甲子園大学は【やばい】のか？ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「甲子園大学 やばい」と検索する人の多くは、大学の偏差値や就職実績、学校としての将来性に不安を抱いているかもしれません。
確かにネット上では「Fラン大学」「募集停止」といったネガティブなワードとともに言及されることもありますが、その内容は必ずしも事実とは限りません。
本記事では、甲子園大学がなぜ「やばい」と言われるのか、その背景と事実を整理し、誤解を解く形で考察していきます。
甲子園大学はFランと言われてやばい
甲子園大学は偏差値35.0とされ、大学受験の中では難関校とは言えません。
このため、インターネット上では「Fラン」と揶揄され、「甲子園大学 やばい」と結びつけられて語られることがあります。
しかし、大学の価値を偏差値だけで語るのは早計です。
甲子園大学では、学生の就職支援に力を入れており、単位制のキャリア形成授業「キャリアデザイン」の開講、業界別企業セミナー、個別キャリア面談などが充実しています。
また、蔵書数約13万冊を誇る図書館、発達・臨床心理センターといった附属施設もあり、実践的な学びを支える環境が整っています。
偏差値の低さを「やばい」とする声もありますが、そのぶん手厚い教育サポートが提供されていることも見逃せません。
甲子園大学は募集停止と言われてやばい
「甲子園大学 やばい」と言われるもう一つの要因は、「募集停止」の噂です。
しかし、これは事実誤認によるものです。
実際に募集停止を発表したのは、甲子園大学ではなく同じ学校法人に属する甲子園短期大学です。
以下が公式発表の抜粋です：
この度、学校法人甲子園学院は、甲子園短期大学の学生募集を令和8(2026)年度以降、停止することを令和7(2025)年1月22日開催の理事会において決定いたしました。
（https://www.koshien-c.ac.jp/notice/5468/）
甲子園短期大学は西宮市にキャンパスがある別の教育機関であり、甲子園大学（宝塚市）はこれとは異なる場所・教育内容・カリキュラムを持っています。
よって、甲子園大学が「やばい＝閉鎖される」という情報は誤りです。
甲子園大学とは
甲子園大学は兵庫県宝塚市紅葉ガ丘に本部を構える私立大学で、創立は1941年、大学設置は1967年です。
長年の歴史と伝統を持ち、地域に根ざした教育を展開しています。
設置学部は以下の通りです。
- 栄養学部
└ 栄養学科
└ 食創造学科 - 心理学部
└ 現代応用心理学科
管理栄養士、食品関連業、心理・福祉・教育関連など、社会で実践力を活かせる専門職の養成を目指しています。
また、系列校として甲子園短期大学や甲子園学院中学校・高等学校なども運営されており、幅広い教育ネットワークを形成しています。
甲子園大学の偏差値は
甲子園大学の偏差値は、下記のように示されています。
- 栄養学部：35.0
- 心理学部：35.0
確かに全国平均からすると高い偏差値とは言えませんが、これは主に推薦入試・旧AO入試の比率が高く、一般選抜の難易度が数値化されにくい点も影響しています。
また、偏差値はあくまで「入りやすさ」の指標であり、入学後の学習環境や資格取得支援、教員の指導体制など、大学としての総合力とは直接結びつかないことも理解しておくべきです。
卒業生の就職先は
甲子園大学では、各学科の専門性を活かした就職先が用意されています。実際の主な就職先は以下の通りです。
栄養学科
- 病院
- 日清医療食品
- シダックス
- エームサービス
- 保育園・高齢者施設
- 梅華会、サエラなど
心理学科
- 放課後デイサービスCrew
- 児童福祉施設、高齢者施設
- LITALICO（発達障害支援）
- 兵庫あおの病院
- ロックフィールド、万代、nobitelなど
いずれも、栄養・福祉・心理といった学びを活かせる職場が中心で、地域や社会への貢献度の高い職種が多く見受けられます。
また、資格取得支援やインターンシップ制度も整備されており、学生のキャリア形成を大学全体でバックアップしている点は評価に値します。
まとめ：甲子園大学は【やばい】のか？ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
結論から言えば、「甲子園大学 やばい」とされる理由の多くは誤解や一面的な評価に基づくものであると考えられます。
- 偏差値が低いからといって、教育の質や就職実績まで低いわけではありません
- 募集停止は甲子園大学ではなく、甲子園短期大学の話です
- 就職支援・資格取得サポートは充実しており、卒業後も現場で活躍する人材を多数輩出しています
これらを踏まえれば、「やばい大学」というよりも、「地元に根ざした実学教育を行う実直な大学」と評価すべきでしょう。
進学先を検討する際には、ネットの評判だけでなく、実際に大学のパンフレットやオープンキャンパスで情報を確認することが大切です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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