福岡大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
日本全国には数多くの大学がありますが、その中でも福岡大学に対して「恥ずかしい」という評価がネット上で見られることがあります。
しかし、その多くは大学の実態や実績を正確に反映したものというよりも、名称からくる誤解や、地域内でのイメージ、偏差値だけを基準にした表層的な比較によって生まれたものが大半です。
本記事では、福岡大学がなぜ「恥ずかしい」と言われてしまうのかを冷静に整理しつつ、実際の学部構成・難易度・就職実績などの客観データをもとに、その評価が妥当なのかを検証していきます。
福岡大学は国公立大学と思われて恥ずかしい
まず、福岡大学は「国公立大学と間違われるのが恥ずかしい」と言われる理由について考えてみましょう。
福岡大学は名前からして「福岡」という県名が含まれており、多くの人が公立大学や国立大学であると誤解しがちです。
しかし実際は私立大学であり、この誤解が「恥ずかしい」とされる要因の一つと考えられます。
実際には、県名・都市名を冠する私立大学は全国に数多く存在しており、「地名=国公立」という認識自体がすでに時代遅れとも言えます。
福岡大学が私立であることを理由に「恥ずかしい」と評価されるのは、制度の違いと大学の価値を混同している典型例と言えるでしょう。
福岡大学は九州の早慶と言われて恥ずかしい

「九州の早慶」という表現は、福岡大学を全国トップクラスの私立大学と同列視する意味ではなく、あくまで「九州地方における私立総合大学の中での立ち位置」を示す比喩表現に過ぎません。
つまり、これは「全国比較」ではなく「地域内比較」の文脈で使われる表現であり、この点を取り違えたまま批判が行われているケースが多く見られます。
慶應が西南学院大学、早稲田が福岡大学
福岡大学を早稲田、西南学院大学を慶應義塾大学に例える表現は、両大学の位置づけや特徴を示唆するものですが、これを不快に思う人も少なくありません。
「早慶」のブランドがあまりにも強いため、この比較自体が無理があるという意見がネット上では多く見られます。
こうした意見が、福岡大学を「恥ずかしい」とする発言につながっている可能性があります。
福岡大学とは

福岡大学は、九州最大級の私立大学として知られており、その規模や多様性は国内でも注目されています。
設立は1934年で、長い歴史の中で九州地方の教育と社会に大きな影響を与えてきました。
以下に、福岡大学の学部構成やそれぞれの特徴を解説します。
福岡大学の特徴は、医学部・薬学部・工学部・文系学部・スポーツ系学部まで揃う“私立総合大学型”の構成にあります。
これは地方私立大学としては非常に珍しく、単科型や小規模私大とは性質が大きく異なります。
人文学部
福岡大学の人文学部は、幅広い分野をカバーし、多様な学問を通じて人間や社会について深く学びます。
- 専攻分野:哲学、心理学、歴史学、文化学、言語学など多岐にわたります。
- 特徴:学生は論理的思考力や批判的視点を養い、人間理解や文化の深掘りを通じて実社会での応用力を身につけます。
- キャリア:卒業後は教育、福祉、文化関連の職種に進む人が多く、地元の文化振興にも貢献しています。
法学部
福岡大学法学部は、法律の基礎から実務的な応用までを学び、社会のさまざまな分野で活躍する人材を育成します。
- 専攻分野:民法、刑法、商法、国際法などの法律学。
- 特徴:実際の法律事例を用いた教育に力を入れており、法律の実務能力を養うことを目標としています。
- キャリア:法曹界、公務員、民間企業の法務部門で活躍する卒業生が多いです。
経済学部
経済学部では、現代の経済社会を支える理論と実践的な知識を学びます。
- 専攻分野:マクロ経済学、ミクロ経済学、国際経済学、経済政策など。
- 特徴:経済学の基本的な理論に加え、地域経済やグローバル経済に関する実践的な研究も盛んです。
- キャリア:金融業、保険業、公共政策、地元企業など、多岐にわたる就職先があります。
商学部
商学部は、経営やマーケティング、会計など、企業経営に直結する知識を提供します。
- 専攻分野:経営学、マーケティング、会計学、企業戦略など。
- 特徴:実践重視のカリキュラムで、地元企業との連携プログラムやインターンシップが充実しています。
- キャリア:流通業、サービス業、コンサルティング業など、多くの卒業生が地元企業で重要な役割を果たしています。
理学部
理学部では、自然科学の基礎を深く学び、理論的な探求と応用研究を行います。
- 専攻分野:物理学、化学、生物学、地球科学、数学など。
- 特徴:研究室単位での少人数教育を重視し、基礎科学の知識を社会や産業に応用する力を養います。
- キャリア:研究職、教育職、IT関連企業など、専門知識を活かした幅広い進路があります。
工学部
工学部は、科学技術を駆使して現代社会の課題解決を目指す人材を育成します。
- 専攻分野:建築学、機械工学、電気電子工学、土木工学など。
- 特徴:プロジェクトベースの学習が多く、実践的なスキルを身につけることができます。
- キャリア:建設業、製造業、エンジニアリング分野など、工学知識を活かせる分野で活躍しています。
医学部
福岡大学の医学部は、地域医療を支える医師の育成に特化しています。
- 専攻分野:臨床医学、基礎医学、公衆衛生学など。
- 特徴:付属病院での実習が充実しており、地域医療と連携した教育を受けることができます。
- キャリア:医師として病院やクリニックで勤務するほか、研究職や教育職としての進路もあります。
薬学部
薬学部では、医薬品に関する高度な知識と実践力を学びます。
- 専攻分野:薬物学、生物薬学、臨床薬学など。
- 特徴:地域の医療機関と連携し、実践的な教育を提供。薬剤師国家試験の合格率も高いです。
- キャリア:薬剤師、製薬会社、医療機器メーカーなど。
スポーツ科学部
スポーツ科学部は、アスリート育成や健康増進の知識を深める学部です。
- 専攻分野:運動生理学、スポーツ医学、コーチング論、スポーツマネジメントなど。
- 特徴:アスリート育成とスポーツ教育の両方に力を入れており、競技会での実績もあります。
- キャリア:プロスポーツ選手、スポーツ指導者、健康関連企業など。
福岡大学はこれらの多様な学部を通じて、地域社会からグローバルな舞台まで、多岐にわたる分野で活躍する人材を輩出しています。
福岡大学の偏差値
福岡大学|学部別 偏差値・共通テスト得点率一覧
| 学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 人文学部 | 59% ~ 76% | 42.5 ~ 55.0 |
| 法学部 | 60% ~ 66% | 45.0 ~ 47.5 |
| 経済学部 | 56% ~ 71% | 42.5 ~ 45.0 |
| 商学部 | 53% ~ 70% | 37.5 ~ 50.0 |
| 理学部 | 55% ~ 67% | 40.0 ~ 47.5 |
| 工学部 | 53% ~ 70% | 40.0 ~ 45.0 |
| 医学部 | 63% ~ 82% | 50.0 ~ 62.5 |
| 薬学部 | 69% ~ 72% | 50.0 ~ 52.5 |
| スポーツ科学部 | 59% ~ 63% | 40.0 ~ 42.5 |
福岡大学は学部数が多く、文系から医療系・理系・スポーツ系まで幅広い分野を網羅しているため、偏差値や共通テスト得点率にも大きな幅があります。
そのため、「福岡大学=簡単」「福岡大学=恥ずかしい」といった一括りの評価は実態とはかけ離れており、学部ごとに難易度・性質が大きく異なる総合大学であることを理解する必要があります。
卒業生の就職先

福岡大学の就職実績は非常に優れています。
- 2023年度の就職率:全体で97.2%
- 2024年度の就職率:全体で97.3%
- 九州の社長出身大学ランキング:福岡大学は1815名でトップ、西南学院大学は6位(473名)
これは単なる就職率の高さだけでなく、「地元経済に深く根を張っている大学」であることを示す指標でもあります。
全国ブランド志向の大学とは異なり、福岡大学は「九州で働く」「九州で起業する」「九州で出世する」
というルートに極めて強い大学です。
こうしたデータは、福岡大学が地元の企業や経済界で強い影響力を持っていることを示しています。
また、全国的に見ても就職率が非常に高く、安定したキャリア形成が可能な大学といえます。
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まとめ:福岡大学は【恥ずかしい】のか?ネット上で「恥ずかしい」と言われている理由を考察
福岡大学が「恥ずかしい」と言われる理由の多くは、
・国公立と勘違いされる
・地域内での比喩表現が誤解される
・偏差値だけで判断される
といった表層的なイメージによるものです。
実際には、九州最大級の私立総合大学として、医・薬・理工・文系・スポーツまで揃い、
地元経済への影響力・就職実績ともに非常に高い水準を維持しています。
「恥ずかしい大学」なのではなく、
“九州で生きる人材を最も多く輩出している大学の一つ”
という評価のほうが実態に近いと言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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