旭川市立大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「旭川市立大学 やばい」と検索している方の中には、「Fランなの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ネット上で「旭川市立大学はやばい」と言われている理由について、大学の歴史や偏差値、進行中の改革、就職状況など多角的に分析し、実際のところどうなのかを考察します。
旭川市立大学はFランと言われてやばい
「Fラン」と呼ばれる大学は、一般的に偏差値が極端に低い、知名度が低い、就職実績が乏しいといったイメージを持たれがちです。
旭川市立大学の偏差値は47.5(経済学部)であり、いわゆる「Fラン」と一括りにされる水準ではありません。
では、なぜ「Fラン」「やばい」と言われるのでしょうか?
その背景には、かつて私立大学だった「旭川大学」時代のイメージが根強く残っていることが考えられます。
旭川大学は長らく地域密着型の私立大学として運営されてきましたが、2023年4月に公立化され「旭川市立大学」へと移行しました。
公立化に伴い、入試の競争率も偏差値も上昇傾向にあります。
しかしながら、ネット上では依然として私立時代の評価が引きずられており、誤解から「やばい」「Fラン」といった声が出ていると考えられます。
旭川市立大学の新学部構想がやばい

旭川市立大学は、単に公立化しただけの大学ではありません。
現在、令和8年(2026年)4月の新学部設置を目指し、大規模な改革を進めています。
その中核となるのが「地域創造学部(仮称)」です。地域の課題解決やデータサイエンス、AI教育、そしてアントレプレナーシップを軸とした文理融合型の新教育体系を導入予定です。
地域デザインコース
地域課題をデータで分析し、フィールドワークを通じて解決策を探る、いわば「実践的な公共政策人材育成コース」。
将来的には地方自治体などで活躍したい人に向いています。
アントレプレナーシップコース
創造性や分析力を地域連携型のPBL(課題解決型学習)で磨き、起業や新規事業創出を目指す人材を育成します。
大企業やスタートアップでの活躍も視野に入れたカリキュラムです。
このような先進的な学部構想は、従来の地方大学にありがちな「公務員・看護師養成などが中心」の教育モデルから一歩踏み出しており、「やばい(=すごい)」というポジティブな意味合いでも注目されています。
旭川市立大学とは

旭川市立大学は、北海道旭川市に位置する公立大学です。
前身は1898年創立の旭川裁縫専門学校。
1968年には北日本学院大学として大学設置され、1970年に旭川大学と改称。その後、2023年4月に公立大学として再スタートを切りました。
現在は以下の2学部を擁しています。
- 経済学部
- 保健福祉学部
地域との連携に重点を置いた教育体制を整えており、公立化によって地域行政や企業との結びつきはさらに強まっています。
旭川市立大学の偏差値は

公立大学としての偏差値は以下の通りです。
学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
経済学部 | 58%~61% | 47.5 |
保健福祉学部 | 51%~68% | ー |
なお、保健福祉学部については偏差値が公表されていないケースもありますが、共通テストの得点率から見て、全国的な公立大学の中堅レベルに位置すると考えられます。
卒業生の就職先は

「やばい大学は就職ができない」という声もありますが、旭川市立大学の就職実績は決して悪くありません。
経済学部の主な就職先
- ツルハホールディングス
- 丸井産業
- 旭川信用金庫
- 建設・不動産・製造・金融・情報通信など幅広い業界に就職
保健福祉学部の主な就職先
- 旭川赤十字病院
- 旭川医科大学病院
- 旭川厚生病院
- 医療・福祉分野、公務員、サービス業など
地域に根ざした大学であるため、地元企業や医療機関とのコネクションが強い点が就職率の高さにつながっています。
また、新学部で育成される「データ分析人材」「起業型人材」の登場により、今後さらに新しい業種や分野への就職の幅が広がることが期待されています。
まとめ:旭川市立大学は本当にやばいのか?
結論から言えば、「やばい」とされる理由の多くは過去のイメージに起因する誤解であり、実態とは異なる部分が大きいです。
- 偏差値47.5はFランではない
- 公立化により偏差値・人気ともに上昇中
- 地域創造学部など未来志向の学部改革を計画中
- 地元企業や医療機関への就職実績も充実
つまり、「旭川市立大学 やばい」という検索の裏には、「本当に大丈夫か?」「将来性あるのか?」という不安と期待の両面があると言えるでしょう。
もしあなたが地域貢献や起業に興味があるなら、今まさに変革期を迎えている旭川市立大学は“熱い選択肢”かもしれません。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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