電気通信大学は学歴コンプレックスなのか?噂の背景と実態を冷静に検証
大学選びにおいて、「学歴」は多くの人が気にする要素です。
その中で「電気通信大学 学歴コンプレックス」という検索ワードを目にし、不安を感じた受験生や在学生もいるかもしれません。
結論から言えば、電気通信大学は学歴コンプレックスと呼ばれるような大学ではありません。
本記事では、なぜそのような検索がされるのかという背景を整理したうえで、偏差値・共通テスト得点率・就職実績といった客観的データから、実態を検証します。
なぜ「電気通信大学 学歴コンプレックス」と検索されるのか
知名度が高くないことによる誤解
電気通信大学は国立大学であり、教育・研究水準も高い大学です。
しかし、理工系単科大学という性質上、東京大学や早慶と比べると一般層での知名度は高いとは言えません。
その結果、大学名だけで判断され、「あまり知られていない大学」「地味な大学」と誤解されることがあり、これが学歴コンプレックスという言葉につながる一因になっています。
大学名から生じるイメージのズレ
「電気通信大学」という名称から、
- 通信制大学と混同される
- いわゆるFラン大学だと誤解される
- 広告代理店の「電通」と関係がある大学だと思われる
といったケースも見られます。
実際には、電気通信大学は国立の理工系専門大学であり、情報・通信・工学分野で高い研究力を持つ大学ですが、名称だけで誤解されやすい点がコンプレックスの原因として挙げられます。
第一志望ではなかったという心理的要因
首都圏の受験生の中には、東京大学や東京工業大学などの難関国立大学を第一志望とし、結果として電気通信大学に進学するケースもあります。
このような受験経験から、「第一志望に落ちた」という個人的な感情が残り、それが学歴への不安として表面化し、「学歴コンプレックス」という言葉で表現されることがあります。
ただし、これは大学の実力とは無関係な、受験プロセス上の心理的な問題です。
偏差値・共通テスト得点率から見る電気通信大学の立ち位置

電気通信大学 情報理工学域の入試データは以下の通りです。
- 共通テスト得点率:67%~75%
- 偏差値:55.0~57.5
(出典:パスナビ)
一般的に、偏差値の全国的な位置づけは次のように言われています。
| 偏差値 | 全国での位置 |
|---|---|
| 50 | 上位50% |
| 55 | 上位約31% |
| 60 | 上位約16% |
| 65 | 上位約7% |
電気通信大学の偏差値帯は、全国上位3割前後に位置します。
これは決して「学歴コンプレックス」を抱くような水準ではありません。
国公立大学の偏差値は私立より価値が高い理由
さらに重要なのは、国公立大学には共通テストが課される点です。
- 受験科目数が多い(5~7科目)
- 全国規模の母集団で評価される
- 数学・理科が必須
そのため、同じ偏差値55でも、国公立大学の方が求められる総合学力は高いと考えられます。
特に理工系学部は数学・理科で受験者が絞られるため、偏差値が低めに出やすい傾向があります。
これらを踏まえると、電気通信大学の偏差値帯は「控えめに見積もられている」と言っても過言ではありません。
就職実績から見て、電気通信大学は学歴コンプレックスではない

学歴コンプレックスかどうかを判断するうえで、最も分かりやすい指標が就職実績です。
令和6年度の電気通信大学卒業生・修了生の主な就職先には、以下のような企業が並びます。
- NTTドコモ/NTTデータ/KDDI/ソフトバンク
- 日立製作所/三菱電機/三菱重工/富士通/NEC
- トヨタ自動車/本田技研工業/デンソー
- 野村総合研究所(NRI)/日本総合研究所
- 東京エレクトロン/ディスコ/ルネサス
- 任天堂/博報堂
- 国家公務員・地方公務員
これらはいずれも、学歴フィルターが存在すると言われる企業や、技術力・論理力が厳しく問われる企業です。
大学院修了者が評価される構造
就職実績を見ると、博士前期課程(修士)修了者の割合が高い点も特徴です。
電気通信大学では、大学名そのものよりも、
- 研究内容
- 専門分野
- 技術力
が評価されやすく、実社会でもその強みが発揮されています。
このように、学歴より専門性で評価される環境にあるため、学歴コンプレックスが生まれにくい大学構造だと言えます。
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結論:電気通信大学は学歴コンプレックスではない
「電気通信大学 学歴コンプレックス」という検索ワードは、
知名度や大学名の誤解、受験時の心理的要因から生まれたものに過ぎません。
- 偏差値・共通テスト得点率は全国上位層
- 国公立・理工系としての学力水準は高い
- 就職実績は日本を代表する企業が並ぶ
これらの客観的事実を踏まえると、電気通信大学を「学歴コンプレックスの対象」とするのは、実態とは異なります。
学歴コンプレックスとは、「評価されない不安」から生まれる言葉です。
電気通信大学は、就職実績という結果によって、すでに社会から評価されている大学だと言えるでしょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。



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