東工大はどのくらい【すごい】のか?東京科学大学が「すごい」と言われている理由を考察
日本を代表する理工系大学といえば、間違いなく名前が挙がるのが「東工大」こと東京工業大学。
2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、「東京科学大学(Science Tokyo)」として新たなスタートを切ったこの大学は、理系・医療分野において圧倒的な存在感を放っています。
では実際のところ、「東工大はどのくらいすごいのか?」という疑問に答えるために、その世界的評価、教育内容、文理融合の取り組み、偏差値、就職先など、あらゆる面から徹底的に考察してみましょう。
東工大(東京科学大学)はどのくらいすごい?世界的評価がすごい
東工大は、日本の理工系大学の中でもっとも長い歴史を持ち、創立から140年以上もの間、日本の科学技術をけん引してきました。
その確かな実力は国内外でも高く評価されています。
例えば、世界の大学ランキングで権威のあるQS World University Rankings 2022では、東京工業大学は世界56位にランクイン。
日本国内でもトップクラス、アジアでも屈指の理工系大学として知られています。
さらに、教育の質に着目したTimes Higher Education(THE)Japan University Rankings 2021では、東京工業大学が総合2位に選出されました。
これは、学生の学びや成長に対するサポート体制や教育環境が、極めて高水準であることの証明でもあります。
「世界でも通用する技術者・研究者を育てる場」として、東工大は今後も確実にその評価を伸ばしていくでしょう。
東工大(東京科学大学)はどのくらいすごい?文系科目もしっかり学べる

「理系大学=文系科目が学べない」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、東工大はその逆を行く存在です。
実は東工大ではリベラルアーツ教育(教養教育)が非常に重視されており、理工系でありながら文系科目の履修がしっかりと組み込まれています。
特にユニークなのが、すべての課程において文系的素養を深める授業が義務付けられているという点です。
例えば、1年生の段階で実施される「立志プロジェクト」では、大教室での講義と少人数のグループディスカッションを組み合わせ、自らの志を立てていくという自己探究型の授業が行われます。
理系でありながら、文系的思考力、プレゼン力、倫理観、社会性を育むことができる教育体制は、まさに「未来を創る人材育成」にぴったりの環境です。
東京科学大学とは

2024年10月、東工大と東京医科歯科大学が統合し、「東京科学大学(Science Tokyo)」が誕生しました。
この新大学は、「科学の進歩と人々の幸せの両立を追求し、社会とともに新たな価値を創造する」というミッションを掲げ、両校の長い歴史と先進的な研究・教育体制を融合した、これまでにない国立大学です。
以下が現在の学部・学院構成です。
- 医学部
- 歯学部
- 理学院
- 工学院
- 物質理工学院
- 情報理工学院
- 生命理工学院
- 環境・社会理工学院
工学・理学・情報・生命・環境などの先端理系分野に加えて、医療・歯科医療の融合が実現されたことで、文理融合の最先端を走る大学といえるでしょう。
東工大(東京科学大学)の偏差値は

東工大は、旧帝大や国公立医学部と並ぶ超難関校として知られています。以下に主な学部・学院の偏差値・共通テスト得点率の目安をまとめます(2024年度パスナビより)
学部・学院 | 共テ得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
医学部 | 74~95% | 57.5~70.0 |
歯学部 | 64~85% | 50.0~60.0 |
理学院 | 82% | 65.0 |
工学院 | 82% | 65.0 |
物質理工学院 | 81% | 65.0 |
情報理工学院 | 84% | 65.0 |
生命理工学院 | 81% | 65.0 |
環境・社会理工学院 | 82% | 65.0 |
理系志望者にとっては、どの学科に進んでも偏差値65前後という非常に高い水準であることがわかります。
さらに医学部医学科に至っては、共通テストで9割近い得点が求められる場合もあり、入試難易度は極めて高いといえるでしょう。
卒業生の就職先は

東京科学大学の強みのひとつは、圧倒的な就職力です。各学部ごとに以下のような進路傾向が見られます。
- 医学部(保健衛生):医療・福祉、公務、製造業、情報通信業、サービス業
- 歯学部(口腔保健):医療・福祉、製造業、専門技術サービス業、公務
- 理学院:金融業・保険業、情報通信業、専門・技術サービス業
- 工学院:製造業、技術サービス業、情報通信業
- 物質理工学院:製造業、情報通信業、卸売・小売業
- 情報理工学院:情報通信業、技術サービス業、金融・保険業、公務
- 生命理工学院:情報通信業、技術サービス業、製造業
- 環境・社会理工学院:情報通信業、製造業、公務
就職先企業も、トヨタ、日立、ソニー、NTT、キーエンス、野村総研、PwC、厚生労働省など、国内外のトップ企業・官公庁が名を連ねています。
研究職、エンジニア、医療従事者、国家公務員など、幅広いフィールドで活躍する卒業生の存在が、大学の社会的信頼性を裏付けています。
まとめ:東工大はどのくらい【すごい】のか?東京科学大学が「すごい」と言われている理由を考察
ここまで見てきたように、東工大(東京科学大学)は「すごい」と言われるにふさわしい実績と未来性を持った大学です。
- 世界ランキングでの高評価
- 理系でありながら文系教養を重視した教育体制
- 医療・工学・情報・環境の融合による学際的な学び
- 入試偏差値の高さ
- 卒業後の圧倒的な就職実績
「科学の力で未来を切り拓きたい」「世界で活躍する理系人材になりたい」という人にとって、東工大(東京科学大学)はまさに理想的な学びの場と言えるでしょう。
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