関西医療大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「関西医療大学ってやばいの?」
「Fランって聞いたけど本当?」
医療系の進路を考えている受験生や保護者の中には、こうしたネット上の評判が気になる方も多いのではないでしょうか。
関西医療大学は大阪府泉南郡熊取町に位置する医療系の私立大学で、鍼灸や理学療法、看護など専門性の高い学部を複数設置しています。
一方で、「偏差値が低い」「学費が高い」といった声がネット上で散見されるのも事実です。
この記事では、「関西医療大学は本当にやばいのか?」という疑問について、偏差値、学費、学習環境、就職実績などの観点から客観的に考察します。
関西医療大学はFランと言われてやばい
結論から言うと、関西医療大学は「Fラン」と呼ばれることがあります。
理由は主に偏差値が全国平均と比較して低めである点です。
- 偏差値:35.0〜47.5
- 共通テスト得点率:47%〜70%
医療系の大学は、国家資格を取得して医療職に就くことを前提とするため、学力よりも人柄や目的意識、面接・小論文重視の選抜が多く、偏差値が相対的に低く出やすい傾向にあります。
そのため、「Fラン=質が悪い」と一概に言えない点には注意が必要です。
また、関西医療大学は附属の診療所や治療院を備えており、学生が日常的に臨床現場に触れられる点で、実践力を養う環境が整っています。
「偏差値が低い=やばい」と決めつけるのは早計です。
関西医療大学の学費が高くてやばい

関西医療大学の学費は、以下のとおり学科ごとに異なります。
保健看護学科
- 入学時:1,020,000円
- 後期:820,000円
- 4年間合計:約7,300,000円
理学療法・作業療法・臨床検査・整復学科
- 入学時:1,000,000円
- 後期:800,000円
- 4年間合計:約6,800,000円
はり灸・スポーツトレーナー学科
- 入学時:1,100,000円
- 後期:900,000円
- 4年間合計:約7,600,000円
医療系の大学は設備・実習・国家試験対策などに費用がかかるため、文系大学に比べて学費が高額になりがちです。
ただし、関西医療大学はそのぶん学内設備が充実しており、即戦力となる実践的な知識・技術が身につく設計になっています。
関西医療大学とは

関西医療大学は1985年に設置された「関西鍼灸短期大学」を前身とし、2006年に大学へ改組されました。
関西圏では比較的新しい医療系大学で、以下のような学部構成となっています。
- 保健医療学部
- はり灸・スポーツトレーナー学科
- 理学療法学科
- 作業療法学科
- 臨床検査学科
- ヘルスプロモーション整復学科
- 保健看護学部
- 保健看護学科
各学科は国家資格取得を前提としたカリキュラムが組まれており、卒業後は医療現場への就職が基本路線です。
関西医療大学の偏差値は]

以下に、関西医療大学の各学部の偏差値と共通テスト得点率をまとめます。
学部 | 偏差値 | 共テ得点率 |
---|---|---|
保健医療学部 | 35.0〜42.5 | 47%〜64% |
保健看護学部 | 47.5 | 66%〜70% |
看護学部は他学科より若干難易度が高く、全国的な看護系大学の水準と近いレベルにあります。
一方、保健医療学部の一部学科は偏差値が低く見られがちですが、それは筆記試験よりも面接や人物評価を重視した選抜方式が多いことにも起因しています。
卒業生の就職先は

国家資格の取得とともに、関西医療大学の卒業生は以下のような医療機関に就職しています。
保健医療系の就職先
- 葛城病院
- 三宝病院
- 日野病院
- 青山病院
- 貴志川リハビリテーション病院 など
保健看護系の就職先
- 大阪急性期・須郷医療センター
- ベルランド総合病院
- 和泉市立総合医療センター
- 府中病院
- 近畿大学病院
- 市立岸和田市民病院 など
いずれも関西圏の医療施設を中心に、看護師・理学療法士・作業療法士などの国家資格を活かした就職が中心です。
大学が病院や福祉施設との連携を強化しており、就職サポートも整備されています。
まとめ:関西医療大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
ネットで「やばい」と言われがちな関西医療大学ですが、その実態は以下の通りです。
- 偏差値は確かに低めだが、実技・人物重視の選抜方針がある
- 学費は高額だが、医療系大学としては標準的な水準
- 国家資格取得率や就職実績は安定しており、実務重視の教育が魅力
- 学内施設や附属治療所など実践環境が整っている
医療系の進路を真剣に目指す方にとって、関西医療大学は「やばい」どころか、堅実に実力を養える大学と言えるでしょう。
ネット上の情報に惑わされる前に、まずは大学の公式情報やオープンキャンパスなどで自分の目で確かめてみることをおすすめします。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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