MMI面接とは?医学部で広がる新しい面接方式を徹底解説【例題・対策付き】

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MMI面接とは?医学部で広がる新しい面接方式を徹底解説【例題・対策付き】

医学部や医療系大学の入試で近年よく耳にする「MMI面接(エムエムアイ面接)」。

「MMIとは何?」「普通の面接とどう違うの?」「どう対策すればいいの?」と不安に思う受験生も多いのではないでしょうか。

本記事では、MMI面接の意味・形式・出題例・回答例・対策法をわかりやすく解説します。

藤田医科大学や国際医療福祉大学など、MMI方式を導入している医学部情報もあわせて紹介します。

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MMI面接とは?意味と目的をわかりやすく解説

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MMI(Multiple Mini Interview)とは、「複数の短い面接」を組み合わせた新しい人物評価方法です。
カナダのマクマスター大学で開発され、医療職志望者の「人間性」「倫理観」「コミュニケーション力」を多面的に評価する目的で広まりました。

MMI面接の基本構造

  • 5〜10個のブース(ステーション)を順に回る
  • 1ブースあたりの面接時間は約5〜8分
  • 各ブースで異なるテーマや課題が提示される
  • それぞれ独立した面接官が評価

つまり、MMIは「1回の面接で複数のテーマ・評価者にチェックされる」形式です。
1つの質問で失敗しても他のブースで挽回できるのが特徴です。

一般面接との違い

チェックリスト

通常の面接は、1〜2人の面接官と20〜30分ほど会話する「一対一型」ですが、
MMI面接は短時間×複数回という形式で、より客観的に受験生を評価します。

項目一般面接MMI面接
面接回数1回5〜10回
時間20〜30分各ブース5〜8分
評価者同一の面接官各ブースに別の面接官
内容志望理由・高校生活など倫理・協調性・判断力など
評価対象学力+人物思考力+人間性+倫理観

このように、MMIでは「知識」よりも「考え方」や「態度」が重視されます。
医師や医療従事者としての適性を、より総合的に判断できるのです。

MMI面接の流れと当日のイメージ

MMI面接の流れは以下のようになります。

  1. 会場に入ると、複数の小部屋(ステーション)が並ぶ
  2. ドアの前に貼られた「お題(質問)」を1〜2分間で読む
  3. 合図とともに入室し、面接官に回答を説明(約5〜8分)
  4. 終了後、次のステーションへ移動(合計5〜10回繰り返し)

各ステーションでの評価項目

  • 倫理的判断力(医療倫理や社会的課題への考え方)
  • コミュニケーション力(説明・傾聴・共感の姿勢)
  • チームワーク(協働性・協調性)
  • 社会性・人間性(誠実さ・責任感)

このように、MMI面接では筆記試験では測れない人間的資質を重視します。

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MMI面接の出題例・例題集【実際のテーマ例】

ここでは、過去の医学部MMIでよく見られる出題例を紹介します。

分野例題
倫理「医療ミスを見つけたとき、あなたはどう行動しますか?」
チームワーク「チームメンバーと意見が対立したとき、どう対処しますか?」
共感力「患者が治療を拒否した場合、どのように説明しますか?」
判断力「治療法を巡って家族と医師の意見が分かれた場合、あなたはどうする?」
社会性「SNSで医療従事者が発信する際に注意すべきことは?」

いずれの問題も「正解」は存在せず、自分の考えを論理的に・誠実に伝える力が問われます。

回答例と答え方のコツ

MMI面接では、即興的に意見を述べる必要があります。
そのため、回答の構成を「型」として身につけておくと有利です。

回答の基本構成

結論 → 理由 → 具体例 → まとめ

【例題】

「医療ミスを見つけたとき、あなたはどうしますか?」

【回答例】

「私はまず、患者の安全を最優先に考え、上司に速やかに報告します。
ミスを隠すことは信頼を損なうため、事実を正確に共有することが重要です。
その上で、チーム全体で再発防止策を検討し、患者に誠実に対応します。」

このように「考え方の筋道」を明確にすることが評価されます。
面接官は「どのように考えているか」を重視しているのです。

MMI面接を導入している大学(2025年度版)

近年、MMI方式を採用する医学部は年々増えています。
2025年度時点で実施している代表的な大学は以下の通りです。

大学名面接形式備考
藤田医科大学MMI(複数ステーション)倫理・協調性・課題対応を評価
国際医療福祉大学MMI+個人面接国際的視点・人間性重視
順天堂大学MMI+ディスカッションチーム医療の理解を確認
産業医科大学MMI+口頭試問医師としての使命感を評価
東京慈恵会医科大学一部導入医療倫理・社会性中心の設問

これらの大学は、「知識よりも人間性を重視する」という共通点があります。
医師としての人格形成を重んじる姿勢が、MMI導入の背景にあります。

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MMI面接の対策法【実践編】

1. 医療倫理ニュースから考え方を練習

医療ミス・治療拒否・臓器移植など、倫理的なニュースを題材に
「自分ならどう考えるか?」を日常的にトレーニングすることが有効です。

2. 模擬面接で即答力を鍛える

友人や先生にブース形式の模擬面接をお願いし、
「1分で考えて5分で話す」練習を繰り返すと本番に強くなります。

3. 医療面接の書籍・問題集を活用

MMI面接に特化した書籍も多数出版されています。
中でもおすすめは以下の2冊です。

  • 『医学部面接 MMI完全対策』(メディカル系出版社)
  • 『面接の達人 医学部版』

これらを使えば、頻出テーマや評価基準を体系的に学べます。

MMI面接の注意点と心構え

  • 面接官ごとに独立評価されるため、1ブースの失敗は挽回可能
  • 「正しい答え」よりも「考え方の一貫性・誠実さ」が重視される
  • 表情・姿勢・声のトーンも評価対象
  • 質問の意図を即座に理解し、落ち着いて答える冷静さも必要

まとめ:MMI面接とは?医学部で広がる新しい面接方式を徹底解説【例題・対策付き】

MMI面接は、学力試験では測れない「人間性」「思考力」「倫理観」を見抜くための形式です。
答えの正しさよりも、「なぜそう考えるのか」を自分の言葉で伝える力が問われます。

短時間で複数の評価を受けるため、準備と練習が合否を分けます。
医療従事者としての心構えを意識し、日々のニュースや倫理問題にも関心を持つことが、最良の対策になるでしょう。

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subblog 著者プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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