関西学院大学は「推薦ばかり」と言われてるが本当か?定員・倍率から実態を検証
大学選びにおいて、ネット上の評判や検索サジェストは気になるポイントの一つです。
「関西学院大学 推薦ばかり」という検索ワードを目にすると、
- 一般入試の枠が減っているのでは?
- 推薦(総合型選抜)でないと受からない大学なのか?
- 一般受験は不利なのでは?
と不安に感じる受験生や保護者も多いでしょう。
しかし、「推薦ばかり」という言葉が示すイメージと、実際の入試データは必ずしも一致しません。
本記事では、関西学院大学の過去3年分(2023〜2025年度)の定員・倍率データをもとに、「推薦ばかり」と言われる理由と実態を冷静に検証します。
なぜ「関西学院大学は推薦ばかり」と言われるのか?
まず、このような噂が出る背景には、関西学院大学に限らず私立大学全体の入試制度の変化があります。
- 総合型選抜・学校推薦型選抜の方式が多様化
- AO入試という名称が「総合型選抜」に変わり、目立つようになった
- 早期合格者が増え、「一般入試が少ない」という印象が広がった
特に関関同立クラスの大学では、制度の存在感が強調されやすいため、「推薦ばかり」という言葉だけが一人歩きしやすいのです。
では、実際の数字はどうなのでしょうか。
【結論】関西学院大学は「推薦ばかり」ではない

結論から言うと、関西学院大学は決して「推薦ばかり」の大学ではありません。
理由は明確です。
- ほぼすべての学部で募集人員の中心は一般選抜
- 総合型選抜の定員は、全体から見れば少数
- 倍率を見ると、推薦=入りやすいとも言えない
以下で、具体的なデータを見ていきましょう。
一般選抜と総合型選抜の定員比較(文系学部)
文系主要学部(2025年度)
- 文学部
一般選抜:479名
総合型選抜:35名 - 法学部
一般選抜:420名
総合型選抜:45名 - 経済学部
一般選抜:387名
総合型選抜:50名 - 商学部
一般選抜:370名
総合型選抜:55名 - 社会学部
一般選抜:400名
総合型選抜:40名
これらを見ると分かる通り、
定員の大半は一般選抜で占められています。
総合型選抜は確かに用意されていますが、「主流」と呼べるほどの人数ではありません。
倍率を見ると「推薦=楽」ではない
次に倍率です。
「推薦ばかり」と言われる背景には、「推薦の方が簡単そう」というイメージも含まれています。
文系学部の倍率(2025年度・一部抜粋)
- 文学部
一般選抜:3.3倍
総合型選抜:3.6倍 - 経済学部
一般選抜:3.2倍
総合型選抜:2.2倍 - 総合政策学部
一般選抜:2.9倍
総合型選抜:2.6倍
学部によって差はありますが、総合型選抜でも2〜3倍前後の倍率があり、決して「誰でも受かる」入試ではありません。
理系学部では「推薦の方が狭き門」なケースも

特に注目すべきなのが理系学部です。
理系学部の総合型選抜倍率(2025年度)
- 理学部:11.0倍
- 工学部:6.0倍
- 建築学部:3.2倍
一方、一般選抜の倍率はおおむね2〜3倍台。
つまり、
理系では、総合型選抜の方がはるかに競争が激しい
という逆転現象が起きています。
このデータを見る限り、「推薦の方が楽だから、みんな推薦で受かる」という見方は明らかに誤解です。
「推薦が多いように見える」本当の理由
では、なぜ関西学院大学は「推薦ばかり」と言われるのでしょうか。
理由はシンプルです。
- 制度の種類が増え、目につきやすくなった
- 早期合格者の話題がSNSで拡散されやすい
- 一般選抜は毎年当たり前に行われるため話題になりにくい
しかし、実際の定員配分を見ると、一般選抜が中心である構造は変わっていません。
注意点:定員=合格者数ではない
ここで重要な補足です。
一般選抜では、募集人員(定員)より多くの合格者を出すのが一般的です。
そのため、
- 「推薦枠が〇〇名ある」
- 「一般の定員が〇〇名しかない」
という数字だけを見て、「一般が不利」と判断するのは正確ではありません。
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まとめ|関西学院大学は「推薦ばかり」と言われてるのは本当か?定員・倍率から実態を検証
最後にまとめます。
- 関西学院大学の募集人員の中心は一般選抜
- 総合型選抜は少数枠で、倍率が高い学部も多い
- 「推薦ばかり」という印象は制度の見え方による誤解
つまり、
関西学院大学は「推薦ばかりの大学」ではなく、
今も一般入試を主軸とした私立難関大学である
と言えるでしょう。
ネットの噂やイメージだけで判断せず、定員・倍率といった客観的なデータをもとに、自分に合った受験方式を選ぶことが重要です。
※ 本記事の倍率・定員データは、大学入試要項および公開資料(旺文社パスナビ等)をもとに整理しています。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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