神戸女子大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
インターネット上では、「神戸女子大学 やばい」という検索候補や書き込みを目にすることがあります。
一見ネガティブに思えるこの「やばい」という言葉ですが、実際には「Fランと言われている」「定員割れしている」といった大学の運営上の課題から、「お嬢様学校のイメージが強い」といったイメージの話まで、その背景には様々な理由があるようです。
本記事では、神戸女子大学が「やばい」と言われる理由について考察していきます。
神戸女子大学は定員割れと言われてやばい
まず最も深刻に見えるのが、入学者数の減少=定員割れの問題です。
以下の表は2024年度の神戸女子大学における学部ごとの入学定員と実際の入学者数を示したものです。
学部 | 入学定員 | 入学者数 | 定員充足率 |
---|---|---|---|
家政学部 | 230人 | 144人 | 70.6% |
文学部 | 240人 | 100人 | 46.9% |
教育学部 | 130人 | 77人 | 59.2% |
健康福祉学部 | 160人 | 102人 | 70% |
看護学部 | 90人 | 107人 | 119%(※定員超過) |
心理学部 | 80人 | 78人 | 97.5% |
特に文学部は定員充足率が50%を切っており、国際教養学科では29.2%と厳しい状況です。
これは私立大学において深刻な問題で、将来的な学部再編や縮小も視野に入ってくる可能性があります。
ただし、看護学部や心理学部などは定員充足率が高く人気学科となっている点には注目です。
つまり、学部によって人気・不人気の差が顕著であると言えるでしょう。
神戸女子大学はお嬢様と言われてやばい

「神戸女子大学=お嬢様」というイメージがネット上で語られることがあります。
その理由としては、
- 女子大学である
- 須磨・三宮・ポートアイランドといった神戸の良好なエリアにキャンパスがある
- 戦前から続く伝統校である
といった背景があるようです。
しかし実際には、神戸女子大学は系列校などを持たない一般的な私立大学です。
学費も他の私立大学と大きな差はなく、キャンパスが都市部にあることでアクセスが良く、利便性が高い点が「お嬢様」のイメージに繋がっているのかもしれません。
このように「お嬢様だからやばい」というのは、実態よりもイメージ先行の話である可能性が高いでしょう。
神戸女子大学の偏差値は

「Fラン」と言われる理由として偏差値が取り上げられることがあります。
以下に神戸女子大学の主な学部・学科の偏差値と共通テスト得点率をまとめます。
学部 | 偏差値 | 共テ得点率 |
---|---|---|
文学部 | 37.5〜42.5 | 66〜68% |
教育学部 | 37.5〜42.5 | 73% |
家政学部 | 40.0〜42.5 | 66〜71% |
健康福祉学部 | 37.5〜42.5 | 68〜71% |
看護学部 | 47.5〜50.0 | 75% |
心理学部 | 40.0〜42.5 | 68% |
確かに一部学部では偏差値が40を切っており、受験難易度は高くありません。
しかし、看護学部は全国平均よりやや高い水準であり、一定の人気と実績を維持しています。
大学全体で一括りに「Fラン」「やばい」と評価するのはやや短絡的と言えます。
卒業生の就職先は

神戸女子大学の卒業生は、地域社会や医療・教育分野で多数活躍しています。学部ごとの主な就職先を紹介します。
- 文学部:兵庫県・神戸市・横浜市の教育委員会、こども園、福祉施設など
- 家政学部:LEOC、サンドラッグ、住友林業、日清医療食品など
- 健康福祉学部:大阪市役所、兵庫県社会福祉事業団、USJなど
- 看護学部:神戸大学附属病院、兵庫県立病院、神鋼記念病院など
特に看護学部の就職先は公立・大学附属病院など大手医療機関が多く、非常に安定しているのが特徴です。
就職支援体制としても、キャリアセンターによる模擬面接、履歴書添削、インターン紹介などが整備されており、進路に不安を抱える学生への手厚いフォローがなされています。
まとめ:神戸女子大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「神戸女子大学 やばい」と言われる背景には、一部学部の定員割れや偏差値の低さがあるのは事実です。
しかし、看護や心理など実学的な学部は依然として人気が高く、就職実績も堅実です。
また、「お嬢様大学」という印象も、都市型キャンパスや女子大学という特性からくるイメージに過ぎず、決して排他的な環境ではありません。
結論として、神戸女子大学は「一律にやばい大学」ではなく、学部・学科によって評価が大きく異なる大学です。
ネットの印象に惑わされず、自分の進路や興味に合った視点で大学選びをすることが重要です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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