法政大学は【誰でも入れる】のか?ネット上で「誰でも入れる」と言われている理由を考察

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法政大学は【誰でも入れる】のか?ネット上で「誰でも入れる」と言われている理由を考察

「法政大学誰でもへ入れる」
ネット上でこういった声を見かけたことはありませんか?

MARCHと呼ばれる上位の私立大学群に名を連ねる法政大学。

一体なぜこのように言われてしまうのでしょうか?

この記事では、法政大学が「誰でも入れる」と言われている理由を検証しつつ、実際の偏差値や倍率、学部構成、卒業後の就職状況などのデータを元に、その実態を探っていきます。

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法政大学が誰でも入れると言われるのはネットで「定員割れ」と出るから

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法政大学が「誰でも入れる」と言われる大きな理由のひとつに、「定員割れしている」という噂があります。

注目されているのが、キャリアデザイン学部の国際バカロレア方式入試です。

この方式に限っては、倍率が1.0倍となっており、応募者数と合格者数が同じ、つまり「実質全員合格」という結果になった年度があります。

しかしこれはあくまで特殊な入試方式の話であり、他の一般的な入試(一般選抜・共通テスト利用・総合型選抜など)ではしっかりと倍率が存在しています。


例えば、法政大学の看板学部のひとつである法学部文学部では、今でも3倍以上の倍率がある年も少なくありません。

つまり、「キャリアデザイン学部の一方式がたまたま1.0倍だった=法政大学全体が誰でも入れる」という短絡的な判断は正確ではないのです。

法政大学が誰でも入れると言われる根拠はない

次に、偏差値から見てみましょう。

法政大学の学部ごとの偏差値は、おおむね52.5~65.0の範囲で分布しています(2024年度現在)。

これは全国的に見ても中堅〜難関レベルに位置しており、「誰でも入れる」という印象とは程遠いものです。

特に国際文化学部や文学部などは偏差値60以上を記録しており、受験対策なしに合格できるようなレベルではありません。

「誰でも入れる」という言葉の裏には、こうした現実的な数値への無理解、あるいはMARCHの中では比較的入りやすいというイメージが先行している可能性がありますが、実際には受験対策を怠れば普通に不合格となる大学です。

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法政大学とは

法政大学は、1880年に「東京法学社」として設立され、140年以上の歴史を持つ日本の名門私立大学のひとつです。

明治の自由民権運動の流れを汲み、「自由と進歩」という建学の精神を掲げる同校は、今もなお個性を尊重し、社会の変化に対応できる柔軟な人材の育成を目指しています。

大学全体では15学部を擁する総合大学であり、文系・理系・実学系と幅広い分野をカバーしています。以下に学部ごとの特色を簡単にご紹介します。

  • 法学部・文学部・経済学部・社会学部・経営学部・国際文化学部・人間環境学部・キャリアデザイン学部・グローバル教養学部・現代福祉学部などは文系分野で、法律・経済・社会・国際・文化・福祉など多岐にわたる分野を学ぶことができます。
  • スポーツ健康学部では、スポーツ科学や健康管理、教育・指導などに関する実践的な知識を学びます。
  • 情報科学部・デザイン工学部・理工学部・生命科学部では、最先端の科学技術、ICT、ものづくり、生物・化学分野などに対応した専門的な教育が行われています。

キャンパスは東京都内に3か所あり、学部によって学ぶ環境が異なります。

  • 市ヶ谷キャンパス(東京都千代田区)
     法学部・文学部など主要な文系学部が集まる本部機能のある都市型キャンパス。アクセスも良好で、都会的な雰囲気の中で学べます。
  • 多摩キャンパス(東京都町田市)
     経済学部・スポーツ健康科学部などが所属。緑豊かで広大なキャンパスを有し、落ち着いた環境で学習・研究に打ち込めます。
  • 小金井キャンパス(東京都小金井市)
    情報科学部・理工学部などが所属。実験設備や研究施設が充実しており、実践的な理系教育が特徴です。

法政大学の在学生数はおよそ3万人にのぼり、全国から多様な学生が集まるマンモス大学です。

グローバル教育にも力を入れており、海外大学との交換留学プログラムや英語で学ぶ授業も数多く設けられています。

また、実社会に直結したキャリア教育にも注力しており、インターンシップ制度や資格支援、就職支援セミナーなども充実。

卒業生の就職実績は高く、多くの学生が大手企業や公務員、メディア、専門職へと進んでいます。

伝統と革新のバランスを取りながら、多彩なフィールドで学び、成長できる大学。

それが法政大学です。

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法政大学の偏差値は

以下は、各学部の偏差値(2024年度の目安)です。

学部偏差値
法学部57.5~62.5
文学部55.0~65.0
経済学部55.0~57.5
社会学部55.0~62.5
経営学部55.0~60.0
国際文化学部60.0~65.0
人間環境学部57.5~60.0
現代福祉学部52.5~60.0
キャリアデザイン学部57.5~60.0
スポーツ健康学部55.0~57.5
情報科学部52.5~57.5
デザイン工学部52.5~60.0
理工学部52.5~57.5
生命科学部52.5~57.5
グローバル教養学部57.5~60.0

パスナビより

文系学部の中でも、国際系や文学系は難易度が高く、理系学部も安定した偏差値を誇っています。

ここから見ても「誰でも入れる」とは言い難いでしょう。

卒業生の就職先は

法政大学は就職実績にも定評があります。以下に学部別の主な就職先を挙げます。

  • 法学部:三菱UFJ銀行、東京海上日動火災保険、JR東海、ANAなど
  • 文学部:NHK、フジテレビ、富士通、JR東日本など
  • 経済学部:東芝、本田技研工業、野村證券、JTBなど
  • 社会学部:日立製作所、講談社、TBS、テレビ朝日など
  • 経営学部:損保ジャパン、富士通、エイチ・アイ・エスなど
  • 国際文化学部:東京海上日動、日本テレビ、トヨタなど
  • 現代福祉学部:ニトリ、ファーストリテイリングなど
  • キャリアデザイン学部:NEC、日産、JCB、三井住友銀行など
  • スポーツ健康学部:アシックス、ヨネックス、ANA、NHKなど
  • 情報科学部:ソフトバンク、NTTコムウェア、富士通など
  • デザイン工学部:清水建設、大成建設、日立製作所、キャノンなど
  • 理工学部:トヨタ、日産、JR東日本、ANAなど
  • 生命科学部:森永乳業、カゴメ、NTT東日本、バンダイなど

大手企業への就職実績も多く、幅広い業界から評価されていることがうかがえます。

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まとめ:法政大学は【誰でも入れる】のか?ネット上で「誰でも入れる」と言われている理由を考察

法政大学が「誰でも入れる」と言われる背景には、一部の特殊な入試方式やネット上のイメージの誤解があるようです。

しかし、実際の偏差値や倍率、卒業後の就職実績を見ると、その評価は正当とは言えません。

MARCHの一角を占める法政大学は、今もなお一定以上の学力と努力が求められる大学です。

「誰でも入れる」どころか、「しっかり対策をしなければ合格は難しい大学」と考えるべきでしょう。

法政大学を目指す受験生にとって大切なのは、ネットの噂に流されず、しっかりと情報を収集し、目標に向かって努力すること。

そうすれば、きっと合格への道は開けるはずです。

subblog プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

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