藍野大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
「藍野大学ってやばいの?」「進学先として大丈夫?」
このように、ネット上では「藍野大学 やばい」という関連キーワードがサジェストに出てきます。
志望校として検討している方にとっては、気になる情報ですよね。
しかし、“やばい”という言葉にはネガティブな意味だけでなく、「すごい」「目立っている」などポジティブなニュアンスを含む場合もあります。
この記事では、藍野大学が「やばい」と言われている理由を客観的に整理し、大学の実態を多面的に考察します。
藍野大学はFランと言われてやばい
「Fランク大学」とは、一般的に偏差値が極端に低く、入試の難易度が比較的易しい大学を指すネットスラングです。
藍野大学の偏差値は【37.5〜40.0】とされており、確かに大手予備校の模試では“難関大学”とは言い難い位置づけです。
ただし、医療系大学の場合、偏差値だけで語れない教育的価値があります。
例えば、藍野大学では以下のような学びの環境が整っています。
- 図書館には約8万7,000冊の書籍と学術雑誌を所蔵
- ICTやIoTを活用した多様な学習支援施設「MLC(マルチラーニングコモンズ)」を設置
- 医療機関や地域との連携を活かした実習体制
こうした環境を活用できるかどうかは、偏差値に関係なく、学生自身の姿勢に大きく左右されるのが実情です。
藍野大学の国家試験合格率がやばい

「やばい=すごい」という意味で注目すべきは、国家試験の合格率です。
2024年3月に実施された最新の国家試験結果は、以下の通りでした。
学科 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 全国平均(新卒) |
---|---|---|---|---|
看護師 | 92人 | 92人 | 100% | 95.5% |
保健師 | 20人 | 20人 | 100% | 96.8% |
理学療法士 | 88人 | 88人 | 100% | 94.9% |
作業療法士 | 36人 | 36人 | 100% | 91.3% |
臨床工学技士 | 35人 | 34人 | 97.1% | 92.8% |
驚くべきことに、すべての学科で全国平均を上回る合格率を記録しています。
とくに看護師については2年連続で全員合格という快挙。
これは、学内でのきめ細かな国家試験対策と、実践に即した教育体制の成果と言えるでしょう。
「Fランク」と言われがちな大学が、ここまで実績を出しているという点で、むしろ“やばい(すごい)大学”と評すべきです。
藍野大学とは

藍野大学は、大阪府茨木市東太田に本部を構える私立大学で、2004年に大学として設立されました。以下の2学部6学科を擁する医療系大学です。
- 医療保健学部
- 理学療法学科
- 作業療法学科
- 臨床工学科
- 健康科学科 - 看護学部
- 看護学科
母体には藍野病院(大阪府茨木市)をはじめとした医療法人があり、地域医療との強いつながりを持っています。
教育と臨床が連動した環境が、学生に実践的な力を与えているのです。
藍野大学の偏差値は

学部別に見ると、偏差値・共通テスト得点率は以下の通りです。
学部 | 偏差値 | 共テ得点率 |
---|---|---|
看護学部 | 40.0 | 60% |
医療保健学部 | 37.5〜40.0 | 57%〜61% |
いずれも一般的な難関大学よりは低めの水準ですが、偏差値だけでは見えない“教育成果”の高さは、国家試験合格率が証明しています。
卒業生の主な就職先

藍野大学の卒業生は、以下のような有名病院・医療機関に数多く就職しています。
- 淡海医療センター
- みどりヶ丘病院
- 京都済生会病院
- 洛和会ヘルスケアシステム
- 蘇生会総合病院
- 関西リハビリテーション病院
- 関西医科大学附属病院
- 大阪医科薬科大学病院 など
就職率自体も非常に高く、実習先との連携を活かしたマッチングが行われています。
医療・福祉分野への確実な就職を目指す学生にとっては、安心できる進路設計が可能です。
まとめ:藍野大学は本当にやばいのか
ネット上では「藍野大学 やばい」という言葉が検索されがちですが、その“やばさ”の中身を見ていくと、決してネガティブな評価ばかりではありません。
- 偏差値は確かに高くないが、国家試験合格率は全国トップクラス
- 実践的な医療教育と地域連携が強み
- 卒業後の就職実績も安定している
つまり、「やばい」の正体は“偏差値が低いからやばい”という単純な話ではなく、「実力で勝負する大学」「結果を出す教育」ができている“良いやばさ”です。
医療系に興味があり、実践力をつけて確実に就職したいと考えている方には、藍野大学は非常に現実的かつ有力な選択肢のひとつと言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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