チェコ国立大学医学部は【やばい】のか？日本で医師になれないって本当？実態を徹底調査
「チェコ 医学部 やばい」という検索ワードを見たことはありますか？
日本の医学部受験は年々競争が激化し、浪人を重ねても入れない人も珍しくありません。
その中で、英語で医学を学べるヨーロッパの国立大学、特にチェコのカレル大学やマサリク大学に注目が集まっています。
しかし同時に、
「海外の医学部に行くと日本では医師になれない」
「帰国できなくなる」
「浪人してでも日本の医学部に入るべき」
という声も根強くあります。
この記事では、そんな不安や噂の真相を、公式情報と現実的な視点から徹底的に解説します。
結論を先に言えば、チェコ医学部は“やばい”のではなく、“それなりに覚悟が必要な選択肢”です。
チェコ医学部が「やばい」と言われる理由
1. 授業がすべて英語ではないケースがある
チェコの代表的な医学部には、カレル大学（Charles University）やマサリク大学（Masaryk University）があります。
どちらも英語で学べるプログラムを提供していますが、臨床実習ではチェコ語の習得が必要です。
医師として患者に対応する際は現地語が欠かせず、
「英語だけで卒業できる」と思って入学すると途中で苦労する可能性があります。
留学前にチェコ語の勉強を始める学生も多く、「言語の壁がやばい」と感じる原因の一つです。
2. 学習負荷とストレスが非常に大きい
チェコの医学教育は、ヨーロッパの中でも特に厳しいことで知られています。
試験や再試験制度が厳格で、1教科でも落とすと留年というケースも少なくありません。
2023年のBMC Medical Education誌の報告によると、
チェコの医学生の約7割が「過度のストレス」を感じていると回答しています。
勉強量が膨大なうえ、外国語で専門用語を理解する負担も加わるため、精神的に追い詰められる学生もいます。
3. サポート体制にばらつきがある
日本では「チェコ医科大学事務局」などのエージェントが出願支援や説明会を行っています。
ただし、現地到着後のサポートは大学や事務局によって大きく異なります。
住居探し、ビザ更新、病院実習の調整などは自己管理が基本。
「現地に行ってからが本当のスタート」と言われるほど、
留学生の自立が求められます。
このようなサポート格差も、“やばい”と噂される背景にあります。
チェコの医学部で学ぶメリット
1. 国立大学で学費が比較的安い
日本の私立医学部が年間600〜1000万円かかるのに対し、
チェコの国立大学では年間約350〜500万円（生活費込みで約400〜600万円）が相場です。
例えば：
- カレル大学第一医学部 … 授業料 €24,250（約420万円）
- マサリク大学 … 授業料 CZK 380,000（約240万円）
同レベルの教育が受けられることを考えれば、コストパフォーマンスは高いと言えます。
2. 英語で学べる国際的な環境
全授業が英語で行われるため、非ヨーロッパ圏の学生も多く在籍しています。
同級生はアジア・中東・アフリカなどさまざまな国から集まり、
多文化的な環境で医学を学べます。
国際的なネットワークを築ける点は、将来的なキャリアにもつながります。
3. EU域内での医師資格が認められる
チェコはEU加盟国のため、卒業後に現地で医師免許を取得すると、
EU圏内での資格移行が比較的スムーズです。
欧州でのキャリアを視野に入れている人には、大きなメリットとなります。
卒業後はどうなる？日本で医師免許を取れるのか
1. 日本の医師国家試験は「海外で医師免許を取得した者」に限定
日本の医師法（第11条）によると、
海外の医学校を卒業しても、その国の医師免許を取得していなければ日本の国家試験は受けられません。
つまり、
「卒業」ではなく「現地で医師免許を取得」して初めて日本の受験資格が得られるのです。
2. 「帰国できない」と言われる理由
多くの人が「帰国できない」と感じるのは、以下の現実的な理由からです。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 現地国家試験が現地語 | 国家試験や研修はチェコ語で実施されるため、英語コース出身者には非常に難関。 |
| 厚労省の審査が厳しい | 教育内容が日本の医学部と同等でないと受験資格が認められない。 |
| 免許申請に時間がかかる | 審査には半年〜1年以上かかるケースもあり、その間ブランクが生じる。 |
このような制度的・言語的ハードルが、「日本に帰れない」「やばい」と言われる根本的な理由です。
3. それでも海外医学部を選ぶ価値はあるのか
もちろん、海外医学部には大きな意義があります。
- 将来的に国際医療機関やNGOで活動したい人
- 英語で医療研究や臨床をしたい人
- EUで医師免許を取り、海外で働きたい人
にとっては、チェコの医学部は良い選択肢になり得ます。
ただし、「日本で医師として働きたい」場合には、
浪人してでも日本の医学部に進む方が確実で効率的です。
チェックリスト｜チェコ医学部を検討する前に確認すべきこと
| 項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 言語 | 臨床実習や国家試験にチェコ語が必要か？ |
| 費用 | 授業料＋生活費＋教材費＋再試験費用などの総額を把握しているか？ |
| 英語力 | TOEFL iBT61点・英検準1級レベル以上が求められる。 |
| サポート | 入学後の現地サポート体制（生活・病院実習・ビザ更新）は十分か？ |
| 進路 | 卒業後どこの国で働きたいか？日本帰国の可能性は？ |
| 代替案 | 日本の再受験・他国医学部（ハンガリー・ポーランド等）と比較したか？ |
まとめ｜チェコ国立大学医学部は【やばい】のか？日本で医師になれないって本当？実態を徹底調査
チェコ医学部が「やばい」と言われるのは、
言語・学習量・サポート・日本での資格問題という高いハードルがあるためです。
しかし、
- 目的を明確にし、
- リスクと制度を理解し、
- 十分な準備をして臨めば、
チェコの国立大学医学部は、国際的な医師への第一歩にもなり得ます。
🔹日本で医師になりたい → 浪人してでも国内医学部を目指す
🔹国際医療・海外キャリアを目指す → チェコ医学部も選択肢
「やばい」という言葉に惑わされず、
“どこで・どんな医師になりたいか”を基準に進路を選ぶことが最も大切です。
🩺 参考サイト
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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