尾道市立大学はどんな大学?ネット上で【Fラン】【難しい】と言われている理由を調査
大学選びにおいて、ネット上の評判や検索サジェストは気になるポイントの一つです。
たとえば「尾道市立大学 Fラン」や「尾道市立大学 難しい」といったキーワードが表示されると、受験を考えている学生やその保護者は不安になることもあるでしょう。
しかし、こうした評価には根拠がある場合と、誤解や一部の情報が拡散しただけの場合もあります。
実際に偏差値や倍率を見てみると、「Fラン」と言われる学部もあれば、「難しい」とされる学部もあり、尾道市立大学は一概に評価できない大学であることがわかります。
本記事では、「尾道市立大学 Fラン」「尾道市立大学 難しい」といった噂の真相を探るとともに、大学の概要や進路状況についても解説します。
尾道市立大学はFランなのか?
まず結論から言えば、尾道市立大学はFラン大学ではありません。
そもそもFランという表現自体は学術的・公的な基準ではなく、ネットスラングにすぎません。
一般的にFランとは「偏差値が著しく低く、入試の難易度が極端に低い大学」を指しますが、公立大学はそもそも地域枠や学費の安さなどから、一定の人気と競争率があります。
尾道市立大学の偏差値は以下の通りです。
- 経済情報学部:偏差値37.5〜45.0(共通テスト得点率47%〜55%)
- 芸術文化学部:偏差値50.0〜55.0(共通テスト得点率65%〜72%)
確かに経済情報学部の前期入試は偏差値37.5とやや低めのため、「Fラン」と言われてしまうことがありますが、芸術文化学部の偏差値や共テ得点率は十分高水準です。
そのため、「尾道市立大学=Fラン大学」とひとくくりにするのは適切ではありません。
尾道市立大学は難しいと言われている理由は

一方で、「尾道市立大学 難しい」と検索されることもあります。
その理由の一つが芸術文化学部の入試難易度の高さです。
芸術文化学部の後期日程の偏差値は55と、公立大学の中でも中堅以上の水準に位置しています。
また、近年の入試倍率は以下の通りです。
- 2024年度:2.9倍
- 2023年度:2.3倍
このように、倍率が高く、しかも専門的な知識や技能が求められる芸術系の学部では、「難しい」という印象を持たれやすいのです。
つまり、尾道市立大学は学部や入試日程によって評価が大きく分かれる大学であるため、「Fラン」と「難しい」という相反する評価が共存しているのです。
尾道市立大学とは

尾道市立大学は、広島県尾道市に本部を置く公立大学です。以下のような歴史を持っています。
- 1946年:尾道市立女子専門学校として設置認可
- 1950年:尾道短期大学に改称
- 2001年:4年制大学の尾道大学へ改組転換
- 2012年:公立大学法人へ移行、尾道市立大学に改称
現在は以下の2学部3学科を設置しています。
- 経済情報学部
- 経済情報学科
- 芸術文化学部
- 日本文学科
- 美術学科
さらに大学院には経済情報研究科、日本文学研究科、美術研究科も設置されており、研究環境も整っています。
尾道市立大学の偏差値は

各学部・学科の偏差値は以下の通りです。
経済情報学部(経済情報学科)
- 共通テスト得点率:47%~55%
- 偏差値:37.5~45.0
芸術文化学部
- 日本文学科/美術学科
- 共通テスト得点率:65%~72%
- 偏差値:50.0~55.0
このように、学部によって偏差値に開きがあるため、受験生は希望学部の入試難易度をしっかり確認しておく必要があります。
卒業生の就職先は

尾道市立大学の卒業生は、公立大学らしく地域に密着した企業や団体、さらには教育機関・公務員など幅広い分野に就職しています。
経済情報学部の主な就職先
- 広島銀行
- 日本基準寝具
- 積水ハウス
- 国税専門官
- 呉信用金庫
- ハイエレコン
- ニトリホールディングス など
芸術文化学部の主な就職先
- 共立メンテナンス
- チトセアート
- タカラトミー
- スピッカート
- 山口フィナンシャルグループ
- 福岡県教育委員会(中学国語)
- 広島県教育委員会(中学国語)など
このように、民間企業から教育・公務まで、バランスの取れた就職実績があります。
特に美術・文学分野から教員やデザイナー職への就職も多く、専門性を活かしたキャリア形成が可能です。
まとめ:尾道市立大学はどんな大学?ネット上で【Fラン】【難しい】と言われている理由を調査
尾道市立大学について、「Fラン」「難しい」といった両極端な意見がネット上に存在する理由は、学部や日程による入試難易度の違いが大きな要因です。
- 経済情報学部の偏差値はやや低めだが、倍率や就職実績は安定している
- 芸術文化学部は偏差値・倍率ともに高めで、「難しい」と感じる受験生も多い
- 地域貢献・実学重視のカリキュラムと多様な就職先も魅力
したがって、「尾道市立大学 Fラン」「尾道市立大学 難しい」という言葉に惑わされるのではなく、自分の志望する学部・将来の進路に照らし合わせて、冷静に判断することが大切です。
尾道という風光明媚な環境で、自分の興味関心を深められる尾道市立大学は、決して評価に値しない大学ではなく、むしろ個性と魅力にあふれた大学です。
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