佐賀大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
検索で「佐賀大学 恥ずかしい」と出てくる理由とは?
「佐賀大学って、恥ずかしい大学なのかな…」
進学を検討している受験生やその保護者が検索する中で、こうした不安を感じたことがあるかもしれません。
確かに、ネット上には「Fラン」「就職悪い」といったネガティブな声も見受けられます。
しかし実際に調べていくと、「佐賀大学 恥ずかしい」というイメージは、偏った情報や誤解からくるものであることがわかります。
本記事では、そうしたマイナスイメージがなぜ広まったのかを検証しつつ、佐賀大学の歴史、学び、実績を紹介していきます。
佐賀大学はFランと言われて恥ずかしい
まず最初に触れておきたいのが、「佐賀大学=Fラン」という誤解です。
佐賀大学の偏差値は42.5〜62.5と学部によって幅がありますが、そもそも国立大学である以上、いわゆる「Fラン大学」には該当しません。
Fランとは、偏差値が測定不能(=定員割れ)などの条件に当てはまる私立大学に対して使われる俗称であり、国公立大学には基本的に使われません。
佐賀大学は、大正9年創立の旧制佐賀高等学校や、佐賀師範学校などを母体に持つ、歴史と実績のある由緒正しい大学です。
昭和24年に新制大学として再編されて以来、教育・研究の分野で地域に根ざした役割を果たしてきました。
「Fランだから恥ずかしい」と思うのは早計であり、佐賀大学の学びの深さや実績を見れば、その印象はきっと変わるはずです。
佐賀大学は就職悪いと言われて恥ずかしい

就職実績についても確認してみましょう。
佐賀大学の2023年度の就職率は驚異の99.8%を記録しています。
ほぼ全員が希望通りの進路に進んでいることがわかります。
これは、大学が単に知識の習得にとどまらず、課題発見・解決能力や持続的な社会貢献力といった実践的スキルを重視している結果です。
さらに、理系・文系問わず自分の興味に応じたプログラムを自由に組み合わせられる柔軟なカリキュラムが用意されており、卒業後のキャリア設計にも強みを持っています。
就職が弱いどころか、「堅実で安定感のある大学」として高く評価されているのです。
佐賀大学とは

佐賀大学は佐賀市に本部を置く国立大学で、1949年に設置されました。
設立の背景には、旧制佐賀高等学校や佐賀師範学校など、地域の教育機関が集結した歴史があります。
大きな特色の一つに、授業料の据え置きがあります。
2005年度に文部科学省が授業料の標準額を引き上げた際、多くの国公立大学が追随した中で、佐賀大学だけが据え置きを決断。
学生や家庭の経済的負担を配慮したこの姿勢は、全国的にも高く評価されました。
学部構成は以下のとおりです。
- 教育学部
- 芸術地域デザイン学部
- 経済学部
- 医学部(看護含む)
- 理工学部
- 農学部
教育・医療・理工・芸術など多様な専門分野をカバーし、地域の産業や行政と連携した実践的な教育・研究が行われています。
佐賀大学の偏差値は

佐賀大学の偏差値は学部によって異なります。以下は主な学部の目安です。
学部 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|
教育学部 | 45.0~52.5 | 54%~68% |
芸術地域デザイン学部 | 47.5 | 58%~68% |
経済学部 | 42.5~45.0 | 62%~70% |
医学部 | 62.5(医学科) | 61%~89% |
理工学部 | 42.5~52.5 | 54%~65% |
農学部 | 45.0~50.0 | 57%~66% |
医学部看護学科は特に高い偏差値を誇っており、他の学部も地方国立大学として十分なレベルにあります。
卒業生の就職先は

佐賀大学の卒業生は、地元の自治体や大手企業、教育機関、医療機関など、幅広い分野に就職しています。以下は一部の実績です。
- 教育学部:小学校・中学校・高校教員、生活協同組合など
- 芸術地域デザイン学部:佐賀県庁、香蘭社、民間企業
- 経済学部:福岡銀行、佐賀銀行、県庁、市役所、防衛省など
- 医学部(看護):佐賀大学医学部附属病院、国立病院機構、九州大学病院など
- 理工学部:ソニー、ファナック、教員、国税局など
- 農学部:県庁、市役所、青果企業など
地元への就職が多く、地域貢献型の人材育成に成功している大学であることが見てとれます。
まとめ:佐賀大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
「佐賀大学 恥ずかしい」と検索されがちですが、実態を見れば、その評価は事実に基づかない偏見にすぎないことがわかります。
- Fランではなく、国立大学としての実力と実績あり
- 高い就職率と、地域社会への貢献力
- 歴史と伝統ある教育機関としての信頼性
- 授業料据え置きという学生思いの運営姿勢
これらを総合的に考えると、佐賀大学は「恥ずかしい」どころか、堅実で評価されるべき大学だといえるでしょう。進学先として検討する価値は十分にあります。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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