高知県立大学はどんな大学?ネット上で「Fラン」「落ちた」と言われている実態を調査
大学選びをする際、ネット上の評判や検索サジェストはどうしても気になるものです。
「高知県立大学 Fラン」「高知県立大学 落ちた」といった言葉を目にすると、不安を感じる受験生や保護者の方も多いでしょう。
しかし、こうした検索ワードが必ずしも大学の実態を正確に表しているとは限りません。
本記事では、高知県立大学について 「Fランと言われる理由」「落ちたと検索される背景」「入試難易度・倍率」「大学の歴史」「就職実績」 などを、事実ベースで冷静に整理し、ネット上の噂の真偽を検証します。
進学を検討している方が、正しい判断材料を得られるよう、できる限り客観的に解説していきます。
高知県立大学はFランなのか?
結論から言うと、高知県立大学はFラン大学ではありません。
偏差値が出ない=Fランではない
高知県立大学は、多くの学部・学科において
2次試験が学科試験ではなく、面接や小論文を中心に合否を判定する方式を採用しています。
そのため、一般的な私立大学のように
「学力試験の結果から偏差値を算出する」ことが難しく、
偏差値が「-」や「非公開」と表示される学部が多いのが実情です。
しかし、
- 偏差値が出ない
- 学科試験がない
という理由だけで Fランと判断するのは誤り です。
実際には「全員合格」ではない
Fラン大学と呼ばれる大学の多くは、
- 定員割れ
- 実質倍率1.0倍前後
- ほぼ全員合格
という特徴があります。
一方、高知県立大学は
2025年度入試(全選抜合計)で倍率が約1.6倍〜4.3倍 となっており、
明確に不合格者が出ている大学です。
倍率が1.6倍ということは、
単純計算でも 約4割が不合格になる学部がある ということになります。
この時点で、
「誰でも入れる」「全入大学」というFランの定義には当てはまりません。
高知県立大学が「落ちた」と検索されている理由は?

「高知県立大学 落ちた」という検索ワードが出てくる背景には、
入試制度と倍率に対する誤解があります。
「簡単そう」という先入観が原因
高知県立大学は、
- 学科試験がない
- 小論文・面接中心
- 地方公立大学
というイメージから、
「それほど難しくないのでは?」
「落ちる人はいないのでは?」
と思われがちです。
しかし、実際には 高倍率の学部・日程が存在 しています。
特に看護学部の倍率が高い
2025年度入試において、
看護学部は一般選抜全体で約5.5倍という高倍率になっています。
さらに、
後期日程では約9.8倍 という非常に厳しい倍率です。
これは、
- 地元就職に強い
- 国家資格(看護師)につながる
- 安定した進路が期待できる
といった理由から、
志願者が集中しやすい学部であるためです。
このように、
「簡単だと思って受験したが、実際には倍率が高く落ちてしまった」
という受験生が一定数いるため、
「高知県立大学 落ちた」という検索が生まれていると考えられます。
高知県立大学とは

大学の歴史と成り立ち
高知県立大学の起源は、1944年設立の高知県立女子医学専門学校にさかのぼります。
戦後、この女子医学専門学校は
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による審査により
存続不可の判定を受けました。
その代替として設立されたのが、
高知県立女子専門学校です。
その後、1949年に新制大学へ移行し、
高知女子大学として、女子のための高等教育機関として発展してきました。
2011年、男女共学化に伴い
現在の 高知県立大学 に改称され、
高知県内の公立大学として現在に至っています。
学部構成
高知県立大学には、以下の4学部があります。
- 文化学部
- 看護学部
- 社会福祉学部
- 健康栄養学部
いずれも
医療・福祉・地域社会に強く結びついた学部構成となっており、
「地域密着型公立大学」という特徴がはっきりしています。
高知県立大学の共通テスト得点率は

偏差値が算出されにくい高知県立大学ですが、
共通テスト得点率を見ると、一定の学力水準が求められていることが分かります。
学部別 共通テスト得点率
文化学部
- 共通テスト得点率:60%~61%
- 偏差値:-
看護学部
- 共通テスト得点率:60%~68%
- 偏差値:-
社会福祉学部
- 共通テスト得点率:60%~71%
- 偏差値:-
健康栄養学部
- 共通テスト得点率:50%
- 偏差値:-
(出典:パスナビ)
共通テストで 6割前後の得点が必要 ということは、
決して「学力不問」ではありません。
特に看護学部・社会福祉学部では、
安定して6割以上を取れる学力層が求められていると考えられます。
卒業生の就職先は

高知県立大学は、
就職先の内容を見ると「Fラン」という評価が当てはまらない大学であることが分かります。
文化学部の主な就職先
県内
- 高知県職員
- 高知市職員
- 高知県教育委員会
- 四国銀行
- 高知銀行
- 高知信用金庫
- 高知県農業協同組合
- エースワン
- 兼松エンジニアリング など
県外
- 兵庫県教育委員会
- 神戸市教育委員会
- 岡山県職員
- 岡山県警察
- 百十四銀行
- 阿波銀行
- 播州信用金庫
- 帝国ホテル
- セキスイハイム東四国
- 穴吹不動産流通 など
看護学部の主な就職先
県内
- 高知医療センター
- 高知赤十字病院
- 高知大学医学部附属病院
- 県立あき総合病院
- 高知県職員
- 高知市職員
- 高知県教育委員会
- 近森会
- 北島病院 など
県外
- 日本医科大学付属病院
- 虎の門病院
- 静岡がんセンター
- 兵庫県立西宮病院 など
社会福祉学部の主な就職先
県内
- 高知県職員
- 中土佐町職員
- 高知医療センター
- 高知市社会福祉協議会
- 高知県福祉事業財団
- 土佐病院
- 白菊園病院
- 高知銀行
- ココロココ など
県外
- 高松市社会福祉協議会
- 愛媛県社会福祉事業団
- 岡山県社会福祉協議会
- 尾道さつき会 など
健康栄養学部の主な就職先
県内
- 高知高須病院
- あさの
- 富士薬品
- 菊屋
- 近森病院 など
県外
- 徳島県職員
- 徳島県教育委員会
- 徳島赤十字病院
- 徳島県鳴門病院
- エームサービス など
公務員、医療機関、金融機関への就職が多く、
地元志向・安定志向の学生に強い大学であることが分かります。
高知大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
まとめ:高知県立大学はどんな大学?ネット上で「Fラン」「落ちた」と言われている実態を調査
高知県立大学について、
「Fラン」「落ちた」といったネット上の評判を検証してきました。
結論として、
- 偏差値が出ないのは入試方式の特性によるもの
- 実際には倍率が1.6倍〜4.3倍あり、全員合格ではない
- 特に看護学部は高倍率で難関
- 共通テストでは6割前後の得点が必要
- 就職先は公務員・医療・金融機関が中心で堅実
という点から、
高知県立大学は決してFラン大学ではありません。
地域に根ざし、
医療・福祉・教育分野で確かな進路実績を持つ
「実務・就職に強い公立大学」と評価できるでしょう。
進学を検討している方は、
ネットの噂だけで判断せず、
倍率・入試方式・就職実績まで含めて総合的に判断することが大切です。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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