東京都立大学の人気が上昇中?偏差値・倍率から見る「入りやすい学部」と狙い目TOP5
近年、「東京都立大学 人気 上昇」という検索ワードが目立つようになっています。
授業料実質無償化や首都圏公立大学としての評価向上により、志願者数・倍率は確実に上昇傾向です。
しかし一方で、
- 「都立大は難しくなった?」
- 「もう入りやすい学部はないの?」
と不安に感じる受験生も多いでしょう。
結論から言うと、人気が上昇している今でも、学部・学科によって難易度には大きな差があります。
本記事では、偏差値(2026年度)× 倍率(2025年度)という2つの客観データをもとに、東京都立大学の「本当の狙い目」を解説します。
なぜ東京都立大学の人気は上昇しているのか
東京都立大学の人気上昇の背景には、主に以下の要因があります。
- 東京都による授業料実質無償化制度
- 首都圏で学べる公立大学という希少性
- 就職実績・公務員就職の安定感
- 都市・環境・デザインなど特色ある学部構成
その結果、建築・情報・文系上位学部を中心に倍率が急上昇しています。
偏差値で見る|入りやすい学部・学科ランキング

まずは、偏差値が低い=学力的に入りやすいという観点です
(旺文社パスナビ/河合塾ボーダー50%・前期日程)。
| 順位 | 学部・学科 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 健康福祉学部 放射線学科 | 52.5 | 67% |
| 2 | 都市環境学部 都市基盤環境学科 | 52.5 | 68% |
| 3 | 都市環境学部 都市政策科学科(理系) | 52.5 | 70% |
| 4 | システムデザイン学部 インダストリアルアート学科 | 52.5 | 71% |
| 5 | 都市環境学部 観光科学科 | 52.5 | 72% |
| 6 | 理学部 生命科学科 | 55.0 | 70% |
| 7 | システムデザイン学部 電気電子工学科 | 55.0 | 70% |
| 8 | 理学部 化学科 | 55.0 | 71% |
| 9 | 理学部 物理学科 | 55.0 | 71% |
| 10 | 都市環境学部 地理環境学科 | 55.0 | 72% |
偏差値52.5〜55.0の学科が複数存在し、以下の学科が下位帯に集中しています。
- 健康福祉学部 放射線学科(52.5)
- 都市環境学部 都市基盤環境学科(52.5)
- 都市政策科学科(理系区分)(52.5)
- 観光科学科(52.5)
- インダストリアルアート学科(52.5)
👉 「偏差値60以上でないと無理」というイメージは誤りです。
倍率で見る|入りやすい学部・学科ランキング
次に重要なのが、倍率=実際の競争率です
(パスナビ2025年度 前期日程)。
| 順位 | 学部・学科 | 前期倍率 |
|---|---|---|
| 1 | 都市環境学部 都市基盤環境学科 | 2.2 |
| 1 | 健康福祉学部 看護学科 | 2.2 |
| 1 | 健康福祉学部 作業療法学科 | 2.2 |
| 4 | 都市環境学部 都市政策科学科(理系) | 2.6 |
| 4 | 健康福祉学部 理学療法学科 | 2.6 |
| 6 | 都市環境学部 観光科学科 | 2.8 |
| 7 | システムデザイン学部 電気電子工学科 | 2.9 |
| 7 | 都市環境学部 都市政策科学科(文系) | 2.9 |
| 9 | 健康福祉学部 放射線学科 | 3.6 |
| 10 | 人文社会学部 人間社会学科 | 3.8 |
前期日程では、以下の学科が特に倍率が低くなっています。
- 都市基盤環境学科:2.2倍
- 看護学科/作業療法学科:2.2倍
- 都市政策科学科(理系):2.6倍
- 観光科学科:2.8倍
- 電気電子工学科:2.9倍
一方で、TOP10以下ですが、
- 建築学科:9.6倍
- 情報科学科:6.5倍
など、人気集中型の学科は極端に高倍率です。
👉 偏差値が近くても、「倍率」で合格難易度は大きく変わります。
東京都立大学「本当の狙い目ランキング」TOP5
※以下の基準で総合評価
- 偏差値:52.5〜55.0
- 前期倍率:3.0以下を高評価
- 学科特性による人気集中の有無
🥇 第1位
都市環境学部|都市基盤環境学科
- 偏差値:52.5
- 共テ:68%
- 倍率:2.2
✅ 偏差値・倍率ともに都立大最低水準
✅ 工学系だが建築ほどの過熱なし
👉 「都立大合格」を最優先するなら最有力
🥈 第2位
都市環境学部|都市政策科学科(理系区分)
- 偏差値:52.5
- 共テ:70%
- 倍率:2.6
✅ 倍率が非常に安定
✅ 文理融合で受験者が分散
👉 穴場性が高い学科
🥉 第3位
都市環境学部|観光科学科
- 偏差値:52.5
- 共テ:72%
- 倍率:2.8
✅ 文系で倍率3倍未満
✅ 学科特性で敬遠層あり
👉 文系志望の現実的狙い目
🏅 第4位
システムデザイン学部|電気電子工学科
- 偏差値:55.0
- 共テ:70%
- 倍率:2.9
✅ 工学系としては異例の低倍率
👉 就職重視型の理系受験生向け
🏅 第5位
健康福祉学部|放射線学科
- 偏差値:52.5
- 共テ:67%
- 倍率:3.6
✅ 偏差値は最下位クラス
⚠ 医療系なので後期は要注意
👉 前期一本勝負なら有力
東京都立大学は人気上昇により難化している印象がありますが、偏差値・倍率を冷静に分析すると、今でも十分に狙える学科は存在します。
特に前期日程では、都市環境学部や健康福祉学部に“数値的に入りやすい学科”が集中しており、情報戦が合否を分ける状況です。
「なんとなく難しそう」で諦めるのではなく、データに基づいた戦略的な学部選択が、東京都立大学合格への近道と言えるでしょう。
後期日程は「入りやすい」とは言えない

後期日程は、
- 募集人員が極端に少ない
- 共通テスト比重が高い
- 倍率が10〜20倍超
という特徴があり、前期とは難易度の次元が異なります。
「後期で逆転」は基本的におすすめできません。
偏差値 × 倍率で見る「本当の狙い目」
ここで重要なのは、
偏差値が低くても倍率が高ければ難しい
倍率が低くても偏差値が高ければ難しい
という点です。
その両方をクリアした学科こそが、今回紹介した 「狙い目TOP5」 です。
東京都立大学の併願校はどこが最適?偏差値・難易度から最適な併願パターンを解説
まとめ|東京都立大学の人気が上昇中?偏差値・倍率から見る「入りやすい学部」と狙い目TOP5
東京都立大学は確かに人気が上昇しています。
しかし、冷静に偏差値と倍率を見れば、
- 無理に最難関学科を狙う必要はない
- 現実的に合格可能性が高い学科は存在する
ということが分かります。
「都立大に行きたい」という気持ちを、戦略に変えられるかどうかが合否を分けます。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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