神戸親和大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「神戸親和大学 やばい」と検索されることがあります。
近年、大学名が変更され、男女共学化されたことで注目を集めている神戸親和大学ですが、ネット上では「Fラン」「お嬢様学校」などといった声も聞かれます。
この記事では、なぜ神戸親和大学が「やばい」と言われているのか、その背景や真実をデータとともに分析します。
神戸親和大学はお嬢様と言われてやばい
神戸親和大学は、2023年4月に大学名を「神戸親和女子大学」から「神戸親和大学」へ変更し、男女共学化されました。
この変更は、長年女子教育に特化していた大学の新たなステージへの転換点でもあります。
「お嬢様大学」と呼ばれていた背景には、以下のような要素がありました。
- 歴史ある女子教育機関である
- シスター校の「親和中学校・親和女子高等学校」が神戸の山の手に位置する
- 礼儀作法や教養教育を重視していた
実際に、親和中学校・高等学校も伝統的な「お嬢様学校」として有名でしたが、2025年度からは中学校も共学化されました。
こうした動きを受けて、「お嬢様イメージ」は次第に薄れつつあります。
神戸親和大学がFランと言われてやばい

「Fラン」とは、一般的に偏差値が極めて低く、入学が容易とされる大学に対して使われるインターネットスラングです。
神戸親和大学が「Fラン」と言われる理由としては、偏差値がやや低めである点が挙げられます。
偏差値の目安(2024年度)
学部名 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
文学部 | 53%~63% | 35.0 |
教育学部 | 54%~65% | 37.5 |
偏差値的には、全国平均より低い水準ではありますが、「Fラン=質が悪い大学」と決めつけるのは早計です。
特に教育学部では教員養成に力を入れており、小学校・中学校・高校への就職実績も一定数あります。
また、学修環境も整っており、「ラーニングコモンズ」ではプレゼンや模擬授業、ICT活用など、学生主体の学びをサポートしています。
神戸親和大学とは

神戸親和大学は、兵庫県神戸市北区にキャンパスを構える私立大学です。元々は1892年に設立された「親和女学校」が母体であり、女性教育の先駆けとして発展してきました。
大学の理念は、「主体性ある人間の育成」。
校章には、鏡・菊・葵があしらわれており、特に鏡は「自己を映し出す存在」として、内省と成長の象徴とされています。
現在の学部構成は以下の通りです:
- 文学部
- 教育学部
なお、教育学部は長らく「発達教育学部」として運営されていましたが、教育学部へと名称変更され、より幅広い教育分野に対応するカリキュラムとなっています。
神戸親和大学の偏差値は

改めて偏差値を見てみましょう。
- 文学部:偏差値35.0、共通テスト得点率53~63%
- 教育学部:偏差値37.5、共通テスト得点率54~65%
この数値だけを見ると、確かに「難関大学」とは言えないレベルではあります。
しかし、偏差値はあくまで「入試の相対的な難易度」であって、「教育の質」や「学生の能力」を直接的に表すものではありません。
卒業生の就職先は

「やばい大学」と言われがちな私立大学であっても、卒業後の進路に明確な成果を出していれば、それは大学の教育力を示す証拠でもあります。
神戸親和大学の主な就職実績は以下の通りです。
文学部
- ホテル日航大阪
- 富士フイルムシステムサービス
- 日本通運
- 神戸市役所 ほか
教育学部
- 神戸市立小学校
- 兵庫県内中学校・高校
- 横浜市小学校 など
特に教育職への就職が目立ち、教員採用試験への支援も充実しています。
こうした点は、他の「Fラン」とひとくくりにされる大学とは異なる強みです。
まとめ:神戸親和大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「神戸親和大学 やばい」といった検索キーワードが気になる方も多いかと思いますが、その実態は以下のように整理できます。
- お嬢様大学と呼ばれていたのは事実だが、現在は共学化により印象が変わりつつある
- 偏差値は低めだが、教員採用など実績は一定の水準を維持
- 就職支援や学修環境が充実しており、学生の主体性を育む体制がある
したがって、「やばい」とひとくくりにして否定的なイメージだけで捉えるのは適切ではありません。
特に教育分野でのキャリアを目指す学生にとっては、手厚い支援と実績のある環境であることは間違いないでしょう。
進学先を考える際には、偏差値やネット上の噂だけで判断せず、自分の将来像や目的に合っているかどうかを重視して選ぶことが大切です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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