東京家政学院大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
ネット上では、東京家政学院大学に対してさまざまな声があがっています。
「やばい」という言葉にはネガティブな印象を抱く人も多いかもしれませんが、その背景には大学の制度や社会の風潮、教育の変化が関係していることもあります。
この記事では、東京家政学院大学が「やばい」と言われる理由を考察していきます。
受験を検討している方や、家政系の進学を目指す方の参考になれば幸いです。
東京家政学院大学は定員割れと言われてやばい
近年、私立大学の定員割れが社会問題として取り上げられることが増えてきました。
そんな中、東京家政学院大学も「定員割れでは?」とささやかれることがあります。
実際のところ、2023年度の学部ごとの志願倍率は以下の通りです。
- 現代生活学部:1.1倍
- 人間栄養学部:1.4倍
この数字だけを見ると「定員は一応満たしているのでは?」と思う方もいるかもしれません。
たしかに、1倍を超えていれば形式上は定員割れではありませんが、ギリギリのラインであることは否めません。
また、大学によっては志願倍率が低い場合でも、補欠合格や追加合格を出すことで帳尻を合わせているケースもあります。
「倍率が低い=やばい」と一概に言えるわけではありませんが、大学側が定員確保に苦戦している可能性があることは間違いないでしょう。
東京家政大学と東京家政学院の違いが??でやばい

「東京家政学院大学って、あの東京家政大学のこと?」と勘違いされることも多いこの2校。
確かに名前が非常に似ているため、区別がつきにくく、混同されがちです。
両者の違いは以下の通りです。
大学名 | 所在地 | 運営法人 | 主な学部 |
---|---|---|---|
東京家政大学 | 東京都板橋区 | 学校法人東京家政大学 | 家政学部、栄養学部、児童学部など |
東京家政学院大学 | 東京都町田市 | 学校法人東京家政学院 | 現代生活学部、人間栄養学部、生活共創学部 |
どちらも家政学をルーツに持ち、女性の生活支援や栄養教育に力を入れている点では共通していますが、設置場所も運営母体もまったく異なります。
この違いを知らずに受験すると、後から「思っていた大学と違った…」というミスマッチが生じるリスクもあるため注意が必要です。
東京家政学院大学とは

東京家政学院大学は、東京都町田市に位置する私立大学で、「生活を科学する」を理念に、現代のライフスタイルに即した教育を提供しています。
設置されている学部は以下の3つです。
- 現代生活学部
- 人間栄養学部
- 生活共創学部
さらに注目すべきトピックとして、令和8(2026)年度入試から、全学科で男子枠を設けることが発表されました。
従来、家政学といえば女性の学問というイメージが強く、実際に女子大学での開講が多かったのが現実です。
しかし東京家政学院大学は、「家政学・生活科学はジェンダーフリーな学問である」との認識のもと、総合型選抜および学校推薦型選抜Ⅰ期の一部に「男子限定の定員」を設ける方針です。
この取り組みは、時代の変化に合わせた意義あるチャレンジと評価できる一方、「男子枠…?逆にやばくない?」という戸惑いの声もネット上で散見されます。
これも「やばい」と言われる一因なのかもしれません。
東京家政学院大学の偏差値

学力面での「やばい」評価の根拠としてよく挙げられるのが偏差値の低さです。
以下は、各学部の偏差値(2025年度入試想定)です。
- 現代生活学部:偏差値 35.0
- 人間栄養学部:偏差値 40.0
- 生活共創学部:偏差値 BF~35.0(BF=ボーダーフリー)
偏差値35前後というのは、全国的に見ても低めの水準とされます。
特に生活共創学部に至ってはBF(定員割れしている、もしくはほぼ全入)となっており、学力重視の進学希望者からは「やばい」と言われてしまうのも無理はないかもしれません。
しかし、偏差値だけで大学の価値を判断するのは早計です。
次の項目で紹介するように、卒業後の就職先や社会での活躍に目を向けることも大切です。
卒業生の就職先は

気になるのは卒業後の進路です。東京家政学院大学の主な就職先は以下の通りです。
- 現代生活学部:東京都教育委員会、トモズ、ライフキッズ、神奈川県教育委員会、日清医療食品 など
- 人間栄養学部:LEOC、エームサービス、グリーンハウス、IMSグループ、日清医療食品 など
教育、福祉、栄養、医療関係など、生活に密着した分野に強みを持ち、特に管理栄養士や保育士、教員など資格職への就職に実績があるのが特徴です。
このように、しっかりと専門性を活かして就職している学生も多く、進学後のサポート体制も一定の評価を得ています。
まとめ:東京家政学院大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
東京家政学院大学が「やばい」と言われる理由には、以下のような要素が複合的に関係していると考えられます。
- 志願倍率が低く、定員割れの可能性がある
- 偏差値が全国的に見てかなり低い
- 東京家政大学との違いがわかりにくく、混乱を招いている
- 男子枠の新設など、制度変更に対する戸惑い
- ネット上でのネガティブな言及が目立ちやすい
しかし一方で、時代に合わせて変化を遂げようとしている大学であり、就職実績や専門教育にも一定の評価があるのも事実です。
偏差値やネットの評判だけで判断するのではなく、自分が学びたい分野や将来の進路に合っているかどうかを基準に大学を選ぶことが大切です。
「やばい」という言葉に惑わされず、冷静な目で大学の実態を見極めていきましょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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