日本保健医療大学に合格するには？偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
大学選びは、多くの高校生・保護者にとって一世一代の大きな決断です。
特に医療系大学では、知識・技術だけでなく倫理観・協働性・コミュニケーション能力なども問われるため、「自分がどのように医療に関わりたいか」を明確に意識して受験戦略を立てることが不可欠です。
本記事で取り上げる 日本保健医療大学 は、看護・リハビリテーション・医療技術など「人を支える医療の実践力」を育てることを目的とした大学です。
学科毎に特色があり、求められる資質や入試の形式にも違いがあります。
そこで本記事では、2026年度入試に向けた最新情報をもとに、以下の内容を解説します。
- 偏差値・共通テスト得点率の目安
- 入試制度ごとの出願資格・科目・日程
- 合格のための具体的対策ポイント
- 併願校モデルと戦略
- 直前期チェックリストと心構え
受験生・保護者の方が、日本保健医療大学への志望度を確信を持って固め、合格に向けて確実に準備を進められるようになることを目指しています。
大学概要・学科構成・アドミッションポリシー
スポンサーリンク
大学の理念・教育目標
日本保健医療大学
- 本学は「人間性（儒教の三綱五常の精神を基本とする）の高揚」と「共済主義・共存共栄の精神」を理想として掲げています。
- 高度な専門性を持ち、幅広く活動できる保健医療の専門職を育成し、「人類の平和と高度な人類文化の実現に貢献」することを教育目標としています。
求める学生像（アドミッションポリシー） ― 資質・意欲・適性
以下のような人物を求めています。
- 大学の理念を理解し、専門職業人として「慈愛・正義・礼節・知識・誠実」を備え、社会人としての責任ある態度を持てる人。
- 健康・医療・福祉分野の高度化・国際化に対応できる継続的努力ができる人。
- 幅広い教養と視野をもち、自らを磨き続ける意欲のある人。
- 協調性とコミュニケーション能力があり、他者と協働できる人。
- 利他的な姿勢・使命感を持ち、義務を果たす意識が強い人。
- 学業・社会貢献・芸術・スポーツ・技術などの分野での実績があり、将来それを生かして活動したい人。
- 社会還元・国際貢献への意志を持っており、将来的には母国または国際医療福祉の場で貢献したい人。
学科・定員（保健医療学部）
- 看護学科：定員 約80名
- 理学療法学科：定員 約50名
（最新の情報を得るための必ず大学の公式サイトや募集要項を確認するようにしましょう。）
入試方式と概要
本学では多様な入試方式が設けられており、自分の強み・実績・準備状況に応じて選択できます。以下は主な方式とポイントです。
| 入試区分 | 出願条件・専願／併願 | 主な選抜要素 | 試験内容・形式・日程（例） |
|---|---|---|---|
| 学校推薦型選抜（指定校・公募制） | 専願が基本。高校長推薦などが必要。第一志望で入学確約できる者。 | 書類審査・一般常識テスト（国語・英語・数学）・面接。 | テスト60分100点＋個人面接。例：11月試験・複数回。出願締切・合格発表日は回ごとに設定。全体にわたって実施。 |
| 総合型選抜（高大接続型／自己推薦型／社会人特別／帰国・留学生特別） | 専願または併願。区分により条件（職務経験・日本語能力等）が異なる。 | 書類（志望理由・自己推薦・経歴等）＋一般常識テスト＋面接。二次選考あり（高大接続プログラム等）場合もあり。 | 試験時期は9月〜12月、帰国／留学生枠には語学（日本語能力）条件あり。自己推薦型は実績重視。 |
| 一般選抜（1科目選択型） | 併願可。高卒見込みまたは既卒者等。 | 書類＋科目試験（1科目選択） | 英語／現代の国語（古典除く）／数学Ⅰ・A のうち1科目選択。60分100点。例：冬〜2月実施。複数回。受験者は出願期間内に出願。 |
| 大学入学共通テスト利用型 | 併願可。共通テストを受験し、指定教科・科目の条件を満たすことが必要。 | 書類＋共通テスト得点。個別学力検査・面接は課されない。 | 共通テストでの「高得点３科目」の得点を用いて判定。リスニング利用なし、理科扱い注意点あり。出願期間・発表日など設けられている。 |
※各方式・回によって出願期間・試験日・合格発表日・募集人数は異なります。受験希望の年度の「募集要項」を必ず最新版で確認してください。
難易度の目安・合格ボーダーライン
偏差値・共通テスト得点率
- 保健医療学部の偏差値目安は「BF～35.0」程度とされる情報があります。パスナビ
- 一方、別の進学情報サイトでは偏差値44～48というレンジも報じられており、情報ソースや学科・回別での違いがあります。マナビジョン
- 共通テスト利用型での得点率のボーダーの目安は 約35％ 程度。
→ 以上から、「難易度は決して超難関という水準ではないが、準備が十分でないと厳しくなる可能性が高い。
特に書類・面接・一般常識テストでの自己アピールの質が合否を左右する」という印象が強いです。
過去入試倍率・合格者動向
- 志願者数、合格者数、倍率などの過去実績は、年度・試験方式・回によって大きく異なります。
- 例えば一般選抜における倍率など詳細データが公表されています。
- 合格最低点・平均点も年度ごとに発表されており、模試や過去問との比較で「自分がどのレベルか」を判断する材料となります。
スポンサーリンク
合格に向けた具体的対策法
ここでは 共通する対策 と 方式別の対策ポイント に分けて解説します。
5-1 共通して対策すべきポイント
| 選抜要素 | 対策のポイント |
|---|---|
| 一般常識テスト（国語・英語・数学） | 高校で学ぶ基礎内容（文法・語彙・読解・数学の基礎／典型問題）を確実にマスターする。過去問演習・時間配分の練習を重ねて「制限時間内に安定して得点を取る力」をつける。模試を活用して弱点を明確化し補強。 |
| 面接（個人面接：約15分程度、段階評価） | 「なぜ医療職か？」「なぜこの大学か？」「将来どのように社会貢献したいか？」等の質問に、自分の言葉で明確・具体的に答えられるように準備。模擬面接を繰り返すと良い。態度・礼儀・コミュニケーションが印象点に直結するので丁寧な対応が必要。大学が求める人柄・使命感・協調性・利他性を意識して準備。 |
| 志願理由書・自己推薦書・調査書等の提出書類 | 自分が「なぜ医療職を目指すか」「なぜ本学か」「将来どうなりたいか」を具体的に記述。過去の活動実績、社会貢献経験、ボランティア・部活動・資格・学習態度などをしっかり盛り込む。文章構成・文字数・規定事項（自筆可否・枚数・語数など）を確認して書き漏れ・ミスがないように。誤字脱字にも注意。書類の印象が合否に影響するケースもある。 |
| 特待生制度を視野に入れる場合 | 各入試方式で一定以上の成績を取ることで特待生として授業料等の減免措置を受けられる可能性がある。意欲的に「高得点・高評価」を狙えるよう準備を整えると有利。 |
5-2 方式別に意識すべき戦略
- 学校推薦型選抜
→ 専願が基本となる場合が多いため、「合格したら必ず入学する」という意志の表明が不可欠。高校長推薦のため、評定・出席・態度・提出物の実績も日々丁寧に取り組む必要があります。日本保健医療大学
→ 出願時期が早めとなるので、準備は高校２年の終わり〜３年生春から始めるのが理想。
- 総合型選抜（自己推薦／社会人特別等）
→ 自己推薦型では「実績」が武器。部活動・ボランティア・アルバイト・学業等での経験を整理し、「医療・福祉とどう関わっていきたいか」を志望理由に結びつけて書くと説得力が出る。
→ 社会人経験者枠では、「職務経験で得たスキルや意欲」「なぜ医療職を改めて目指すか」などを明確に表現する。
→ 高大接続プログラムがある場合はそれを活用して、大学が「学修意欲・適性」を見極めやすい素材を提供する。
→ 帰国生徒・留学生特別枠では、日本語能力要件・教育課程要件（学校歴等）・提出書類の日本語訳の有無などをしっかり確認しておく。
- 一般選抜（1科目選択型）
→ 得意科目を１つに絞り、高得点を狙う戦略。複数科目を手広く準備するより、得点安定性を重視。
→ 試験当日までどの教科を選ぶか迷っても構わない方式なら、得点見込みを複数パターンで試算しておき、最も安全な科目を選べるよう模試などで判断材料を積み重ねておく。
- 共通テスト利用型
→ 本学では個別試験（面接・一般常識テスト等）が課されないため、共通テスト本番でどれだけ得点できるかが非常に重要。
→ 得意科目３教科での高得点を狙うこと。国語（近代以降文章のみ）、数学、理科、英語（リスニングなし）などの取り扱い条件をしっかり確認。
→ 模試・過去問題・時間配分・慣れなど、本番形式での練習が不可欠。
併願校・志望戦略の観点（ポイント整理）
- 「医療・保健・福祉」系を目指す場合は、同難易度帯の大学・短大・専門学校と比較して複数志望を持つことが安全。
- 偏差値・共通テスト得点率・過去の倍率・合格実績・立地・学費・施設・サポート体制・卒業後の就職・国家試験合格率などを比較材料とする。
- 自分の「得意分野」「活動実績」「志望動機の強さ」「生活条件・通学条件・学費負担」などを整理し、「第一志望」「併願先」のバランスを計画的に立てる。
- 出願料・提出書類数・試験日の重複・併願可否など、スケジュール管理も忘れずにチェックする。
日本保健医療大学と併願しやすい大学（候補）
以下、併願校選びの視点として「同じく保健医療系」「リハビリ・理学療法関連」「看護・医療技術」「学費や立地条件も考慮したやや易〜少し上位校の混合」です。
| 大学名 | 学部・学科／特徴 | 併願のメリット・ポイント |
|---|---|---|
| 日本医療大学 | 保健医療学部（看護など） | 医療保健系で近いため、学びや入試形式の比較がしやすい。偏差値も近い。 |
| 植草学園大学 | 保健医療分野を有する大学 | 医療・保健志望者にとって同じカテゴリであり、「安全校／やや安心校」として組みやすい。 |
| 福井医療大学 | 保健医療・健康医療系 | 同分野で同様の教育を行っており、受験者層が重なる可能性が高い。 |
| 亀田医療大学 | 医療・看護系（千葉県） | 地域・実践力・国家試験対策の充実で注目されており、立地を選ばなければ併願候補になりやすい。 |
| 東京国際大学 | 保健・健康・総合系（私立） | 首都圏近辺で通える距離があり、やや難易度を抑えたい場合に選びやすい。 |
| 東都大学 | 総合・保健・福祉関連 | やや近めの相補的選択肢。ブランド力より学び・就職実績・費用で判断する人向け。 |
スポンサーリンク
日本保健医療大学のメリット・注意点
メリット
- 医療系専門職を目指す学生にとって、キャリアパスが明確。国家試験への準備・実習環境・専門教育が整備されている可能性が高い。
- 多様な入試方式があるため、自分に合った形式で受験できる。実績型・学力型・共通テスト利用型など選択肢が豊富。
- 書類・面接・意欲・将来性といった「人物・志望動機」評価の比重が比較的高いため、学力だけでなく「思い・姿勢」の強さで差がつきやすい。
注意点
- 募集要項・試験形式・日程・出願条件などは年度によって変更されうる。必ず 最新の大学公式募集要項 を確認すること。
- 書類の記載ミス・出願期間の過ぎ・郵送不備などが原因で失格になるケースもあるため、出願要件や提出期限を細かくチェック。
- 面接・態度・マナー・コミュニケーションが合否に影響することがあるため、模擬面接や対策練習を重ねておくこと。
- 共通テスト利用型では得点力が特に重視されるため、本番に向けての時間管理・過去問演習・模試参加が不可欠。
まとめ：日本保健医療大学に合格するには？偏差値・共通テスト得点率・併願校・対策まとめ
- 合格は 学力だけでなく、志望動機・意欲・人柄・面接力・書類の完成度が総合的に評価される入試です。
- 早めに情報収集を始め、自分の「得意・苦手・志望理由・将来像」を明確にして対策を重ねましょう。
- 模試・過去問題・面接練習・時間配分練習など「本番形式で慣れる」ことが、当日のパフォーマンスに直結します。
- 心構えとして、「医療・保健・福祉で貢献したい」という気持ちを大切にし、正直で具体的な志望理由を持つことが強みになります。
- 最新の募集要項や出願条件・日程を必ずチェックし、計画的に準備を進めていきましょう。
subblog プロフィール
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
コメント