小論文の書き方を「徹底解説!」高校生が本番で真似できる例文とコツ
大学や推薦入試で小論文が課されるケースは年々増えています。
高校生にとっては避けて通れない関門ですが、「何を書けばいいかわからない」「理想の文字数はどれくらい?」と悩む人も多いでしょう。
本記事では、小論文の基本的な書き方から理想的な文字数、具体的な例文、そして効果的な練習方法まで徹底的に解説します。
読んだその日から実践できる内容なので、受験対策にぜひ役立ててください。
小論文とは?高校生が知っておきたい基礎知識
小論文は作文と混同されがちですが、両者は大きく異なります。
- 作文:体験や感想を自由に書くもの
- 小論文:社会的テーマに対して、自分の意見を論理的に展開し、根拠を示して結論を導くもの
大学入試で小論文が出題されるのは、「論理的思考力」「社会問題への関心」「表現力」を測るためです。
小論文の理想的な文字数はどれくらい?

多くの入試では 600〜800字 が中心です。
- 高校入試:400〜600字
- 大学入試(一般・推薦):600〜800字
- 国公立二次・医学部:1000字前後
特に「800字以内」と指定された場合は、720字以上(9割程度) が理想です。
- 少なすぎる(600字程度):論理が浅いと判断されやすい
- 多すぎる:規定違反で大幅減点
- 安全圏は750字前後
小論文の基本的な書き方の流れ

- 設問を正確に読み取る – 何を問われているか理解
- 構成を考える – 序論・本論・結論の型を意識
- 根拠を示す – データや事例で説得力を補強
- 推敲する – 字数・誤字・論理の一貫性を確認
📌 NG例:感情的すぎる文章/根拠なし/字数不足や超過
高校生が真似できる小論文の型と例文
1. 王道型(序論→本論→結論)
テーマ:「スマートフォンと学習の関係」
現代の高校生にとって、スマートフォンは欠かせない存在となっている。通学中の音楽再生、友人との連絡、ニュースやSNSの閲覧など、その用途は多岐にわたる。しかし、一方で「スマートフォンは学習の妨げになる」という批判的な意見も多い。確かに使い方を誤れば時間を浪費し、集中力を奪う要因となるが、工夫次第で学習を効率化する有用な道具にもなり得ると私は考える。
第一に、スマートフォンは学習情報へのアクセスを容易にする。例えば、調べたいことがあればすぐに検索でき、オンライン辞書や参考書アプリを活用することで理解が深まる。また、英語のリスニング教材やニュースアプリを利用すれば、通学時間を語学学習に充てることも可能である。このように、時間と場所を選ばず学習できる点は大きな利点だ。
第二に、学習の習慣化に役立つという点が挙げられる。タスク管理アプリやカレンダー機能を使えば、計画的に学習を進められる。さらに最近では、勉強時間を記録して可視化できるアプリも普及しており、自己管理能力を高める手助けとなっている。これは「気が散るツール」としての側面とは正反対の効果である。
しかし、利点がある一方で注意すべき点もある。SNSや動画視聴に多くの時間を割いてしまうと、本来の学習時間が削られ、学力低下を招く可能性がある。通知に気を取られて集中力が途切れることも少なくない。この問題を解決するためには、自らルールを設定する必要がある。例えば、勉強中は通知をオフにする、SNSを利用する時間を一日の中で限定する、といった工夫が求められる。
以上のように、スマートフォンは使い方次第で学習の大きな味方にも、妨げにもなる。私は、否定的に排除するのではなく、学習を支える道具として意識的に活用していくべきだと考える。情報化社会を生きる私たちにとって、スマートフォンをいかに使いこなすかは重要な課題であり、その姿勢が今後の学習成果を左右するだろう。
このように「序論→本論→結論」を意識すると、文字数のバランスも整えやすく、採点者に伝わる文章になります。
2. 比較型(メリット・デメリット)
テーマ:「制服制度は必要か」
日本の多くの高校では制服制度が導入されている。制服は学校文化の一部として長年続いてきたが、近年「個性が制限される」という批判もあり、その是非が議論されている。私は、制服制度には一定の意義があると考えるが、その運用方法に改善の余地があると考える。
まず、制服制度のメリットは大きく三点ある。第一に、経済的な負担が軽減される点である。制服があることで私服を多く揃える必要がなく、家庭の出費を抑えることができる。第二に、学校内での一体感を醸成できる。制服は「同じ学校に属している」という意識を高め、生徒間の連帯感につながる。第三に、防犯面で有効である。制服を着ていれば外部からも所属が一目でわかり、不審者への抑止力となる。
一方で、デメリットも無視できない。第一に、自由な自己表現の機会が制限されることだ。特に思春期の高校生にとって、服装は自己表現の一つであり、画一的な制服は個性の発揮を妨げる可能性がある。第二に、制服の価格が高額である場合、むしろ家庭の経済的負担になるという矛盾もある。さらに、制服のデザインや性別による違いに不満を持つ生徒も少なくなく、現代の多様な価値観に合っていないと指摘されている。
以上のように、制服制度には賛否両論が存在する。私は制服制度を完全に廃止する必要はないと考えるが、時代に合わせた柔軟な運用が求められると思う。例えば、制服の選択肢を複数用意する、私服登校日を設けるといった工夫で、メリットを活かしながらデメリットを緩和できる。制服は単なる衣服ではなく、学校生活を象徴する存在である。その意義を保ちつつ、多様性を尊重する仕組みを整えることが、これからの学校教育に必要だと考える。
この例文では「メリット」と「デメリット」をバランスよく提示し、最後に自分の立場を明確にする流れを示しています。高校生が真似すると、論理的で説得力のある小論文を書けるようになります。
3. 具体例活用型(事例・ニュース引用)
テーマ:「AIの発展と人間の役割」
近年、人工知能(AI)の進化は著しい。文章を生成したり、画像を作成したりする技術はすでに私たちの生活に浸透しており、便利さを実感している人も多いだろう。しかし一方で、「AIが人間の仕事を奪うのではないか」という不安の声もある。私は、AIの発展は避けられないが、人間の役割は依然として重要であると考える。
例えば、医療の現場ではAIが画像診断や薬の開発に活用されている。膨大なデータを短時間で処理できるAIは、人間の専門家よりも効率的に異常を見つけることがある。しかし、最終的な診断や患者への説明は医師が行っており、AIはあくまで補助的な役割にとどまっている。この事例は「AIが人間を完全に置き換えるのではなく、支える存在になる」ことを示している。
また、教育の分野でもAIは有効に利用されている。オンライン学習サービスでは、生徒一人ひとりの解答データを分析し、最適な問題を提示する機能がある。これにより学習効率は向上するが、「生徒を励まし、成長を支える役割」は教師にしか担えない。単なる知識の習得だけでなく、人間同士の関わりによって学びが深まることを考えれば、AIだけでは教育は成り立たないといえる。
もちろん、AI活用には注意も必要である。例えば、生成された情報の正確性や倫理的な問題を人間が検証しなければ、誤った判断につながる危険性がある。AIに依存しすぎれば、人間の思考力や判断力が弱まる可能性も否定できない。
以上のように、AIは便利で強力なツールであるが、最終的な意思決定や人との関わりの部分では人間の役割が不可欠である。私は、AIを排除するのではなく、適切に利用しながら共存する姿勢が求められると考える。AIの進化は止められないが、それをどう活かすかは人間次第であり、その選択こそが未来を左右するだろう。
この例文は「具体例を入れることで説得力を増す型」です。医療や教育など実際の事例を挙げて論理展開するので、読み手に納得感を与えられます。
型のまとめ表
| 型の種類 | 特徴 | テーマ例 | 真似できるポイント |
|---|---|---|---|
| 王道型(序論→本論→結論) | 最も基本的で使いやすい。序論で問題提起、本論で根拠提示、結論でまとめる。 | 「スマートフォンと学習の関係」 | 初心者でも論理展開が整理しやすく、安定した仕上がりになる |
| 比較型(メリット・デメリット) | 賛成と反対、長所と短所を両面から検討したうえで結論を出す。 | 「制服制度は必要か」 | 複数の視点を示せるため説得力が増す |
| 具体例活用型(事例・ニュース引用) | 実際のニュースや体験談を例に入れることで説得力を強化。 | 「AIの発展と人間の役割」 | 説明が抽象的になりがちな高校生でも具体例で分かりやすくできる |
本番では長時間書き続けるため、手や指の疲れが文章の質に影響します。
そこで、手が疲れないシャーペン選びも勝負の一部だと言えます。
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小論文の練習方法

- 過去問を解く:制限時間・文字数を守って書く練習
- 要約練習:新聞や評論を200字にまとめる
- 時間を計る:制限時間内に書く訓練
- 添削を受ける:客観的な指摘で改善点が明確に
- インプット:ニュースや読書で幅広い知識を蓄える
小論文は制限時間内に必要文字数を書ききることが極めて重要です。
高校生がやりがちな失敗と改善方法
- 感想文になってしまう → 根拠を入れる
- 結論が弱い → 最後に立場を明確にする
- 字数オーバー → 文章を要約する力をつける
- 字数不足 → 具体例を加えて厚みを出す
まとめ:小論文の書き方を「徹底解説!」高校生が真似できる例文とコツ
小論文は「型」を意識し、規定字数の9割以上 を守りながら、自分の意見を論理的に展開することが大切です。
- 王道型:序論→本論→結論で安定
- 比較型:賛否を提示して説得力UP
- 具体例活用型:ニュースや事例で読みやすく
例文を真似し、日々の練習で「書ける感覚」を磨けば、本番でも自信を持って臨めるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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