日本文化大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
大学選びの際に、ふと目にする「○○大学 やばい」というネット上の噂。
今回取り上げるのは「日本文化大学」です。
「日本文化大学 やばい」というキーワードで検索されることも多く、気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そうした声の背景にある偏差値や退学率、大学の特徴、卒業後の進路など、数字と事実に基づいたデータをもとに、日本文化大学が本当に“やばい”のかどうかを考察します。
結論から言えば、「やばい」という印象には一面の事実も含まれている一方で、日本文化大学ならではの強みや就職支援体制も見逃せないポイントです。
日本文化大学はFランと言われてやばい
まず、「やばい」と言われる大きな理由のひとつが、偏差値の低さにあります。
日本文化大学の偏差値は37.5(法学部)です。
この偏差値帯は、一般的に「Fラン大学」と揶揄されやすいレベルです。
実際、ネット上では「日本文化大学=Fラン」という表現が散見されるのも事実です。
ただし、偏差値だけで大学を評価するのはやや短絡的です。
日本文化大学は法学部のみを設置する単科大学であり、特定分野に特化した教育を行っています。
少人数制クラス、クラス担任制度など、学生一人ひとりへの手厚いサポート体制を採用しており、偏差値だけでは測れない面があります。
また、日本文化大学の教育方針には、日本の伝統文化や人格形成に重点を置いたカリキュラムも特徴的です。
法学部でありながら、茶道や日本文化史が必修である点もユニークです。
日本文化大学の退学率がやばい

次に注目すべきは、退学率の高さです。
2021年度のデータによると、
日本文化大学の退学者数は62人、退学率は6.2%でした。
これは全国平均よりやや高い数字です。全国の大学における年間の平均退学率は2%程度、4年間通算では7〜8%程度とされています。
つまり、日本文化大学は1年間だけで全国平均の4年通算に近い退学率を記録しているということになります。
この点が「やばい」と言われる一因となっていることは間違いありません。
ただし、大学側も対策を講じており、個人面談や保護者を交えた三者面談を通じて学生の状況を把握し、早期対応を図る取り組みも行っています。
日本文化大学とは

では、日本文化大学とはそもそもどのような大学なのでしょうか。
日本文化大学は、東京都八王子市に位置し、1978年に設立された私立大学です。
法学部法学科のみの単科大学で、少人数制とクラス担任制を特徴としています。
カリキュラムは法学を中心に、日本文化史や茶道など、日本文化を重視した科目も取り入れられています。
さらに、模擬裁判や法律討論会といった実践型の授業も行われており、法曹や公務員を目指す学生に特化した教育環境が整っています。
また、大学の特色として挙げられるのが警察官志望者に特化した進路指導です。
大学入試においても「警察官志望者AO入試」が設けられており、入学前から志望動機が明確な学生が多いのも特徴です。
かつての学長・大森義夫氏は、警視庁公安部長や内閣情報調査室長を歴任した人物であり、警察関係に強いネットワークとノウハウがある大学といえるでしょう。
日本文化大学の偏差値は

再確認として、日本文化大学の偏差値は以下の通りです。
- 学部:法学部
- 偏差値:37.5
- 共通テスト得点率:54%
確かに偏差値としては高くありませんが、偏差値では測れない専門特化型のカリキュラムを持っている点に注目すべきです。
また、全国に多数存在する法学部の中で、これだけ警察官養成に特化した内容を持つ大学は稀有であり、他の大学とは異なる独自の価値を持っています。
日本文化大学の卒業生の就職先は

「やばい大学かどうか」を見極める重要な指標のひとつが、卒業生の就職実績です。
日本文化大学の就職先を見ると、その傾向がはっきりと現れています。
主な就職先
- 警視庁
- 神奈川県警察
- 大阪府警察
- 千葉県警察
- 埼玉県警察
- 群馬県警察
- 東京都庁
- 自衛官幹部候補生
- 自衛隊一般曹候補生
- 東京都特別区職員
など、公務員や警察官への就職実績が非常に高いことが分かります。大学としても、1年次から公務員試験対策講座を外部予備校講師を招いて実施しており、準備段階からの支援体制が整っています。
このように、進路が明確な学生にとっては、非常に有利な大学であることは間違いありません。
まとめ:日本文化大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
最後にまとめです。
「日本文化大学 やばい」という声は、確かに偏差値の低さや退学率の高さから生まれている側面があります。一般的な大学像と比較したとき、「Fラン」とレッテルを貼られてしまうこともあるでしょう。
しかしその一方で、日本文化大学は警察官や公務員を目指す人にとっては極めて合理的で実践的な大学でもあります。
少人数教育による手厚い指導、日本文化を重んじる教育方針、そして高い就職実績など、「やばい」とは真逆の確かな強みも多く存在します。
大学の評価は、目的によって変わるものです。
警察官や公務員を本気で目指す方にとって、日本文化大学はむしろ“頼れる存在”になるかもしれません。
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