神戸大学は東京でいうと【どの大学】か?神戸大学はどれくらい難しいかを考察
関西の名門国立大学の一つである神戸大学。
美しい六甲山のふもとに広がるキャンパスを持ち、特に経済・経営分野において全国的に高い評価を受けています。
しかし、「神戸大学は東京でいうとどの大学に相当するのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。
本記事では、神戸大学の学問的な位置づけや偏差値、キャンパスの雰囲気、卒業生の就職状況などを詳しく解説し、東京の大学との比較を行います。
神戸大学は東京でいうと
東京の大学と比較すると、神戸大学は一橋大学や横浜国立大学とよく比較される存在です。
特に経済・経営分野においては、一橋大学と神戸大学は類似しているとされることが多く、両大学を志望する学生も少なくありません。
しかしながら、一般的には一橋大学の方がやや難易度が高いとされています。
一方で、横浜国立大学や筑波大学は、神戸大学と同等または若干下の難易度と評価されることが一般的です。
こうした比較は学部や専攻によっても異なるため、具体的な偏差値や共通テスト得点率などを基準に考察することが重要です。
神戸大学のキャンパスは東京で言うと

神戸大学のキャンパスは、六甲台地区・名谷地区・楠地区の3つに分かれています。
- 六甲台地区(文学部・法学部・経済学部・経営学部など):東京都江東区または横浜市の雰囲気に近い
- 名谷地区(医学部保健学科):東京都葛飾区のような立地イメージ
- 楠地区(医学部医学科):横浜市のみなとみらい地区に似た環境
こうした立地環境を考慮すると、神戸大学の各キャンパスは東京圏内の様々なエリアと類似した特徴を持っているといえます。
神戸大学とは

神戸大学は、1902年に設立された旧制神戸高等商業学校を起源とし、戦後の学制改革を経て現在の総合大学となりました。
特に経済・経営学の分野で長い歴史と実績を持ち、日本国内外で高く評価されています。
現在、以下の学部を有し、幅広い学問領域をカバーしています。
- 文学部:人文学全般を対象とし、哲学、歴史学、文学、言語学などを研究。国際的な視点を持った人材を育成。
- 国際人間科学部:国際文化学、環境共生学、発達コミュニティ学など、多文化共生を重視した学際的な学部。
- 法学部:法律学の基礎から応用までを学び、司法試験や公務員試験を目指す学生が多い。
- 経済学部:経済理論、金融、公共政策などを学び、金融業界や官公庁への就職実績が豊富。
- 経営学部:経営戦略、マーケティング、会計などを学び、コンサルティング業界や監査法人への就職に強み。
- 理学部:物理学、化学、生物学、数学など基礎科学を深く学ぶ学部。研究志向の学生が多い。
- 医学部:医学科と保健学科を擁し、最先端医療を学ぶ。神戸大学病院と連携した臨床実習も充実。
- 工学部:機械工学、電気電子工学、建築など、ものづくりやテクノロジーに関する専門知識を養う。
- システム情報学部:情報科学、データサイエンス、人工知能(AI)を学び、IT・AI分野の専門家を育成。
- 農学部:バイオサイエンスや食品科学、環境科学などを学び、食糧問題や環境保護に貢献する人材を育成。
- 海洋政策科学部:海洋資源、海運、環境保全などを学び、海洋産業や国際貿易に貢献する人材を養成。
神戸大学は、文理問わず幅広い分野の研究が盛んであり、特に経済・経営分野の評価が高いことが特徴です。
神戸大学の偏差値は どれくらい難しい

神戸大学の各学部の偏差値は以下の通りです。
学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
文学部 | 80%~86% | 62.5~67.5 |
国際人間科学部 | 77%~85% | 60.0~67.5 |
法学部 | 79%~86% | 62.5 |
経済学部 | 80% | 60.0~62.5 |
経営学部 | 80% | 62.5 |
理学部 | 76%~86% | 55.0~65.0 |
医学部 | 69%~88% | 55.0~67.5 |
工学部 | 77%~87% | 57.5~65.0 |
システム情報学部 | 79%~87% | 60.0~65.0 |
農学部 | 76%~85% | 57.5~62.5 |
海洋政策科学部 | 74%~78% | 55.0~60.0 |
神戸大学は学部ごとに難易度が異なりますが、特に法学部や経済・経営学部は全国的に見ても高い偏差値を誇り、難関大学として位置づけられています。
卒業生の就職先は

神戸大学の卒業生は、官公庁や大手企業、金融機関、メーカーなど幅広い業界で活躍しています。
特に経済学部・経営学部・法学部の卒業生は、金融・コンサルティング業界や公務員としての進路が多く、工学部・理学部の卒業生はメーカーやIT関連企業への就職が目立ちます。
各学部の主な就職先は以下の通りです。
- 文学部:神戸市役所、神戸地方検察庁、防衛省、国土交通省近畿地方整備局、三菱重工業、大丸松坂屋百貨店、近鉄グループホールディングスなど。
- 国際人間科学部:大阪ガス、日本生命保険、神戸市役所、住友電気工業、三井住友銀行、日本電気(NEC)、アクセンチュア、パーソルキャリア、ダイキン工業など。
- 法学部:三井住友銀行、日本郵政、農林水産省、住友商事、大阪税関、大阪労働局、防衛省など。
- 経済学部:三井住友銀行、日本生命保険、神戸市役所、富士通、三井住友信託銀行、明治安田生命保険、りそな銀行、EY新日本有限責任監査法人など。
- 経営学部:あずさ監査法人、三井住友銀行、EY新日本監査法人、日本生命保険、三菱UFJ銀行、大阪ガス、オービック、デロイトトーマツコンサルティング、みずほ銀行など。
- 理学部:ニトリ、NTTデータ、JCB、大協精工、帝人、内閣官房、野村総合研究所、富士フィルム、みずほリサーチ&テクノロジーズなど。
- 医学部(保健学科):神戸大学医学部附属病院、神戸市立医療センター、京都大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院、兵庫医科大学病院など。
- 工学部:積水ハウス、清水建設、ダイキン工業、パーソルクロステクノロジー、エイト日本技術開発、住友電気工業、大成建設、NTTドコモ、トヨタ自動車など。
- 農学部:クボタ、山崎製パン、日本電気(NEC)、高市製薬、大阪ガス、三菱UFJ銀行、近畿農政局、兵庫県庁など。
- 海洋政策科学部:商船三井、日本郵船、三菱重工業、出光タンカー、ダイキン工業、トヨタ自動車、川崎重工業、兼松、三井倉庫ホールディングスなど。
このように、神戸大学の卒業生は全国的にも有名な企業や官公庁で活躍しており、高い就職実績を誇っています。
まとめ:神戸大学は東京でいうと【どの大学】か?神戸大学はどれくらい難しいかを考察
神戸大学は、関西圏を代表する国立大学の一つであり、特に経済・経営・法学分野で全国的に評価されています。
また、東京の大学に例えると一橋大学や横浜国立大学と比較されることが多いですが、学部ごとに異なる特徴を持っています。
キャンパスの立地環境も東京のさまざまなエリアと類似しており、学生生活の充実度も高いといえます。
偏差値を見ると、ほとんどの学部が60以上の水準にあり、全国的にも高い難易度を誇ります。
また、卒業生の就職先も大手企業や官公庁が多く、特に金融業界・メーカー・コンサルティング業界・公務員などの分野で強い実績を持っています。
関西の名門大学の一角として、神戸大学は学問・研究・就職の面で高い水準を維持しており、受験生にとって魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。
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