福島県立医科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
福島県会津若松市に位置する福島県立医科大学は、地域医療の中核を担う存在として、長年にわたって多くの医療人を輩出してきました。
しかしながら、ネット上では「福島県立医科大学 やばい」といった検索ワードが見受けられることがあります。
一見ネガティブに捉えられるこの表現ですが、具体的にはどのような理由で「やばい」とされているのでしょうか?
本記事では、福島県立医科大学が「やばい」と言われる背景について考察していきます。
福島県立医科大学のパワハラがやばい
最も注目された「やばい」事例の一つが、パワーハラスメント問題です。
2024年8月28日、読売新聞が報じたところによると、福島県立医科大学の附属施設である会津医療センターに勤務する50代の男性職員が、部下に対して高圧的な言動を繰り返していたことが明らかになりました。
具体的には、2022年4月から6月の間に、「何年もいてそんなことも知らないのか」といった発言を含む叱責を繰り返し、それがパワハラに該当すると判断されました。
この職員は過去にも同様の問題で注意を受けていたとのことで、今回の処分は減給1か月の懲戒処分となっています。
公立大学でのパワハラ問題は、組織の信頼性や職場環境に対する懸念を生じさせるため、ネット上でも「やばい」と拡散されやすい話題となりました。
この一件が「福島県立医科大学 やばい」という印象を与えた大きな要因の一つと考えられます。
福島県立医科大学医学部のカリキュラムが特徴的でやばい

一方で、「やばい」という言葉にはポジティブな意味合いで使われる場合もあります。
特に学びの内容が特徴的で高度であることから「やばい」と評されることも。
福島県立医科大学の医学部では、6年一貫らせん型カリキュラムを採用しており、これがユニークかつ画期的と注目されています。
このカリキュラムは、単なる暗記型の学習ではなく、「基本的な内容を軸にしながら、発展的な内容をらせん状に何度も繰り返す」ことで、知識の定着と応用力の育成を図るものです。
学びの中心には以下のような科目群が配置されています。
- 総合科学系科目
- 生命科学・社会医学系科目
- 臨床医学系科目
また、これらを融合した総合教育科目も設けられ、学生一人ひとりの成長に合わせた学びを実現しています。
こうした教育体制は、単調な講義形式とは異なり、主体的かつ深い学習を可能にするため、「やばいほど濃密」とも言える内容になっています。
福島県立医科大学とは

福島県立医科大学(Fukushima Medical University)は、福島県福島市に本部を置く、1944年創立の公立医療系総合大学です。
地域に根ざした医療人の育成を目的とし、長年にわたり福島県および周辺地域の医療を支えてきました。
現在は以下の3学部を設置しています。
医学部
看護学部
保健科学部
また、大学附属の福島県立医科大学附属病院と会津医療センターを有しており、学内外の臨床・研究・教育の連携が密に行われているのも特長です。
特に2011年の東日本大震災・原発事故以降、放射線医学や災害医療の研究拠点としても注目を集めています。
さらに大学院には医学研究科・看護学研究科・共生システム理工学研究科(連携大学院)などがあり、より高度な専門教育や研究も行える体制が整えられています。
福島県立医科大学の偏差値は

それでは、福島県立医科大学への入学難易度はどれほどなのでしょうか?
各学部の共通テスト得点率および偏差値は以下の通りです。
医学部
- 共通テスト得点率:82%~83%
- 偏差値:62.5
地方国公立の医学部としては、標準以上の学力が必要とされます。
特に地域枠なども設けられており、県内出身者が有利となるケースもあります。
看護学部
- 共通テスト得点率:51%~65%
地域密着型の看護教育が評価されており、実践力重視の教育方針が特徴です。
保健科学部
- 共通テスト得点率:55%~64%
- 偏差値:50.0
リハビリや検査技術などの分野で、現場で活躍できる専門職の育成を行っています。
医療職の中でも専門性が高く、国家資格を目指す学生が多いのが特徴です。
卒業生の就職先は

卒業後の進路に関しては、以下のような傾向があります。
- 医学部:医師国家試験合格後、多くは福島県内および近隣県の病院に勤務。県内医療機関での初期臨床研修が主流。
- 看護学部・保健科学部:看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師などの資格を取得後、医療・福祉業界に就職。
特に地元就職の割合が高く、地域医療を支える人材を数多く輩出しているのが福島県立医科大学の特色です。
公立大学としての使命を果たしていると言えるでしょう。
まとめ:福島県立医科大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
福島県立医科大学が「やばい」と言われる理由には、確かにパワハラ事案などネガティブな要素も含まれています。
しかし、それ以上に注目すべきは、独自のらせん型カリキュラムによる高度な教育、地域に根差した学部構成、そして医療・福祉分野への高い就職実績です。
「やばい」と一言で片付けるのではなく、その背景にある事実や評価を冷静に捉えることが重要です。
福島県立医科大学は、課題もある一方で、未来の医療人を育成するための強い理念と体制を持った、魅力ある医療系大学であると言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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