在学中も制服姿の写真が使われる可能性
- アルバイトやインターンなどで学生証を提示する際、違和感を感じることも
▶ 対策アドバイス
- 制服で撮る場合は「白シャツ+ブレザー」など、
高校を特定されにくいシンプルな構成にする - 入学後に学生証写真を変更できる大学もあるため、
不安な場合は大学事務局に確認しておく
【2】浪人生・既卒生は「スーツ」が安心
浪人生や社会人経験者が受験する場合は、スーツがベストです。
黒・紺・グレーなどの落ち着いた色に白シャツを合わせ、清潔感を意識しましょう。
▶ スーツの基本ルール
- シャツは白無地、ネクタイは控えめな色
- スーツの肩や襟のシワ・ホコリを確認
- ボタンを留め、姿勢よく撮影
スーツ姿は学生証にも違和感がなく、
将来の就職活動でも「当時の自分を誇れる写真」として残せます。
【3】制服がない学校・迷った場合は「ワイシャツ」がおすすめ
制服がない学校や、撮影服に迷った人には白ワイシャツが最もおすすめです。
多くの写真館や専門家が「ワイシャツ(ブラウス)での撮影」を推奨しています。
▶ ワイシャツをおすすめする3つの理由
- 清潔感がある
顔まわりが明るく、誠実で健康的な印象を与える。 - 常識的で万人受けする
Tシャツやパーカーよりもフォーマルで印象が安定する。 - 将来的にも使える
就職活動や資格試験など、他の用途にも転用可能。
✅ カジュアルな私服は個性を出せますが、後から見て恥ずかしくなるケースが多いです。
「今かっこいい」よりも、「何年後に見ても違和感がない服装」を選ぶのがポイントです。
4. 髪型・身だしなみの整え方

どんな服装でも、印象を決めるのは「清潔感」です。
写真では髪型・表情・顔の明るさが特に重要です。
▶ 髪型のポイント
- 前髪が目にかからないように
- 耳・額が見える自然なスタイル
- 整髪料は軽めに(不自然なツヤNG)
▶ その他の身だしなみ
- 髭は必ず剃る
- 眉毛は自然に整える
- ピアス・アクセサリーは外す
- 顔のテカリは油取り紙で軽く抑える
5. 撮影環境・背景の選び方
▶ 背景色
- 白・薄青・グレーなど無地が基本
- 柄物・壁紙・カーテンはNG
▶ 写真館で撮るメリット
- プロが姿勢・光の当て方・表情を指導
- 自然な補正で好印象な仕上がり
- データ出力+印刷対応もスムーズ
▶ 自宅撮影のコツ
- 白い壁の前で撮影
- 顔の正面から光を当てる
- スマホ撮影なら三脚を使用してブレ防止
6. よくある失敗と対策

| 失敗例 | 原因 | 改善策 |
|---|---|---|
| 襟が曲がっている | 撮影直前の確認不足 | 撮影前に鏡チェック |
| 髪が目にかかっている | 整髪不足 | 前髪を軽く留めて調整 |
| 背景が暗い | 光の向きが悪い | 正面から自然光を当てる |
| 無表情・硬い顔 | 緊張 | 軽く口角を上げて撮影 |
| サイズが違う | 印刷設定ミス | 大学指定サイズを再確認 |
7. 撮影当日のチェックリスト(男子用)
- □ シャツ・制服のシワを取った
- □ ネクタイ・ボタンの位置を確認
- □ 髪・眉・髭を整えた
- □ 背筋を伸ばして自然な笑顔
- □ 背景・サイズ指定を守った
- □ 撮影後、データ確認をした
8. まとめ:願書写真は「未来の自分への顔」
- 願書写真は入学後も学生証として使われる可能性がある
- 現役高校生は制服でOKだが、4年後まで残る写真であることを意識
- 制服がない場合は白ワイシャツが万能
- 浪人生はスーツで誠実さを演出
- 清潔感・誠実さ・自然体、この3つが最強の印象づくり
願書写真は「今のあなた」と「未来のあなた」をつなぐ一枚です。
後から見返しても恥ずかしくない、清潔で常識的な写真を残しましょう。
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私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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