大正大学の偏差値は上がった?大学改革や志願者数の推移から実態を検証
大学選びにおいて、ネット上の評判や口コミは気になるポイントの一つです。
「大正大学 偏差値 上がった」という検索キーワードが表示されると、「本当に難しくなっているのか」「以前より評価が高くなっているのか」と気になる受験生や保護者も多いでしょう。
近年、大正大学では学部改組や新学部の設置など大きな大学改革が進められており、志願者数の増加や倍率の上昇も見られます。
そのため「大学のレベルが上がったのではないか」と言われることもあります。
本記事では、大正大学の偏差値や志願者数の推移、大学改革の内容、就職実績などのデータをもとに、「偏差値が上がった」と言われる理由を客観的に分析していきます。
受験を検討している方の参考になれば幸いです。
大正大学の偏差値
まずは現在の大正大学の偏差値を確認してみましょう。
以下は旺文社「パスナビ」に掲載されているデータを基にしたものです。
| 学部 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|
| 臨床心理学部 | 42.5~45.0 | 61%~65% |
| 表現学部 | 40.0~42.5 | 58%~65% |
| 文学部 | 35.0~40.0 | 51%~61% |
| 人間学部 | 35.0~40.0 | 47%~59% |
| 情報科学部(2026年開設) | 35.0~37.5 | 52%~62% |
| 地域創生学部 | BF~37.5 | 46%~49% |
| 仏教学部 | BF~35.0 | 51%~53% |
偏差値帯としては35~45程度が中心となっており、首都圏私立大学の中では比較的入りやすい大学に位置付けられます。
ただし、心理系やメディア系など人気分野では偏差値がやや高く、特に臨床心理学部は大学内で最も高い偏差値帯となっています。
また、模試データによって評価が異なる場合もあり、ベネッセの模試では地域創生学部の偏差値が40台後半まで算出されるケースもあります。このような違いもあり、「偏差値が上がった」という印象が生まれている可能性があります。
大正大学の志願者数は増えている

「偏差値が上がった」と言われる理由の一つが、志願者数の増加です。
大正大学の一般選抜の志願者数を過去3年間で見ると、2024年度に大きく増加していることが分かります。
文学部
| 年度 | 志願者 | 倍率 |
|---|---|---|
| 2023 | 1,984 | 1.8倍 |
| 2024 | 2,634 | 2.8倍 |
| 2025 | 2,467 | 1.7倍 |
2024年度は志願者数が約650人増加し、倍率も2.8倍まで上昇しました。
表現学部
| 年度 | 志願者 | 倍率 |
|---|---|---|
| 2023 | 913 | 2.6倍 |
| 2024 | 1,589 | 5.1倍 |
| 2025 | 1,365 | 1.8倍 |
表現学部では2024年度に倍率5.1倍という非常に高い競争率を記録しています。
共通テスト利用入試では9.4倍に達したとも言われ、人気の高さが話題になりました。
臨床心理学部
| 年度 | 志願者 | 倍率 |
|---|---|---|
| 2024 | 914 | 6.2倍 |
| 2025 | 944 | 2.8倍 |
臨床心理学部は2024年度に新設された学部で、初年度は倍率6.2倍という高倍率となりました。
心理系学部は全国的に人気が高く、これも志願者増加の大きな要因と考えられます。
偏差値が上がったと言われる理由
では、なぜ大正大学は「偏差値が上がった」と言われるのでしょうか。
主な理由は以下の3つです。
理由① 大規模な学部改組
大正大学では2024年度に大きな学部改組が行われました。
主な変更点は以下の通りです。
・臨床心理学部の新設
・人間学部の設置
・社会共生学部と心理社会学部の再編
・地域創生学部の拡充
このような組織改編により、大学の教育内容が整理され、受験生にとって分かりやすい学部構成になりました。
大学改革によって志願者が増えるケースは多く、大正大学でも同様の効果があったと考えられます。
理由② 公務員志望に強い学部
地域創生学部の公共政策系教育は、公務員志望の学生から注目されています。
実際に卒業生の就職先を見ると、
・豊島区役所
・横浜市役所
・東京都教育委員会
・警視庁
・埼玉県警察
など公務員への就職実績があります。
大学としても公務員対策講座などを整備しており、公務員志望の学生にとって魅力的な大学となっています。
理由③ 新学部「情報科学部」の設置
大正大学では2026年4月に
情報科学部
を新設予定です。
学科は以下の2つです。
・グリーンデジタル情報学科
・デジタル文化財情報学科
近年、AIやデータサイエンスなどの情報系学部は全国的に人気が高く、新学部の設置によって志願者増加が期待されています。
大学のブランドイメージを変える要因としても注目されています。
大正大学の就職実績

大正大学は就職率の高さでも評価されています。
2025年卒業生の就職率は以下の通りです。
| 学部 | 就職率 |
|---|---|
| 仏教学部 | 100% |
| 文学部 | 97.3% |
| 表現学部 | 98.5% |
| 社会共生学部 | 97.2% |
| 心理社会学部 | 94.1% |
| 地域創生学部 | 100% |
多くの学部で95%以上の高い就職率となっています。
主な就職先には
・良品計画
・ベネッセスタイルケア
・日本調剤
・トランスコスモス
・SOMPOケア
などの企業が並びます。
また公務員として
・警視庁
・埼玉県警察
・豊島区役所
・横浜市役所
などへの就職実績もあります。
大正大学のキャンパス環境
大正大学のキャンパスは東京都豊島区にあり、
西巣鴨駅から徒歩2分
という非常にアクセスの良い立地にあります。
また近年はキャンパス整備も進んでおり、
・8号館(ラーニングコモンズ)
・新図書館
など新しい学習施設も整備されています。
こうした環境整備も大学人気の向上につながっていると考えられます。
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まとめ:大正大学の偏差値は上がった?大学改革や志願者数の推移から実態を検証
結論として、大正大学の偏差値が急激に上昇しているわけではありません。しかし、
・学部改組
・新学部設置
・志願者数の増加
・心理系学部の人気
・公務員就職の強さ
などの要因によって、大学の評価が徐々に高まっているのは事実です。
特に2024年度の入試では志願者数が大きく増加しており、「偏差値が上がった」と言われる背景にはこうした大学改革の影響があると考えられます。
今後、情報科学部の開設などが成功すれば、志願者数や大学の評価がさらに高まる可能性もあるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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