聖隷クリストファー大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
静岡県浜松市に位置する聖隷クリストファー大学は、医療・福祉・教育の分野に特化した私立大学として知られています。
しかしネット上では、「やばい」「恥ずかしい」といったワードとともに語られることもあり、進学先として検討している人にとっては気になるところです。
本記事では、「やばい」と言われる理由について考察していきます。
受験生や保護者の方はもちろん、医療・福祉系の進路を考える方の参考になれば幸いです。
聖隷クリストファー大学は学費が高くてやばい
まず注目されるのが学費の高さ。
以下は、2024年度の各学科における学費の内訳です。
学科 | 入学金 | 春セメスター | 秋セメスター | 合計(年額) |
---|---|---|---|---|
看護学科 | 200,000円 | 794,500円 | 794,500円 | 1,589,000円 |
理学療法学科 | 200,000円 | 750,000円 | 750,000円 | 1,500,000円 |
作業療法学科 | 200,000円 | 750,000円 | 750,000円 | 1,500,000円 |
言語聴覚学科 | 200,000円 | 721,000円 | 721,000円 | 1,442,000円 |
社会福祉学科 | 200,000円 | 540,000円 | 540,000円 | 1,080,000円 |
こども教育学科 | 200,000円 | 575,000円 | 575,000円 | 1,150,000円 |
こうして見ると、「やばいくらい高い」と感じるかもしれませんが、実際には私立医療系大学の中では平均的です。
例えば、私立の看護大学の初年度納入金の平均は約186万円。最も安い大学で約120万円、高い大学では約250万円ほどかかります。
聖隷クリストファー大学の看護学科は約158.9万円と、平均よりやや安い水準であることがわかります。
つまり、学費が特別に高いわけではなく、むしろ医療系大学としては妥当な金額と言えるでしょう。
聖隷クリストファー大学の就職率がやばい

「やばい」と言われるもう一つの理由は、驚異的な就職率です。
以下は2023年度の実績です。
- 看護学部:100%
- 社会福祉学部
- 社会福祉学科:100%
- こども教育福祉学科(現・国際教育学部):100%
- リハビリテーション学部
- 理学療法学科:100%
- 作業療法学科:100%
- 言語聴覚学科:100%
医療・福祉・教育の分野では資格職が中心となるため、国家資格の取得とセットで就職につながることが多いですが、それにしても全学科で100%というのは非常に優秀な実績です。
「やばい=すごい」と解釈するなら、就職率に関してはまさに“やばい大学”です。
聖隷クリストファー大学とは

聖隷クリストファー大学は、静岡県浜松市に位置する私立大学で、キリスト教精神に基づいた「隣人愛」を教育理念に掲げ、医療・福祉・教育の専門職を育成することに力を入れています。
もともとは、聖隷福祉事業団が長年にわたり展開してきた医療・福祉・教育の実践的なノウハウを背景に、1992年に「聖隷クリストファー看護大学」として設立されました。
その後、2002年に現在の聖隷クリストファー大学へと改称され、現在では4学部を有する総合大学へと発展しています。
大学の最大の特徴は、「実践力」と「人間性」を重視したカリキュラムにあります。
看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、保育士、教員など、社会的使命の強い職業に就くための土台を、専門知識だけでなく倫理観やコミュニケーション能力を含めて総合的に育成しています。
看護学部:看護師や保健師を目指す人のための学部
リハビリテーション学部:理学療法、作業療法、言語聴覚などリハビリ領域の専門職を養成
社会福祉学部:福祉・教育・保育分野で活躍できる人材を育成
国際教育学部:保育士や幼稚園教諭、小学校教諭を目指す学部です。
医療・福祉・教育という社会的ニーズの高い分野に特化した大学です。
このように、聖隷クリストファー大学は単なる医療系大学ではなく、実践と倫理を重んじた教育を通じて、社会の第一線で活躍できる専門職を数多く輩出している大学です。
地元・静岡を中心に信頼を集めており、「堅実に就職したい」「人の役に立ちたい」という志を持つ受験生にとっては、非常に魅力的な進学先と言えるでしょう。
聖隷クリストファー大学の偏差値は

では、学力面ではどれくらいのレベルなのか、偏差値を見てみましょう。
- 看護学部:40.0
- リハビリテーション学部:35.0~40.0
- 社会福祉学部:35.0~37.5
- 国際教育学部:35.0
偏差値は決して高くはありません。
しかしこれは、医療・福祉系の大学全般に見られる傾向です。
資格取得が前提となるため、偏差値よりも国家試験の合格実績や実習の充実度が重要視されるからです。
受験のハードルはそこまで高くない一方で、入学後の学びは実践的で厳しい部分もあり、成長の余地が大きい環境とも言えます。
卒業生の就職先は

就職率が高いといっても、どこに就職しているのかが気になりますよね。以下に主な就職先をまとめました。
- 看護学科
- 聖隷浜松病院
- 聖隷三方原病院
- 浜松医科大学医学部附属病院 など
- リハビリテーション学部
- すずかけセントラル病院
- すずかけヘルスケアホスピタル
- 遠州病院 など
- 社会福祉学部
- 聖隷福祉事業団
- 静岡県教育委員会
- 東京都教育委員会
- 和光会 など
地元の医療・福祉機関を中心に、安定した就職先に多くの卒業生が進んでいることがわかります。
公務員(教員)への進路も一定数あり、幅広い選択肢があります。
まとめ:聖隷クリストファー大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
ネット上で「やばい」と囁かれる聖隷クリストファー大学ですが、実際にデータを見ていくと、
- 学費は医療系大学としては平均的
- 就職率は全学科で100%と極めて優秀
- 偏差値はやや低めだが実践的な教育体制
- 卒業後の進路は地元中心に安定している
というように、むしろ堅実で社会的ニーズの高い人材を育てている大学だと言えます。
「やばい」と感じられる部分があるとすれば、それは学びや資格取得の厳しさかもしれません。
しかしそれは、逆に言えば確かな力が身につく環境が整っているという証拠です。
医療・福祉・教育に興味がある人にとって、聖隷クリストファー大学は選択肢として十分に検討する価値がある大学です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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