亜細亜大学は「誰でも入れる」って本当?ネット上の評判をデータから検証してみた
大学選びにおいて、ネット上の評判や口コミは気になるポイントの一つです。
「亜細亜大学 誰でも入れる」という検索キーワードがサジェストに出てくると、不安に思う受験生や保護者もいるでしょう。
しかし、「誰でも入れる」という言葉には主観的なイメージが含まれていることも多く、実際の入試難易度や就職状況を踏まえて判断することが重要です。
本記事では、亜細亜大学について、なぜ「誰でも入れる」と言われているのかをデータをもとに分析し、ネットの噂の真偽や実態を考察していきます。
なぜ亜細亜大学は「誰でも入れる」と言われるのか?
まず、こうした評判の背景には入試難易度の問題があります。
パスナビによると、亜細亜大学の偏差値は以下の通りです。
- 経営学部:35.0~40.0
- 経済学部:40.0
- 法学部:40.0
- 国際関係学部:37.5~40.0
- 社会学部:40.0~42.5
- 健康スポーツ科学部:37.5
最も低い学科では偏差値35.0となっており、一般的に偏差値40未満は基礎学力型入試でも合格可能な水準とされています。
このことから、「入りやすい大学ではないか?」というイメージが形成されたと考えられます。
一部学部では倍率が低かった年度も存在

さらに、一般選抜の倍率を見てみると学部によって難易度に差があることがわかります。
例えば、法学部では過去3年間で
- 2023年度:1.5倍
- 2024年度:1.3倍
- 2025年度:1.2倍
と、受験者の多くが合格する水準となっており、年度によっては準全入状態に近い状況も見られました。
また、旧都市創造学部(現:社会学部)では、
- 2023年度:1.0倍
- 2024年度:1.1倍
という極めて低倍率の年度も確認されています。
亜細亜大学は一部学部において、偏差値が40前後かつ倍率が1倍台となる年度もあり、入試難易度が比較的低いとされることから「入りやすい」と言われることがあります。
ただし、2025年度には社会学部で倍率が10.7倍となるなど、学部改組によって志願者数が増加し、難易度が上昇しているケースも確認されています。
つまり、「誰でも入れる」という評価は大学全体ではなく、特定学部や特定年度の状況に基づく可能性が高いと言えるでしょう。
日東駒専と比較するとどうなのか?
一般的に、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)の偏差値は45~55程度とされており、亜細亜大学とは偏差値帯に5~10ポイント前後の差があります。
そのため、入試難易度だけを見ると、亜細亜大学は日東駒専よりも入りやすい大学と評価されることが多いのが実情です。
就職実績は決して低くない

一方で、卒業後の進路を見てみると、就職面では一定の評価を得ていることがわかります。
2024年4月~2025年3月卒業生の実績では、
| 学部 | 就職希望者 | 就職者 |
|---|---|---|
| 経営 | 408 | 407 |
| 経済 | 209 | 207 |
| 法 | 264 | 264 |
| 国際関係 | 220 | 215 |
| 都市創造 | 129 | 127 |
と、多くの学部で高い就職率を記録しています。
主な就職先には、
- 三井不動産リアルティ
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 日本航空(JAL)
- ニトリホールディングス
- 日本たばこ産業(JT)
- 第一生命保険
- 本田技研工業
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 国土交通省
- 警視庁
などの企業・官公庁が含まれており、就職先の水準という観点では日東駒専と比較しても大きな差が見られないケースもあります。
つまり、入試難易度では日東駒専より入りやすいとされる一方で、就職面では同等レベルの企業への進路を実現している学生も存在する点が特徴です。
入試は入りやすいが、出口重視型の大学
このように亜細亜大学は、学部によっては入試難易度が比較的低い年度も存在する一方で、キャリア教育やインターンシップ制度などを通じて就職支援に力を入れている大学です。
大学選びにおいて重要なのは、入学時の難易度だけでなく「卒業後にどのような進路を選択できるか」という点です。
偏差値や倍率だけを見ると入りやすい印象を受けるかもしれませんが、実際には大手企業や公務員への就職実績もあり、努力次第で進路の幅を広げることができる環境が整っています。
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まとめ:亜細亜大学は「誰でも入れる」って本当?ネット上の評判をデータから検証してみた
亜細亜大学が「誰でも入れる」と言われる背景には、偏差値や一部学部の低倍率が影響していると考えられます。
しかし、学部改組による倍率の変動や高い就職実績を踏まえると、必ずしも一概にそうとは言えません。
入試難易度だけで大学の価値を判断するのではなく、教育内容や就職支援体制といった出口戦略も含めて総合的に検討することが重要です。
受験を検討している方は、こうした点も踏まえて進路選択を行うとよいでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。


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