専門職大学ってどんな大学？【やばい】【やめとけ】と言われている理由を考察
大学選びの際に「専門職大学 やばい」や「専門職大学 やめとけ」といった検索キーワードが目に入ると、不安になる人も多いのではないでしょうか。
専門職大学は比較的新しく設置された制度であり、制度への理解が浅いままネット上でネガティブな評判が一人歩きしているケースも見受けられます。
この記事では、専門職大学が「やばい」「やめとけ」と言われる理由を分析し、その実態や魅力、さらには代表的な専門職大学の紹介までを行います。
進路選択の参考にしていただければ幸いです。
専門職大学とは？—仕組みと目的を解説
専門職大学とは、2019年から文部科学省により制度化された新しいタイプの大学です。
理論と実践の両立を重視し、即戦力となる人材の育成を目的としています。
卒業時には「学士（専門職）」の学位が授与されます。
主な特徴：
- 実務経験のある教員（実務家教員）が多い
- 600時間以上の長期インターンシップが必修
- 企業や地域と連携したカリキュラム
- 座学だけでなく実技・演習重視
専門学校と大学の“いいとこ取り”をしたような制度ですが、その独自性ゆえに誤解も多いのが現状です。
専門職大学が「やばい」「やめとけ」と言われる理由は？
知名度の低さが就職への不安に繋がる
制度が新しく、設立から年数の浅い大学も多いため、企業側に認知されていない場合があります。
そのため、「就職に不利なのでは？」と感じ、「専門職大学 やばい」といった声が出てきます。
特定分野に特化しすぎて汎用性が低い？
専門職大学は、IT・看護・医療・ファッションなど特定の業界に特化しています。
そのため、進路を変更したくなったときに柔軟性がないと感じ、「専門職大学はやめとけ」と言われることも。
研究活動や大学院進学に不向き
一般的な大学のように学術研究を行う機会は少なく、研究職や大学院への進学希望者にとっては物足りない側面があります。
大学に「アカデミックさ」を求める人からは評価されにくい点です。
偏差値が未設定または低く見られる
一部の専門職大学では偏差値が「BF（ボーダーフリー）」と表示されており、それが「Fラン大学」「誰でも入れる大学」といった誤解を生んでいます。
その結果、「やばい」「レベルが低い」という印象を持たれがちです。
実際はどう？専門職大学のメリットも紹介
実務に即した教育内容
現場経験豊富な教員からリアルな知識・技術を学べるため、卒業後すぐに社会で通用するスキルが身につきます。
長期インターンシップによる成長
600時間以上のインターンシップは、単なる職場体験にとどまらず、職場の一員として実務を担うことで、実践力・コミュニケーション力・社会人基礎力が鍛えられます。
高い就職率を出す大学も存在
就職支援が手厚く、企業と連携したプログラムも豊富なため、就職率が非常に高い専門職大学も多数あります。
日本の主な専門職大学【実例紹介】
専門職大学は全国各地に存在しており、分野ごとに強みがあります。ここでは代表的な5校を紹介します。
①東京国際工科専門職大学（東京都）
- 分野：IT・ゲーム・デジタルアート
- 特徴：IT・デザイン分野に特化し、先端技術を学べる。大手企業との連携も多い。
- 注目点：バンダイナムコ、サイバーエージェントなどとの実習連携実績あり。
②大阪国際工科専門職大学（大阪府）
- 分野：情報工学・デジタルエンタテインメント
- 特徴：西日本最大級の専門職大学。即戦力教育を重視。
- 注目点：グローバルIT企業との共同プロジェクトあり。
③ 高知リハビリテーション専門職大学（高知県）
- 分野：リハビリテーション・地域医療
- 特徴：地方の医療課題に対応した地域密着型教育。作業療法士・理学療法士を養成。
- 注目点：地域病院と連携し、実践的な実習が可能。
④ 国際ファッション専門職大学（東京・大阪・名古屋）
- 分野：ファッションビジネス・ファッションクリエイション
- 特徴：日本初のファッション特化型専門職大学。海外研修制度も充実。
- 注目点：パリ・ミラノ・NYとのグローバル連携校あり。
専門職大学に向いている人とは？
- 明確な職業目標がある人
- 実践的に学びたい人
- 就職を見据えてスキルを身につけたい人
- 大学院や研究職より、現場で活躍したい人
逆に、学問を幅広く学びたい人や、進路をまだ決めかねている人には、一般大学の方が向いている場合があります。
専門職大学は本当に「やばい」「やめとけ」なのか？
「やばい」「やめとけ」といった評価の背景には、まだ制度が浸透していないことや誤解が存在しています。
しかし、専門職大学は“実務で役立つ学び”に特化した教育機関であり、特定の分野で活躍したいという明確な目標がある人にとっては、非常に合理的で実用的な選択肢となります。
重要なのは、自分が目指す将来像と大学の教育方針がマッチしているかどうかです。
まとめ：専門職大学ってどんな大学？【やばい】【やめとけ】と言われている理由を考察
- 専門職大学は「やばい」「やめとけ」と言われるが、それは情報不足や誤解によることが多い
- 実践的な教育、インターンシップ、就職支援に強みがある
- 進路が明確な人にとっては、専門職大学はむしろ“近道”となり得る
ネットの評判だけに振り回されず、自分の進路に合った大学かどうかをじっくり見極めてください。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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