帝京科学大学に合格するには?偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
大学選びにおいて、「帝京科学大学 偏差値」「帝京科学大学 共通テスト」などの検索結果が気になる受験生は多いでしょう。
本記事では、帝京科学大学の偏差値・共通テスト得点率・入試方式・合格対策・併願校の選び方までを総合的に解説します。
医療・環境・教育分野で専門職を目指す方にとって、入試の全体像を把握できる内容です。
1. 帝京科学大学の基本理念とアドミッション・ポリシー
建学の精神と大学の基本理念
帝京科学大学は「生命の尊厳を深く学び、自然と人間の共生に貢献できる人材を育成する」ことを理念としています。
人類の未来を見据え、持続可能な社会の発展に寄与することを建学の精神とし、次の資質を持つ学生を歓迎します。
- 人を思いやる心
- 社会に貢献したいという使命感
- 学術を修得し、成長したいという意欲と知的好奇心
また、評価の基準として次の「学力の3要素」を掲げています。
- 知識・技能
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
学部ごとのアドミッション・ポリシー(要約)
生命環境学部
動物・環境・生命科学の各分野で、理科や英語・数学の基礎学力とともに、探究心・協調性・社会貢献意識を重視。
医療科学部
看護、理学療法、作業療法、臨床検査、柔道整復などの分野で、医療職としての使命感、倫理観、思いやりを持つ学生を求めます。
教育人間科学部
保育・教育・心理を学び、子どもへの理解とコミュニケーション能力を持つ人材を育成。明確な将来目標を持つことが重要です。
2. 偏差値・共通テスト得点率

| 学部名 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|
| 生命環境学部 | 35.0~40.0 | 50%~60% |
| 医療科学部 | 37.5~47.5 | 55%~69% |
| 教育人間科学部 | 35.0~40.0 | 50%~60% |
※参考:パスナビ
全体的には中堅レベルの難易度ですが、特に医療科学部の臨床検査・看護系はやや高めです。
学力だけでなく、面接・小論文・志望理由書など総合力で合格を狙う入試設計となっています。
3. 令和8年度(2026年度)入試概要と科目・選抜方式
帝京科学大学では、多様な入試区分を設け、学力と意欲の両面を評価しています。
多くの区分で「評定平均の基準なし」で受験できるのも特徴です。
| 入試区分 | 対象学科 | 主な選考内容 | 検定料 |
|---|---|---|---|
| 【専願・エントリー制】総合型選抜(Ⅰ期) | 教育人間科学部(幼児保育・こども) | 一次:面接/二次:書類(小論文事前課題) | 35,000円 |
| 【併願制】総合型選抜(Ⅰ〜Ⅳ期) | 全学科 | 基礎学力試験+面接+書類審査 | 35,000円(割引あり) |
| 学校推薦型選抜(公募制) | 全学科 | 基礎能力検査(小論文or1科目)+面接 | 35,000円 |
| 一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期) | 全学科 | 学力試験2科目(各100点)+書類審査 | 35,000円 |
| 共通テスト利用選抜 | 全学科 | 共通テストの高得点2科目+書類審査 | 10,000円 |
| 社会人特別選抜 | 全学科 | 基礎能力検査+面接+書類 | 35,000円 |
| 外国人留学生選抜 | 全学科 | EJU(日本語+理系科目)+面接 | 35,000円 |
一般選抜の出題科目
- 数学(数Ⅰ・Ⅱ・A・B〈数列〉・C〈ベクトル〉)
- 理科(物理・化学・生物 基礎含む)
- 英語(英コミⅠ・Ⅱ)
- 国語(現代文のみ)
- 日本史/世界史(探究+歴総)
※学科により必須科目あり
(例:学校教育学科の中高英語コース=英語必須/中高理科コース=理科または数学必須)
詳細や最新の情報を得るために必ず大学の公式サイトや募集要項を確認するようにしよう。
4. 各入試区分の合格対策

【専願・エントリー制】総合型選抜
- 面接は「志望動機・学びたい分野・将来像」を一貫して答える練習を。
- 小論文事前課題は構成(結論→根拠→事例→展望)を意識。
- 提出物は締切・字数厳守。形式不備は減点対象です。
【併願制】総合型選抜(Ⅰ〜Ⅳ期)
- 基礎学力試験は1科目選択制(数・理・英・国)。得意科目を登録して対策。
- 複数回受験可(最大5回)で、最も得点の高い回の結果を採用。
- 優遇資格(漢検・英検・TOEIC・GTEC)は期限不問で加点対象。
- 面接では「学科で学びたい理由」と「社会貢献の意識」を具体例で説明。
学校推薦型選抜/社会人特別選抜
- 小論文型(読解+意見表明)と科目選択型(数学・英語・国語)を選択。
- 小論文は要約→意見→根拠→まとめの構成で練習。
- 面接は短時間(5〜10分)なので、結論を先に話すことが鍵。
一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)
- 出題範囲は教科書基礎〜やや応用。
- Ⅰ期は最大3回受験可、最高得点日の結果を採用。
- 成績上位140位以内で授業料半額免除の特待生制度。
- 「こども学科」は高得点1科目採用=得意科目集中が有効。
共通テスト利用選抜
- 本学独自試験なし。
- 高得点2科目(必須1+自由1)を200点満点に換算。
- 上位20位以内で授業料半額免除。
- 自己採点後に出願できるため、戦略的な活用が可能です。
外国人留学生選抜
- EJU日本語+理科/数学など指定科目で評価。
- 面接は日本語で20分間実施され、志望理由と将来計画を明確に伝える練習が必要。
- 日本語能力試験(JLPT)N1所持者は優遇対象。
共通する合格のポイント
- アドミッション・ポリシーの理解が全選抜の前提。
- 優遇資格制度を活用し、漢検・英検などを早期取得。
- 入学前準備教育(総合型Ⅰ〜Ⅲ期・推薦合格者)では提出課題あり。必ず期日遵守。
- 病気や障がい等の支援希望は出願1か月前までに入試課へ相談。
5. 帝京科学大学と併願しやすい大学モデル

帝京科学大学(偏差値35~47.5)は、首都圏の中堅私大との併願がしやすい日程構成になっています。
分野別に代表的な併願校を整理します。
医療・福祉系志望者向け
| 大学名 | 特徴 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 帝京平成大学 | 医療系総合大学で実習体制が充実 | 37.5〜47.5 |
| 東京医療保健大学 | 看護・リハビリ系に強く女子人気高い | 45〜50 |
| 了徳寺大学 | 柔道整復・リハビリ分野で併願率高い | 35〜42.5 |
| 日本医療科学大学 | 臨床検査・理学療法分野で帝京科学と近い | 37.5〜45 |
| 人間総合科学大学 | 社会人再進学にも対応する柔軟制度 | 35〜42.5 |
生命・環境・理工系志望者向け
| 大学名 | 特徴 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 東京農業大学 | 実験・フィールド重視で応用生物系に強い | 45〜55 |
| 千葉科学大学 | 環境・危機管理系で共テ利用併願しやすい | 35〜42.5 |
| 日本工業大学 | 理数基礎+応用技術系が学べる | 37.5〜45 |
| 東京情報大学 | 情報×環境の融合学科が特徴 | 37.5〜45 |
教育・保育・心理系志望者向け
| 大学名 | 特徴 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 白梅学園大学 | 保育・教育系に強く女子受験者多い | 37.5〜45 |
| 東京家政学院大学 | 家政・教育の伝統校で推薦併願に最適 | 35〜42.5 |
| 淑徳大学 | 教育×心理を総合的に学べる | 40〜47.5 |
| 聖徳大学 | 保育・教育資格のダブル取得が可能 | 37.5〜45 |
| 東京未来大学 | 心理・教育・保育を横断的に学べる | 35〜40 |
共通テスト利用で併願しやすい大学
| 大学名 | 特徴 | 検定料 |
|---|---|---|
| 東京工科大学 | 多分野に対応、共テ2科目型 | 10,000円 |
| 帝京平成大学 | 帝京グループ内併願で受験効率◎ | 10,000円 |
| 桜美林大学 | 共通テスト2科目型あり | 10,000円 |
| 明星大学 | 共通テスト2〜3科目型を併用可能 | 10,000円 |
併願戦略の立て方
- 第一志望:帝京科学大学
→ 総合型または推薦で出願、一般・共通テストも併願。 - 第二志望:同系統私大
→ 試験日が重ならない大学を選ぶ(帝京平成・聖徳など)。 - 安全校:共通テスト利用大学
→ 出願が容易でコスパが良い大学を確保。
6. まとめ:帝京科学大学に合格するには?偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
帝京科学大学は、「生命・環境・福祉・教育」を軸に、社会に貢献できる専門職人材を育成する実学志向の大学です。
偏差値帯は中堅クラスですが、面接・小論文・意欲評価が重視されるため、学力だけでなく人間性や熱意も合否を左右します。
- 医療・教育・環境など明確な志望分野がある
- 実践的な学びを重視したい
- 少人数教育や資格取得支援を重視したい
こうした受験生にとって、帝京科学大学は非常に魅力的な選択肢です。
複数の入試方式と併願校をうまく組み合わせ、あなたに合った合格ルートを見つけましょう。
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私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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