公認心理師やめとけ?後悔する前に知っておきたいリアルな現実と進路の選び方

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公認心理師やめとけ?後悔する前に知っておきたいリアルな現実と進路の選び方

「公認心理師 やめとけ」という検索ワードが気になってこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

心理職の国家資格として注目を集めている「公認心理師」ですが、ネット上では「やめとけ」「将来性がない」「就職先が限られる」といったネガティブな意見も見受けられます。

この記事では、公認心理師が「やめとけ」と言われる理由と、その真相を解説するとともに、資格取得に向いている人の特徴、現実的な進路、心理学を学びたい高校生や大学生が注意すべきポイントについてもわかりやすく紹介します。

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公認心理師とは

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公認心理師は2017年に創設された日本で初めての心理職の国家資格です。

医療、福祉、教育、司法、産業といったさまざまな分野で、心理的支援を行う専門職として期待されています。

ただし、その資格を取得するまでの道のりや、取得後の就職・待遇にはまだ発展途上な面があるのも事実です。

「公認心理師はやめとけ」と言われる理由

理由1:資格を取るまでのハードルが高い

公認心理師を目指すには、原則として以下のどちらかのルートを経る必要があります:

  • 大学(指定科目修了)+大学院+実習+国家試験
  • 大学(指定科目修了)+一定の実務経験+国家試験(現任者ルート※今後は不可)

つまり、大学4年間+大学院2年間=最低6年間の学習が前提となり、学費や生活費などの経済的負担も大きいのが現実です。

公認心理師の国家試験の詳細

理由2:就職先が限られており競争が激しい

せっかく資格を取っても、正規雇用の求人が少ないという声が多く見られます。

特に、教育や福祉領域では非正規や非常勤が中心で、年収200万〜300万円台というケースも。

臨床心理士との併用が求められる職場も多く、「資格があるだけでは就職に直結しない」現実があります。

理由3:メンタル的な負荷が大きい

支援対象者の悩みやトラウマに深く関わるため、感情労働の負担が非常に大きい職業です。

特に若手や経験の浅い心理職が抱え込みすぎて、燃え尽き症候群や離職につながることも少なくありません。

理由4:心理学=カウンセリングという誤解

心理学と聞くと「人の心を読む」「会話で癒す」イメージがありますが、実際は統計・実験・行動観察などの科学的アプローチが中心。

そのギャップに「思っていたのと違った」と感じて離脱する学生も少なくありません。

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公認心理師に向いている人の特徴

公認心理師の資格取得・実務には、以下のような素質が求められます。

向いている人

  • 人の話を傾聴できる
  • 精神的なタフさがある
  • 学び続ける意欲が強い
  • 感情と距離を置くバランス感覚がある
  • 教育・福祉・医療など特定分野に強い関心がある

向いていない人

  • 感情移入しすぎて疲れやすい
  • 数学や統計が極端に苦手
  • 大学院進学の意思がない
  • 「人の悩みを聞く仕事=優しいだけでできる」と思っている

人を助けたい気持ちに加え、学術的・制度的な視点を持てるかどうかが重要です。

公認心理師の主な就職先と働き方

分野職場例・役割
医療心療内科、精神科病院、クリニックでの心理支援、検査、カウンセリングなど
教育学校のスクールカウンセラー、教育センター職員など
福祉児童相談所、発達支援センター、福祉施設での心理支援
司法少年院、刑務所、保護観察所での矯正教育、面接支援など
企業メンタルヘルス対策、EAP、社内カウンセラー

▶ 医療・福祉・教育分野が中心ですが、就職先が狭き門であることは事実です。

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心理学を学びたい高校生・大学生へのアドバイス

  • 「資格を取れば安泰」という思い込みは危険
  • 心理職は経験と実績が重視される世界
  • 教職や福祉資格との組み合わせも視野に入れる
  • 大学院に進学する覚悟があるかを明確にする
  • 心理学以外の強み(ICT、教育、福祉など)も伸ばす

心理学は目的ではなく、手段であるという視点があると、視野が広がります。

まとめ|「公認心理師やめとけ」の真相と向き合う

「やめとけ」と言われる背景には、期待と現実のギャップ、資格取得までの大変さ、就職の難しさがあります。

一方で、公認心理師は今後ますます重要になる心のケアの専門家でもあり、必要とされる職業です。

大切なのは、資格を取ることではなく、「どんな現場で、どんな人に、どんな支援をしたいのか」を明確にすること。

安易な憧れだけで選ぶと後悔しますが、しっかりとした覚悟と計画があれば、社会貢献度の高いキャリアにつながる可能性は十分にあります。

subblog 著者プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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