名古屋大学はレベルが低い?それとも難しい?偏差値・就職・研究力から実態を検証
「名古屋大学はレベルが低い」
そんな意見をネット上で見かけたことがある人もいるかもしれません。
一方で、「名古屋大学は難しい」「旧帝大の中でも十分な難関大学だ」という声もあります。
実際のところ、名古屋大学はレベルが低いのでしょうか。それとも難しい大学なのでしょうか。
この記事では、偏差値や共通テスト得点率、就職実績、研究力などの客観的なデータをもとに、名古屋大学の実力を検証します。
名古屋大学とは
名古屋大学は愛知県名古屋市に本部を置く国立大学で、旧帝国大学の一角を担う日本有数の研究大学です。
東京大学、京都大学、大阪大学、東北大学などと並び、日本を代表する難関大学として知られています。
また、国から「指定国立大学法人」に選ばれており、世界最高水準の研究大学として位置付けられています。
名古屋大学がレベルが低いと言われる理由

実際には難関大学であるにもかかわらず、なぜ一部で「レベルが低い」と言われるのでしょうか。
東京大学・京都大学と比較されるから
名古屋大学は旧帝大ですが、どうしても東京大学や京都大学と比較されることが多くあります。
その結果、
「東大より入りやすい」
↓
「レベルが低い」
という極端な評価につながることがあります。
しかし、これは最上位大学との比較であり、全国的に見れば名古屋大学は十分な難関大学です。
東海地方色が強いから
名古屋大学は東海地方出身者の割合が非常に高い大学です。
合格者の約7割以上を愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の出身者が占めています。
そのため、
- 地元志向が強い
- 保守的な雰囲気がある
- 全国区というより東海圏の大学
といったイメージを持たれることがあります。
首都圏で知名度が過小評価されやすいから
関東では、
- 東京大学
- 一橋大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
などの存在感が大きく、名古屋大学の実力が十分に認識されていない場合があります。
実際、「メイダイ」と聞いて明治大学を思い浮かべる人も少なくありません。
理系の存在感が強すぎるから
名古屋大学は理工系分野で非常に高い評価を受けています。
一方で、文系学部は理系ほど注目されないため、
「理系はすごいが文系は普通」
という印象を持つ人もいます。
しかし、文学部や教育学部の偏差値は62.5と高く、決して簡単に入れる大学ではありません。
名古屋大学が難しいと言われる理由
ここからは、実際のデータを見ていきましょう。
共通テストで高得点が必要
パスナビによると、名古屋大学の共通テスト得点率は以下の通りです。
- 文学部:79%
- 教育学部:78%
- 法学部:79%
- 経済学部:79%
- 情報学部:78~80%
- 理学部:78%
- 工学部:75~78%
- 農学部:75~77%
多くの学部で75%以上が必要となっており、国公立大学の中でも高水準です。
偏差値も全国トップクラス
学部別偏差値は次のようになっています。
- 文学部:62.5
- 教育学部:62.5
- 法学部:60.0
- 経済学部:60.0
- 情報学部:60.0~62.5
- 理学部:60.0
- 工学部:57.5~60.0
- 農学部:57.5
- 医学部医学科:67.5
偏差値60以上は全国でも限られた大学しかなく、名古屋大学が難関大学であることが分かります。
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二次試験で高い記述力が求められる
名古屋大学の入試は暗記だけでは通用しません。
数学では計算量が多く、制限時間も厳しいため、高度な思考力が必要です。
英語では長文読解だけでなく、
- 和訳
- 内容説明
- 英作文
など幅広い問題が出題されます。
そのため、共通テスト対策だけではなく、本質的な学力が求められます。
東海地方のトップ層が集まる
名古屋大学は東海地方で圧倒的な人気を誇ります。
東海4県のトップ高校の生徒が多数受験するため、受験生同士の競争レベルも非常に高くなっています。
名古屋大学がすごいと言われる理由
ノーベル賞受賞者を多数輩出
名古屋大学の研究力を語る上で欠かせないのがノーベル賞受賞者の存在です。
21世紀以降だけでも、
- 野依良治氏
- 益川敏英氏
- 小林誠氏
- 下村脩氏
- 赤﨑勇氏
- 天野浩氏
など、多数のノーベル賞受賞者を輩出しています。
これは日本の大学でもトップクラスの実績です。
自由な研究風土がある
名古屋大学は昔から「自由な研究風土」を重視しています。
若手研究者にも裁量が与えられ、自由闊達な議論が行われる文化があります。
こうした環境が世界的な研究成果を生み出す土壌となっています。
指定国立大学法人に選ばれている
名古屋大学は国から指定国立大学法人に認定されています。
これは世界トップレベルの研究大学として期待されている大学だけが選ばれる制度です。
世界トップレベル研究拠点を持つ
トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)は、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択されています。
国際的にも高く評価される研究機関を有していることは、名古屋大学の研究力の高さを示しています。
就職実績から見る名古屋大学の実力

名古屋大学は就職面でも非常に強い大学です。
2024年度卒業生の主な就職先は、
- 名古屋大学医学部附属病院
- 三菱UFJ銀行
- トヨタ自動車
- 愛知県職員
- 名古屋市職員
- アビームシステムズ
- 東邦ガス
- 名古屋市立大学病院
- 愛知県教員
- 豊田自動織機
- 有限責任あずさ監査法人
などとなっています。
特にトヨタグループへの強さは全国屈指です。
大学院進学率も非常に高い
工学部では、
- 卒業者691人
- 進学者627人
となっており、約9割が大学院へ進学しています。
理学部も進学率が70%を超えており、研究大学としての特徴がよく表れています。
まとめ:名古屋大学はレベルが低い?それとも難しい?偏差値・就職・研究力から実態を検証
名古屋大学は「レベルが低い」と言われることがあります。
しかし、その理由の多くは東大・京大との比較や地域的なイメージによるものです。
実際には、
- 旧帝国大学
- 指定国立大学法人
- ノーベル賞受賞者多数
- 偏差値57.5~67.5
- 共通テスト75~80%以上
- 東海地方トップクラスの就職実績
という実績を持っています。
結論として、名古屋大学は「レベルが低い大学」ではありません。
むしろ日本を代表する難関大学であり、世界レベルの研究大学として高く評価されている大学と言えるでしょう。
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私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。


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