公立はこだて未来大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
「公立はこだて未来大学 恥ずかしい」という検索キーワードがサジェストに出てきたとき、驚いた方も多いのではないでしょうか。
公立はこだて未来大学は、北海道函館市にある情報系の公立大学で、最先端のIT技術やデータサイエンスを学べる環境を持ち、道外の大手企業にも卒業生を輩出している大学です。
それにもかかわらず、「恥ずかしい」と言われてしまうのはなぜなのか。
偏差値や就職実績をもとに、ネット上で囁かれている噂を考察していきます。
公立はこだて未来大学はFランと言われて恥ずかしい
ネット上では一部で「公立はこだて未来大学はFラン」といった声が見られ、それが「恥ずかしい」と感じられる要因のひとつと考えられます。
しかし、これは事実なのでしょうか?
公立はこだて未来大学の偏差値は40.0程度。
確かに有名国公立大学と比較すれば高くはありませんが、共通テストを必要とする公立大学であり、受験生は一定の学力が求められます。
いわゆる「Fラン(誰でも入れる大学)」とは一線を画しています。
また、未来大学は「Society 5.0」時代に求められるデータサイエンスやAI・機械学習に対応した教育カリキュラムを整えており、国の方向性と合致した先進的な教育を展開しています。
偏差値だけで「恥ずかしい」と断じるのは、大学の本質を見誤っていると言わざるを得ません。
公立はこだて未来大学は就職できないと言われて恥ずかしい

「就職できない大学だから恥ずかしい」と言われることもありますが、これも実際のデータを見れば誤解であることが分かります。
公立はこだて未来大学の就職率は以下の通り、非常に高い水準を保っています。
- 22期生(2025年3月卒業予定):99.2%
- 21期生(2024年卒):97.5%
- 20期生(2023年卒):97.1%
- 19期生(2022年卒):97.5%
- 18期生(2021年卒):86.9%
- 17期生(2020年卒):97.2%
また、就職先には道外の大手企業やIT企業も含まれています。
- アマゾンウェブサービスジャパン
- NTTコムウェア
- サイボウズ
- グリー
- アドウェイズ
- Sky
- アイシン・ソフトウェア など
このように、全国規模の企業に多数の卒業生が就職している実績は、「恥ずかしい」どころか誇るべきものです。
公立はこだて未来大学とは

公立はこだて未来大学は、北海道函館市にある情報系単科の公立大学です。
2000年に設立され、比較的新しい大学でありながらも、着実に実績を積み重ねています。
大学の理念は、「システム情報科学を基軸に、地域と未来を拓く」こと。
道南エリアで唯一の公立大学として地域との連携を大切にしながら、全国・世界で通用するIT人材を育成しています。
学部構成
- システム情報科学部
- 複雑系知能学科
- 知能システムコース
- 複雑系コース
- 情報アーキテクチャ学科
- 情報システムコース
- 高度ICTコース(大学院一貫教育)
- 情報デザインコース
AIや情報デザインなど、これからの社会に不可欠な分野を体系的に学べる教育体制が特徴です。
公立はこだて未来大学の偏差値は

公立はこだて未来大学の偏差値は40.0とされています。
また、共通テストの得点率は50%〜64%。これは、公立大学としては中堅レベルにあたります。
一般的に偏差値が低い=恥ずかしいという認識がネット上では根強いですが、それだけで大学の価値を判断するのは短絡的です。
未来大のように教育内容と就職支援がしっかりしている大学は、将来のキャリア形成において大いに力を発揮します。
卒業生の主な就職先

未来大学の卒業生は、情報系の知識と実践力を武器に、幅広い企業で活躍しています。以下は主な就職先の一例です。
- パーソルAVCテクノロジー
- 日鉄ソリューションズ北海道
- 日本ビジネスシステムズ
- ソフトクリエイトホールディングス
- ジャパンテクニカルソフトウェア
- リコーITソリューションズ
- エスイーシー
- NTTドコモ
これらの企業に共通するのは、いずれもIT・通信・ソフトウェア開発分野で活躍する企業であること。未来大の教育と、社会のニーズがマッチしている証拠です。
まとめ:公立はこだて未来大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
「公立はこだて未来大学 恥ずかしい」というキーワードは、表面的な偏差値や地方大学であることを根拠にした誤ったイメージによって拡散されている可能性が高いです。
しかし、実際には以下のような事実があります。
- 共通テストを必要とする一定の学力が求められる公立大学
- AI・機械学習・情報デザインなど先進分野に特化
- 全国の大手IT企業への就職実績
- 地元だけでなく道外からの注目度も上昇中
「恥ずかしい」と言われるどころか、これからの時代に強い大学として、着実に評価されているのが実情です。
進路選びに迷っている受験生や、保護者の方は、ネットの噂に惑わされず、大学の本質を見極めることが大切です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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