川崎医療福祉大学の【うわさ】は何?ネット上で「うわさ」と検索されている理由を考察
ネットで川崎医療福祉大学と検索すると、関連ワードに、「川崎福祉大学 うわさ」と表示されることはご存じですか?
「定員割れ」「Fラン」――そんなネガティブなうわさを耳にして不安になっている方も多いでしょう。
この記事では、そうしたネット上の“うわさ”が本当なのかを、データと事実をもとに一つずつ検証していきます。
受験を検討している方や保護者の方にとって、本当に知るべきは“うわさ”ではなく“現実”です。
本記事では、「川崎医療福祉大学 うわさ」について事実と照らし合わせながら、川崎医療福祉大学について解説していきます。
川崎医療福祉大学の定員割れという「うわさ」は本当?
ネット上では「川崎医療福祉大学 定員割れ」という声が見受けられます。
しかし、実際の入試倍率データを見てみると、その“うわさ”は事実とは異なることがわかります。
2024年度の全選抜合計倍率(学部別):
- 医療福祉学部:1.1倍
- 保健看護学部:1.6倍
- リハビリテーション学部:1.5倍
- 医療技術学部:1.5倍
- 医療福祉マネジメント学部:1.1倍
いずれも1.0倍以上であり、少なくとも「定員割れ」と言える状態ではありません。
特に保健看護学部のように倍率が1.5倍を超えている学部もあります。
つまり、「定員割れのうわさ」は事実ではないというのが結論です。
川崎医療福祉大学はお金持ちという「うわさ」はどこから?

「川崎医療福祉大学=お金持ちの子が通う」という印象を持つ方もいるようです。
その背景には、学費が高額であるという現実があります。
学費(初年度納入金の例)
- 医療福祉学部:1,350,000円
- 保健看護学部:1,800,000円
- リハビリテーション学部:1,700,000円
- 医療技術学部:1,600,000円前後(学科により異なる)
- 医療福祉マネジメント学部:1,350,000円〜1,600,000円
確かに、一般的な文系私立大学の年間学費(100万円前後)に比べると高いです。
しかし、これは医療系大学ではごく普通の水準であり、川崎医療福祉大学だけが特別高いわけではありません。
医療設備の維持や実習費、教員の専門性などを考慮すれば、むしろ“妥当”な範囲といえるでしょう。
また、兄弟姉妹の入学金半額免除制度など、家計の負担を軽減する取り組みも整えられています。
川崎医療福祉大学とは

川崎医療福祉大学は、岡山県倉敷市にある医療・福祉・看護分野に特化した私立大学です。
運営は「川崎学園」が行っており、同学園は川崎医科大学も有する医療系の教育機関として知られています。
学部構成は以下のとおり非常に多彩です:
- 医療福祉学部
- 医療福祉学科
- 臨床心理学科
- 子ども医療福祉学科
- 保健看護学部
- 保健看護学科
- リハビリテーション学部
- 理学療法学科
- 作業療法学科
- 言語聴覚療法学科
- 視能療法学科
- 医療技術学部
- 臨床検査学科
- 診療放射線技術学科
- 臨床工学科
- 臨床栄養学科
- 健康体育学科
- 医療福祉マネジメント学部
- 医療福祉経営学科
- 医療情報学科
- 医療秘書学科
- 医療福祉デザイン学科
医療系職種を幅広くカバーしており、国家資格取得を目指す学生にとっては非常に実践的な学びが得られる大学です。
川崎医療福祉大学の偏差値は

「Fランでは?」といううわさもありますが、偏差値を確認してみましょう。
- 医療福祉学部:BF~35.0
- 保健看護学部:45.0
- リハビリテーション学部:35.0~47.5
- 医療技術学部:BF~47.5
- 医療福祉マネジメント学部:BF~35.0
確かに偏差値は全体的に低めではありますが、医療系大学の場合、偏差値よりも資格取得率や実習の質が重視される傾向にあります。
入学後の努力で大きく成長できる環境が整っています。
卒業生の就職先は

川崎医療福祉大学の強みのひとつが、地元の医療機関・行政との強固なつながりです。
卒業生の主な就職先
- 医療福祉系:岡山市職員、倉敷市役所、福山市職員、旭川荘、クムレ
- 看護系:川崎学園、岡山大学病院、香川大学医学部附属病院
- リハビリ系:福山リハビリテーション病院、岡山リハビリテーション病院、倉敷平成病院
- 医療技術系:川崎学園、岡山済生会総合病院、重井医学研究所附属病院
- 医療福祉マネジメント系:倉敷中央病院、倉敷成人病センター、国立病院機構中国四国グループ
ほぼすべての学科で、医療・福祉業界への就職率が非常に高いことが特徴です。
学内のキャリア支援も充実しており、資格取得サポートも手厚いと評判です。
まとめ:川崎医療福祉大学の【うわさ】は何?ネット上で「うわさ」と検索されている理由を考察
ネット上には、「川崎医療福祉大学は定員割れしている」「Fラン」「学費が高いから金持ちしか行けない」といった“うわさ”が飛び交っています。しかし、実際には
- 定員割れはしていない
- 学費は医療系大学としては妥当
- 偏差値は高くはないが、就職実績は堅実
- 医療系国家資格を目指せる環境が整っている
というのが現実です。
大切なのは、「うわさ」ではなく自分の進路に合っているかどうか。医療・福祉分野での専門職を目指すなら、川崎医療福祉大学は非常に有力な選択肢の一つです。
うわさに惑わされず、しっかりと情報を調べて、自分にとって最良の進学先を見つけてください。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
コメント