大学の偏差値50はどのくらい?「普通」って本当?学力・将来性を徹底解説
「偏差値50の大学ってレベルはどのくらい?」「就職に不利なの?」「恥ずかしいの?」――そんな疑問を持ってこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大学の偏差値50とはどの程度の学力レベルを指すのか、またその偏差値帯の大学に進学するメリット・注意点などをわかりやすく解説していきます。
大学の偏差値50はどのくらいのレベル?
偏差値50は「全国平均」のライン
偏差値とは、模試や試験における得点分布を元に、あなたの成績が全体の中でどの位置にあるかを表す数値です。偏差値50は「全国平均」の水準にあたります。
つまり、偏差値50というのは決して「低い」わけではなく、全国の受験生の中でちょうど中間に位置しているということ。学力的には「普通」とされるレベルです。
偏差値50の大学に通う学生層
偏差値50前後の大学には、高校でコツコツと勉強してきた中堅層の学生が多く集まります。
トップ層の難関大には届かなくても、安定した学力を持つ堅実な学生が多いのも特徴です。
偏差値50の大学はどこ?代表的な大学一覧

では、実際に偏差値50前後の大学とはどこなのでしょうか。以下に一例を紹介します。
国公立大学(地方の国立大など)
- 佐賀大学(理工系など一部学科)
- 山形大学(教育学部など)
- 宮崎大学(地域資源系)
これらの地方国公立大学は、偏差値50前後の学部・学科を多く持ち、地元では評価の高い大学です。
私立大学(中堅私大)
- 【関東】東洋大学・駒澤大学・専修大学(日東駒専)
- 【関西】京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学(産近甲龍)
- 【中部】愛知学院大学・中京大学・名城大学
※上記の大学でも学部によって偏差値は異なります。看護・薬学・理系学部は高めになる傾向があります。
偏差値50の大学(パスナビより)
偏差値50の大学は恥ずかしくない?世間のイメージ

SNSやネット掲示板では賛否あり
「偏差値50=Fラン」という誤解をしている人も一部にはいますが、実際にはFランとは偏差値35〜40未満の大学を指すことが多く、偏差値50はむしろ“中堅”にあたります。
実際、掲示板やSNSでも「地方国立は偏差値50前後だけど十分立派」「MARCH未満でも努力次第で有名企業に行ける」といった声も多く見られます。
大切なのは“大学の名前”より“中身”
昨今は大学名だけで評価が決まる時代ではなくなってきています。
学びの中身や学生生活でどれだけ成長したかが、企業や社会から評価されるようになっています。
偏差値50の大学からの就職は不利なのか?

「偏差値50の大学って、就職に不利なんじゃ…」と思う人もいるかもしれませんが、結論から言えば本人の努力次第です。
例:日東駒専から有名企業に内定した人も多数
東洋大学・駒澤大学などの中堅私大から、国家公務員・大手企業・メガバンク・大手メーカーに就職している人は珍しくありません。
これを可能にするのは、以下のような要素です:
- インターンシップへの積極参加
- キャリアセンターの活用
- 資格取得やTOEICなどスキルアップ
- 学内成績の上位キープ
大学のネームバリューに頼らず、計画的に動く学生は中堅大学でも高評価を受けやすくなっています。
偏差値50の大学でも成功する人の特徴

偏差値50の大学を出たからといって、その後の人生が「並」になるわけではありません。
次のような行動をとることで、大きく差がつきます。
特徴①:自分の強みを伸ばしている
たとえば、以下のようなことです:
- プログラミングスキルを磨きIT企業へ
- 保育士・看護師など資格取得で専門職へ
- 留学やボランティアで国際経験をアピール
特徴②:就活前から準備をしている
大学3年の夏からインターンを経験し、早期選考に臨んだり、自己分析を早めに済ませている学生は、企業の目にも止まりやすいです。
特徴③:他人と比べず、自分の人生を生きている
難関大出身でもやる気がない人は多くいます。一方で、自分の目標を明確に持って努力している人は、どこ大出身であろうと輝きます。
まとめ:大学の偏差値50はどのくらい?「普通」って本当?学力・将来性を徹底解説
偏差値50の大学は、「普通」であり、「平均」であり、だからこそ上にも下にもなれる位置です。自分次第で、未来の広がりは無限大です。
要点を整理すると:
- 偏差値50は全国平均で恥ずかしい数値ではない
- 地方国公立や中堅私立が多く、十分立派な進路
- 就職や進路は、大学の偏差値より「本人の努力」で決まる
- 成功する人は、大学名に頼らず行動している
「偏差値50だから…」と悩む必要はありません。大切なのは、大学に入ってからどう過ごすか。これを読んだあなたが、自信を持って前に進めることを願っています。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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