聖マリアンナ医科大学は【怪しい】のか?ネット上で「怪しい」と言われている理由を考察

スポンサーリンク
大学あれこれ

聖マリアンナ医科大学は【怪しい】のか?ネット上で「怪しい」と言われている理由を考察

「聖マリアンナ医科大学 怪しい」

ネット上ではこうしたワードが見られます。

しかし、実際のところ聖マリアンナ医科大学が本当に「怪しい」大学なのでしょうか?

この記事では、ネット上で言われがちな「怪しい」とされる理由を一つひとつ検証し、結論としてどう評価できるのかを考察していきます。

スポンサーリンク

聖マリアンナ医科大学が怪しいと言われるのは過去に不正入試があったから

スポンサーリンク

聖マリアンナ医科大学が「怪しい」と言われる大きな要因の一つが、2018年頃から相次いで発覚した「医学部不正入試問題」に関与していたことです。

中でも注目を集めたのが、性別による差別的な得点操作です。

実際、聖マリアンナ医科大学を受験し不合格となった女性4人が、「性別によって不当に差別された」として大学側に損害賠償を求める訴訟を起こしました。

その結果、2023年12月の東京地裁判決では、大学側に対して約280万円の支払いが命じられました(出典:読売新聞)。

このような過去の出来事が、現在でも「聖マリアンナは怪しい」と語られる原因になっているのです。

ただし、これは過去の話であり、すでに是正措置が取られ、大学としても信頼回復に向けて取り組んでいます。

現在では、公正な入試制度が整備されており、不正が常態化しているわけではありません。

聖マリアンナ医科大学は宗教と言われ怪しい

もう一つ、聖マリアンナ医科大学が「怪しい」と言われる要因に、宗教的な背景が挙げられます。

聖マリアンナ医科大学は、日本で唯一のカトリック系医科大学であり、「キリスト教的人類愛」と「生命の尊厳」を建学の精神としています。

この「カトリック」「キリスト教」といった言葉に、抵抗感を持つ人もいるようです。

ただし、カトリック系の大学は他にも存在します(例:上智大学、南山大学など)。

それらの大学も教育の一環として宗教的価値観を取り入れていますが、決して「怪しい宗教団体」などではありません。

聖マリアンナ医科大学も同様で、あくまで医療人としての倫理観や人間愛を重視する教育方針の一部として、カトリックの理念を取り入れているに過ぎません。

特定の宗教への入信を強制されたり、授業が宗教一色というわけでもありません。

スポンサーリンク

聖マリアンナ医科大学とは

聖マリアンナ医科大学は、1971年に設立された私立医科大学で、神奈川県川崎市に本部を置いています。

特徴的なのは、実践的な医療教育に力を入れている点です。

たとえば、2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大した際には、ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港したタイミングでいち早く災害対策本部を立ち上げ、重症患者の受け入れや治療に尽力しました。

こうした医療現場での即戦力育成に強みを持つ大学であることは、「怪しい」といった印象とは真逆の評価ポイントと言えるでしょう。

聖マリアンナ医科大学の偏差値は

聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値は62.5とされています(2025年度入試目安)。

これは私立医学部の中では中堅〜やや難関レベルで、決して入りやすい大学ではありません。

学費が高額であることから「金さえあれば入れるのでは?」といった誤解もありますが、実際には学力・人物の両面での選抜が行われています。

スポンサーリンク

医師国家試験合格率

医科大学の信頼性を測る指標のひとつが「医師国家試験合格率」です。

聖マリアンナ医科大学の【第118回 医師国家試験】の合格率は以下の通りです:

  • 新卒合格率:98.1%
  • 総合合格率:96.7%

この数値は全国的に見ても高水準であり、学生の教育・指導体制がしっかりしている証拠でもあります。

つまり、「実力のある医師を多数輩出している」大学だということです。

まとめ:聖マリアンナ医科大学は【怪しい】のか?ネット上で「怪しい」と言われている理由を考察

ここまで、聖マリアンナ医科大学が「怪しい」と言われる理由をいくつか取り上げてきました。

  • 過去の不正入試問題:確かに問題はあったが、是正されており再発防止策も進んでいる。
  • 宗教的な背景:キリスト教の価値観を教育に取り入れているだけで、宗教色が強すぎるわけではない。
  • 教育内容や国家試験合格率:医師国家試験の合格率も非常に高く、教育の質は確かなものがある。

結論として、聖マリアンナ医科大学は「怪しい大学」ではありません。

むしろ、人間愛に基づいた医療人の育成を真摯に行っている、信頼できる医科大学です。

ネット上の噂だけに惑わされず、正しい情報を元に判断することが大切です。

subblog 著者プロフィール

私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました