明治大学の学部カーストは存在する?「法の明治」から多極化時代へ
「明治大学 学部 カースト」という検索ワードには、
単なる偏差値ランキング以上の“空気感”や“立ち位置”を知りたいという本音が隠れています。
- 明治の中で“格上”とされる学部はどこなのか
- 昔と今で評価はどう変わったのか
- 就職や学生文化の面で差はあるのか
本記事では、ネット上の噂を整理しつつ、明治大学が20年以上かけて行ってきたブランド変革の視点から、学部カーストの実像を冷静に解説します。
そもそも「学部カースト」とは何を指すのか?
大学における「学部カースト」とは、単なる序列ではなく、以下の要素が複合的に絡み合った相対評価です。
- 伝統・歴史(看板学部かどうか)
- 学力層・難易度
- 就職・資格実績
- 学生の雰囲気・人気
- 大学ブランドへの貢献度
明治大学の場合、この評価軸が時代によって大きく入れ替わってきた点が特徴です。
【客観データ】明治大学 学部別 偏差値・共通テスト得点率一覧

まず、現在の明治大学を数値で整理しておきましょう。
以下は学部ごとの最新の偏差値・共通テスト得点率です。
(出典:パスナビ)
| 学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 法学部 | 78%~83% | 60.0~62.5 |
| 商学部 | 82%~83% | 62.5 |
| 政治経済学部 | 80%~85% | 60.0~62.5 |
| 文学部 | 81%~88% | 57.5~65.0 |
| 経営学部 | 80%~83% | 62.5~67.5 |
| 情報コミュニケーション学部 | 83%~84% | 60.0~62.5 |
| 国際日本学部 | 79%~85% | 60.0~65.0 |
| 理工学部 | 78%~85% | 57.5~62.5 |
| 農学部 | 78%~81% | 60.0~62.5 |
| 総合数理学部 | 79%~80% | 57.5~62.5 |
※偏差値・得点率は方式・学科により幅があります。
👉 この表から分かる通り、明治大学は「一部だけが突出している大学」ではなく、全学部が高水準で拮抗している大学です。
昔の明治大学:絶対的だった「法の明治」
1990年代までの明治大学を語る上で欠かせないのが、「法の明治」という圧倒的ブランドです。
かつての序列(イメージ)
- 最上位:法学部
- 上位:政治経済学部・商学部
- 中位:文学部
- 下位:新設・周辺学部
司法試験や官僚、政界との結びつきが強く、法学部=明治の象徴という認識が学内外にありました。
この時代、学部カーストはかなり明確で、「どの学部か」で学生の自己認識も変わる空気があったのは事実です。
明治大学はなぜ“別の大学”になったのか?

現在の明治大学を語るとき、過去のイメージをそのまま当てはめるのは正確ではありません。
転換点①:キャンパス戦略の成功
1998年のリバティタワー建設を皮切りに、
- 校舎の近代化
- 都心型キャンパスの強化
- 女子学生を意識した環境整備
が一気に進みました。
これにより、「男臭い・バンカラ」というイメージは急速に過去のものとなります。
転換点②:受験市場での“選ばれ方”の変化
2000年代後半以降、明治大学は
- 高校生が志願したい大学ランキングで長期首位
- 実志願者数で早稲田・立教を上回る
- 併願成功率で立教を逆転
といった明確な市場評価の変化を起こしました。
これは単なる難易度上昇ではなく、
「実力があり、かつ洗練されている大学」
という新しいポジションを獲得した結果です。
現在の明治大学における「学部カースト」の実像
現在の明治大学では、学部カーストは単線的ではなく、多極化しています。
最上位グループ
- 政治経済学部
- 国際日本学部
政治経済は今も明治の看板。
国際日本は「明治の中の早慶」と評される存在で、
難易度・ブランド貢献度ともに突出しています。
上位安定グループ
- 商学部
- 情報コミュニケーション学部
商学部は会計・実務での信頼が厚く、
情コミは女子人気と現代性で存在感を確立。
伝統再定義グループ
- 法学部
- 文学部
法学部は依然として評価は高いものの、
「絶対的頂点」という時代ではなくなりました。
文学部も、教養・研究重視の層から安定した支持を得ています。
キャンパス別に見る“文化的カースト”の違い
明治大学の特徴は、
キャンパスごとに学生文化が大きく異なる点です。
- 駿河台・和泉:王道・正統派明治
- 中野:新興・フラット・国際志向
- 生田:研究特化・理系職人気質
これは「上下」ではなく、役割分担による分極化と見る方が正確でしょう。
【最新版】明治大学で一番人気の学部はどこ?人気学部ランキングを発表
まとめ:明治大学の学部カーストは存在する?「法の明治」から多極化時代へ
「明治大学 学部 カースト」という言葉が検索される一方で、実態はこう言えます。
- かつての固定的序列は存在しない
- 現在は評価軸が複数存在する
- 学部よりも「どう学ぶか」「どの層と競うか」が重要
明治大学は、ブランド変革に成功した数少ない私立大学であり、その結果として学内の序列もまた、時代に合わせて進化しています。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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