順天堂大学 国際教養学部は【Fラン】なのか?偏差値・倍率・就職率から実態を検証
大学選びにおいて、ネット上の評判や口コミは気になるポイントの一つです。
「順天堂大学 国際教養学部 fラン」という検索キーワードが出てくると、不安に感じる受験生や保護者もいるでしょう。
しかし、「Fラン」という言葉は本当に妥当なのでしょうか。
本記事では、順天堂大学 国際教養学部について、偏差値・共通テスト得点率・過去3年の入試倍率・就職実績をもとに、データから冷静に実態を検証していきます。
順天堂大学 国際教養学部は【Fラン】なのか?そもそも「Fラン」とは?
一般に「Fラン(Fランク大学)」とは、
- 偏差値がBF(ボーダーフリー)
- 定員割れが常態化
- 実質倍率1.0倍前後
- 不合格者がほとんど出ない
といった状態を指す言葉です。
では、順天堂大学 国際教養学部はこの条件に当てはまるのでしょうか。
順天堂大学 国際教養学部は【Fラン】なのか?偏差値・共通テスト得点率から見る難易度

パスナビによると、国際教養学部の入試難易度は以下の通りです。
- 偏差値:42.5~45.0
- 共通テスト得点率:68%~72%
共通テスト7割前後は、決して「誰でも取れる水準」ではありません。
特に英語重視型の学部であるため、英語が苦手な受験生は十分に不合格の可能性があります。
少なくとも「ボーダーフリー」とは言えない水準です。
過去3年間の入試倍率はどうか?
旺文社パスナビのデータを基に、2023年度~2025年度の全選抜合計を見てみましょう。
2023年度
- 志願者数:826人
- 合格者数:710人
- 実質倍率:1.1倍
2024年度
- 志願者数:1,036人
- 合格者数:630人
- 実質倍率:1.6倍
2025年度
- 志願者数:約1,150人
- 合格者数:約555人
- 実質倍率:1.9倍
明確な難化傾向
志願者数は年々増加している一方で、合格者数は絞られています。
その結果、
1.1倍 → 1.6倍 → 1.9倍
と実質倍率は上昇。
2025年度では、約半数近くが不合格になっている計算です。
これは「ほぼ全入」とは明らかに異なります。
就職実績はどうなのか?
大学の価値は「入口(偏差値)」だけでなく「出口(就職)」も重要です。
国際教養学部の最新進路データは以下の通りです。
- 卒業者:216人
- 就職希望者:179人
- 就職者:177人
- 進学者:16人
就職率は98.9%
177 ÷ 179 = 98.9%
就職希望者のほぼ全員が就職しています。
文系私立大学の平均就職率が概ね90%前後であることを考えると、これは極めて高い数値です。
「就職に弱い学部」「Fラン」とは到底言えません。
なぜ「Fラン」と言われるのか?

主な理由は、同じ大学内に医学部(偏差値70以上)があることです。
順天堂大学は医学部が非常に難関で有名です。
そのため、
医学部と比較して
↓
偏差値40台は低く見える
↓
「簡単=Fラン」という短絡的な印象が広がる
という“学内比較バイアス”が生じています。
しかし、実際の入試データを見ると、
- 共通テスト7割必要
- 実質倍率1.9倍
- 志願者増加中
- 就職率98.9%
という事実があります。
データ上、「Fラン」と呼べる要素は見当たりません。
国際教養学部の特徴
国際教養学部は単なる語学学部ではありません。
- 異文化コミュニケーション
- グローバル社会
- グローバルヘルスサービス
という分野を学びます。
医療系総合大学という特色を活かし、「医療×国際」という専門性を持てる点が強みです。
そのため進路も、
- 航空業界
- 医療関連企業
- 製薬
- IT
- 金融
- 公務員
など幅広く展開されています。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 英語が好き・得意
- 国際分野に関心がある
- 医療やヘルスケアに興味がある
- 就職重視で大学を選びたい
向いていない人
- 英語が極端に苦手
- 医療系ブランドに興味がない
- 偏差値至上主義で大学を選びたい
順天堂大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
まとめ:順天堂大学 国際教養学部は【Fラン】なのか?偏差値・倍率・就職率から実態を検証
順天堂大学 国際教養学部は、
- 偏差値42.5~45.0
- 共通テスト得点率68~72%
- 実質倍率1.9倍(上昇傾向)
- 就職率98.9%
というデータから見て、
Fラン(ボーダーフリー大学)には該当しません。
医学部との比較で低く見られがちですが、実際は選抜性があり、就職実績も非常に安定した中堅私立大学の文系学部です。
ネットの印象だけで判断せず、データを確認することが大切です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



コメント