静岡理工科大学に合格するには?偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
理工系の私立大学の中でも、静岡理工科大学は実験・実習を重視した実践的な教育で高い評価を得ています。
特に、地域産業との連携が盛んで、学んだ技術を社会で活かす「実学志向」の大学として知られています。
この記事では、静岡理工科大学の偏差値・共通テスト得点率・入試制度の概要・合格のための具体的対策・併願校の選び方までを、最新情報に基づいてわかりやすくまとめます。
受験を検討する人の参考になれば幸いです。
学部別の偏差値・共通テスト得点率
| 学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 理工学部 | 45%~62% | 35.0~37.5 |
| 建築・都市デザイン学部 | 45%~65% | 35.0~37.5 |
| 情報学部 | 56%~65% | 35.0~37.5 |
(出典:パスナビ)
全体的に偏差値は35〜37.5と標準的な難易度です。
共通テストでは6割前後を目標に、基礎を確実に得点する力を重視した学習が合格の鍵となります。
静岡理工科大学の特徴とアドミッションポリシー

静岡理工科大学は、理工学・建築・情報分野に特化し、「科学技術で地域社会に貢献する」を理念に掲げています。
学生一人ひとりが「創造力と実践力を兼ね備えた技術者」として成長できるよう、少人数教育や産学連携プロジェクトを積極的に展開しています。
大学全体のアドミッションポリシー(AP)
大学全体で、学生に以下の5つの資質を求めています。
| 評価項目 | 求める能力・姿勢 |
|---|---|
| 知識・理解 | 理工・建築・情報学を学ぶために必要な基礎学力を有すること。 |
| 思考・判断 | 物事を多面的に考察し、自らの考えを論理的にまとめる力を持つこと。 |
| 関心・意欲 | 興味を持ち、自ら挑戦しようとする意欲を有すること。 |
| 態度 | 主体的に学び、創造的に取り組む姿勢を有すること。 |
| 技能・表現 | 自分の考えを文章・口頭・図表などで的確に伝える力を持つこと。 |
この方針に基づき、静岡理工科大学では「学力+意欲+表現力」をバランスよく評価する多様な入試制度を設けています。
2026年度入試の概要
静岡理工科大学の入試は大きく次の4区分に分かれます。
- 学校推薦型選抜・総合型選抜(11月~12月中心)
→ 数学基礎試験と面接・書類審査で総合的に判定。 - 総合型選抜(学系別専願方式)
→ プレゼンや小論文、実技などで学修意欲や適性を評価。 - 一般選抜(本学独自試験)
→ 数学・理科・英語(または国語・情報)による学力試験。 - 大学入学共通テスト利用選抜
→ 共通テストの結果のみで合否を判定。個別試験はなし。
詳細や最新の情報を得るための必ず大学の公式サイトや募集要項を確認するようにしよう。
各選抜区分の合格対策

合格の鍵は、各選抜で重視される評価要素(学力・活動実績・意欲・表現力)に合わせて対策することです。
① 一般選抜(本学独自試験)
主な特徴:
静岡理工科大学独自の筆記試験で評価。数学の配点が高く、論理的思考力が問われます。
対策の柱とポイント
| 対策の柱 | 具体的な対策法 |
|---|---|
| A. 学力試験対策 | 記述式問題に対応できるよう、数学I・II・A・B・C(ベクトル)を重点学習。理科は志望学系に応じて物理・化学・生物の基礎を固める。建築学系は物理必須の場合があるので要確認。 |
| B. 併願戦略 | 一般前期・後期(A/B)は複数日程設定。最も高得点だった日の結果が採用されるため、複数受験で得点を伸ばす戦略が有効。 |
| C. 書類評価の活用 | ボーダーライン付近では、調査書(5点)+活動報告書(5点)が合否に影響。資格・検定・ボランティア・探究活動などを具体的に記載して加点を狙う。 |
| D. 奨学生チャレンジ | 一般前期(A)で授業料100万円給費奨学生を目指す。成績上位20%以内(100万円)・25%以内(50万円)で継続可能。 |
② 大学入学共通テスト利用選抜
主な特徴:
共通テストの結果のみで判定され、個別試験はありません。
得点率60%以上で奨学生対象となる場合があります。
対策の柱とポイント
| 対策の柱 | 具体的な対策法 |
|---|---|
| A. 科目選択と得点戦略 | 出願学系に応じて、必須教科(数学・理科)を中心に構成。得点の高い科目が自動採用されるため、得意科目を強化する。 |
| B. 奨学生活用 | 前期(S)型は得点率60%以上、前期(A)型は65%以上で授業料50万円給費奨学生の対象。目標は65%超えを意識。 |
| C. 併願戦略 | 共通テスト利用では検定料20,000円で複数学科学系出願可能。教科数の異なるA/B/Cを組み合わせると合格率が上がる。 |
③ 学校推薦型選抜・総合型選抜(推薦・公募・給費奨学生)
主な特徴:
数学基礎(数学I・A)の筆記試験(100点)に加え、面接・調査書・活動報告書で総合的に評価されます。
対策の柱とポイント
| 対策の柱 | 具体的な対策法 |
|---|---|
| A. 基礎学力の確保 | 数学Ⅰ・A(場合の数・確率・図形の性質)の教科書例題を完璧に。記述式なので、途中式を丁寧に書く練習を。 |
| B. 意欲・適性の準備 | 面接では志望理由と学びたい内容を明確に。学部のAP(アドミッションポリシー)と自分の目標を照らし合わせる。 |
| C. 書類審査の充実 | 調査書・活動報告書・志望理由書の整合性が重要。資格・部活・地域活動などを具体的に記載して「主体性」をアピール。 |
| D. 建築学系の実技試験 | デッサン(90分)は構図・陰影・観察力を鍛える。建築学への関心を「作品」として表現できるよう準備。 |
④ 総合型選抜(学系別専願方式)
主な特徴:
志望学系ごとに求められる資質が異なり、学力よりも「探究心・発想力・表現力」が評価されます。
学系別の主な対策法
| 学系 | 対策のポイント |
|---|---|
| 機械工学系 | プレゼンテーマは「機械×社会課題(自動運転・AI・エネルギーなど)」。技術的知識+社会的視点を両立。 |
| 電気電子工学系 | 数学Ⅰ・Ⅱの基礎試験+電子工作・自作プログラムの発表。技術への理解と説明力を磨く。 |
| 物質生命科学系 | 能力型は理科基礎1科目(物・化・生)を選択。志向適性型はオンライン講義受講→1500字レポート提出→面接。論理的構成力がカギ。 |
| 建築学系 | 小論文(800〜1000字)とプレゼン(20分)。建築に関する社会的課題を自分の視点で論理的に書く練習を。 |
| 都市デザイン学系 | 高校での活動実績を「まちづくり」視点で説明。面接では活動内容を時系列で整理して語る。 |
| 情報学科(志向適性型) | 第1次審査:数学・英語。第2次審査:プレゼンと質疑。ICTや課題研究などの発表内容を明確化。 |
| 情報学科(プログラミング型) | SOJの学習履歴を活用。プログラミング試験(90分)は実装力+問題解決力を重視。 |
| 情報学科(アート・デザイン型) | 作品ポートフォリオ提出。作品説明(5分)+質疑(10分)で「目的・工夫・改善点」を簡潔に説明できるよう準備。 |
併願校モデル
静岡理工科大学と同レベルで併願しやすい大学を地域別に紹介します。
| 地域 | 併願校候補 |
|---|---|
| 東海 | 中部大学、大同大学、愛知工科大学、名城大学理工学部 |
| 関東 | 東京電機大学、日本大学理工学部、神奈川工科大学 |
| 近畿 | 大阪電気通信大学、摂南大学理工学部 |
ポイント:
静岡理工科大学は複数回受験・共通テスト併用出願がしやすいため、
他私立理系大学との併願戦略を組み合わせることで合格チャンスを最大化できます。
まとめ:静岡理工科大学に合格するには?偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
静岡理工科大学に合格するためのポイントは次の3点です。
- 数学を軸にした基礎学力の徹底(全方式で評価される)
- アドミッションポリシーに沿った志望理由・自己PRの準備
- 活動報告書・ポートフォリオなどの表現力強化
偏差値的には大きな壁はありませんが、
「自分の学びを社会にどう活かすか」という視点を明確にすることが、
面接・プレゼン・小論文のどの形式でも最も強力な武器になります。
【大学受験】ポートフォリオの作り方「例文」でポートフォリオの作り方のポイントを解説
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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