仮定法と直接法の違いとは？高校英語でつまずかないための簡単解説
英文法のなかでも、「仮定法」と「直接法」は混同しやすく、多くの高校生がつまずくポイントです。
「どっちを使えばいいの？」「なんとなくわかるけど、自信がない…」という人も多いのではないでしょうか。
本記事では、仮定法と直接法の違いをていねいに整理し、テストや入試で役立つ見分け方のコツも紹介します。
この記事を読めば、英作文や読解でのミスが減らせるはずです！
仮定法とは？｜現実とは違うことを想像するときに使う
仮定法は、現実ではないこと、起こっていないこと、起こりえなかったことを表すときに使います。
主に以下の2種類があります。
● 仮定法過去（現在の事実に反すること）
If I were you, I would study harder.
（もし私があなたなら、もっと一生懸命勉強するのに）
これは現実には「私はあなたではない」ということを前提にした仮定です。
● 仮定法過去完了（過去の事実に反すること）
If I had studied more, I could have passed the test.
（もっと勉強していたら、そのテストに合格できたのに）
→ 実際には「勉強していなかった」「落ちた」ことを意味します。
直接法とは？｜現実のことをそのまま表す基本の文法
直接法は、現実に起こっていること、または起こる可能性があることを表すときに使います。
一般的な「if文」の形として、次のように使われます。
If it rains, I will stay home.
（もし雨が降ったら、家にいるよ）
→ 「雨が降るかもしれない」という現実的な条件の話です。
このように、直接法は「今後起こるかもしれないこと」や「現実に即した内容」に使います。
仮定法と直接法の違いをわかりやすく比較
| 比較ポイント | 直接法 | 仮定法 |
|---|---|---|
| 表す内容 | 現実に起こる・起こりうること | 実際とは違うこと・起こらなかったこと |
| 時制 | 現在形 or 未来形 | 過去形 or 過去完了形 |
| 例文 | If it rains, I will… | If it rained, I would… |
✔ポイント
- 「本当に起こりそうか？」＝直接法
- 「実際には違う、もう起こらなかった」＝仮定法
この判断基準で文の意味を考えると、かなりわかりやすくなります！
仮定法と直接法の見分け方｜高校生向けのコツ3つ
①「事実かどうか」に注目しよう
- 現実に即してる ⇒ 直接法
- 起こっていないこと ⇒ 仮定法
② 動詞の時制で判断する
- 直接法：現在形・未来形（will, canなど）
- 仮定法：過去形・過去完了形（were, had + 過去分詞）
③ if節＋助動詞で見分ける
- If + 現在形, 主語 + will（直接法）
- If + 過去形, 主語 + would（仮定法過去）
- If + had + 過去分詞, 主語 + would have + 過去分詞（仮定法過去完了）
よく出る！仮定法と直接法の問題例
問題①：次の文の正しい形を選べ
If he (is / were) taller, he (can / could) play basketball better.
→ 答え：were / could
→ 解説：事実に反する内容なので、仮定法を使います。
問題②：次の文を仮定法に書き換えなさい
If she studies hard, she will pass the exam.
→ If she studied hard, she would pass the exam.
苦手解撤には高校生の苦手Q＆A
まとめ｜仮定法と直接法の違いをつかめば英文法が得意になる！
「仮定法 直接法」は、意味の違いや時制の違いを理解することでしっかり区別できるようになります。
まずは、
- 現実に基づくなら直接法
- 事実と違う・空想なら仮定法
という基本を押さえること。
あとは、例文に多く触れて、「意味＋形」をセットで覚えていきましょう。
入試でも頻出のテーマなので、今のうちにマスターしておくと安心です！
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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