東京学芸大学で入りやすい学部・専攻はどこ?偏差値・倍率から狙い目を分析
大学選びにおいて、ネット上の評判や口コミは気になるポイントの一つです。
「東京学芸大学 入りやすい学部」という検索キーワードが表示されると、不安に感じる受験生や保護者もいるでしょう。
東京学芸大学は「教員養成の名門」「難関国立」というイメージが強い一方で、実は専攻ごとに難易度差が非常に大きい大学でもあります。
本記事では、共通テスト得点率(ボーダー)と実質倍率の両面から、東京学芸大学 教育学部の「本当に入りやすい専攻」を冷静に分析します。
東京学芸大学は「入りやすい国立」なのか?
結論から言うと、選び方次第では十分に狙える国立大学です。
理由は以下の通りです。
- 教育学部のみの単科大学で、専攻数が非常に多い
- 専攻ごとに志望者層が大きく異なる
- 共通テスト得点率・倍率に明確な差がある
つまり、「東京学芸大学=一律に難しい」わけではありません。
分析に使うデータについて

【前期日程】偏差値ランキング(東京学芸大学 教育学部)
※河合塾・2026年度入試予想
※偏差値が判明している専攻のみ掲載
| 順位 | 偏差値 | 学科・専攻 |
|---|---|---|
| 1位 | 60.0 | 中等-社会 |
| 2位 | 57.5 | 初等-国語 |
| 2位 | 57.5 | 初等-英語 |
| 2位 | 57.5 | 中等-国語 |
| 2位 | 57.5 | 中等-数学 |
| 2位 | 57.5 | 中等-英語 |
| 7位 | 55.0 | 初等-社会 |
| 7位 | 55.0 | 中等-理科 |
| 9位 | 52.5 | 初等-数学 |
| 9位 | 52.5 | 初等-環境教育 |
| 11位 | 47.5 | 初等-理科 |
| 11位 | 47.5 | 中等-書道 |
| 11位 | 47.5 | 中等-情報 |
| 11位 | 47.5 | 教育-情報教育 |
ポイント
- 偏差値だけを見ると 中等-社会・語学系が突出
- 一方で、47.5帯の専攻は明確に狙いやすい
【前期日程】共通テスト得点率ランキング
※ボーダーライン(河合塾)
🔴 高得点帯(難関)
- 74%:中等-社会
- 72%:初等-学校教育
- 71%:初等-社会/初等-英語/初等-学校心理/中等-数学/中等-音楽/中等-英語
- 70%:中等-国語
🟡 中位帯
- 68%:初等-国語/初等-幼児教育/中等-保健体育/中等-家庭/教育-カウンセリング/教育-多文化共生教育
- 67%:中等-理科/教育-表現教育
- 66%:教育-生涯スポーツ
- 65%:初等-数学/初等-保健体育/初等-国際教育
🟢 低得点帯(狙い目)
- 64%:特別支援教育
- 63%:初等-家庭/初等-環境教育/教育-養護教育/教育-ソーシャルワーク/教育-情報教育
- 62%:初等-音楽/教育-生涯学習・文化遺産教育
- 61%:初等-理科/初等-美術/中等-情報
- 60%:中等-美術/中等-書道
- 56%:初等-ものづくり技術
- 55%:中等-技術
👉 60%前後が「現実的な国立ライン」
【前期日程】実質倍率ランキング(2025年度入試結果)

※旺文社パスナビ(2025年度実績)
※数値は「実質倍率(志願者数 ÷ 合格者数)」
🔴 高倍率ゾーン(注意が必要)
| 順位 | 実質倍率 | 学科・専攻 |
|---|---|---|
| 1位 | 3.7倍 | 中等-家庭 |
| 2位 | 2.7倍 | 初等-幼児教育 |
| 3位 | 2.6倍 | 教育支援-表現教育 |
| 4位 | 2.5倍 | 中等-国語 |
| 5位 | 2.4倍 | 教育支援-カウンセリング |
| 6位 | 2.3倍 | 中等-英語 |
| 6位 | 2.3倍 | 教育支援-生涯スポーツ |
| 8位 | 2.2倍 | 中等-社会 |
👉 共通テスト得点率が高くなくても、倍率で難化しやすい専攻
「入りやすい」という観点では要注意。
🟡 中倍率ゾーン(平均的)
| 実質倍率 | 学科・専攻 |
|---|---|
| 2.0倍 | 初等-保健体育 |
| 2.0倍 | 初等-家庭 |
| 2.0倍 | 中等-音楽 |
| 1.9倍 | 初等-数学 |
| 1.9倍 | 初等-環境教育 |
| 1.9倍 | 特別支援教育 |
| 1.9倍 | 教育支援-多文化共生教育 |
| 1.8倍 | 初等-社会 |
| 1.8倍 | 中等-理科 |
| 1.8倍 | 中等-美術 |
| 1.8倍 | 中等-書道 |
👉 可もなく不可もなく
共通テスト得点率とセットで判断したいゾーン。
🟢 低倍率ゾーン(狙い目)
| 順位 | 実質倍率 | 学科・専攻 |
|---|---|---|
| 20位 | 1.7倍 | 初等-国語 |
| 20位 | 1.7倍 | 初等-英語 |
| 20位 | 1.7倍 | 初等-学校教育 |
| 20位 | 1.7倍 | 中等-技術 |
| 24位 | 1.6倍 | 初等-学校心理 |
| 24位 | 1.6倍 | 養護-養護教育 |
| 24位 | 1.6倍 | 教育支援-ソーシャルワーク |
| 27位 | 1.5倍 | 中等-数学 |
| 27位 | 1.5倍 | 中等-保健体育 |
| 27位 | 1.5倍 | 教育支援-情報教育 |
| 30位 | 1.4倍 | 初等-音楽 |
| 30位 | 1.4倍 | 初等-美術 |
| 30位 | 1.4倍 | 中等-情報 |
| 33位 | 1.2倍 | 初等-理科 |
| 33位 | 1.2倍 | 教育支援-生涯学習・文化遺産教育 |
| 35位 | 1.1倍 | 初等-国際教育 |
| 36位 | 1.0倍 | 初等-ものづくり技術 |
👉 「倍率だけを見るなら」明確な狙い目ゾーン
倍率ランキングからわかる重要ポイント
- 東京学芸大学の前期日程は
「1.0〜1.5倍台の専攻がかなり多い」 - 一方で、
幼児教育・家庭・国語系は倍率が跳ねやすい - 倍率が低い専攻ほど
👉 志望者が限定的
👉 隔年現象が起きにくい
【前期日程】本当に入りやすい専攻ランキング
判定基準
- 共通テスト得点率が低いほど有利
- 実質倍率が低いほど有利
- 同水準の場合は「隔年現象リスクが低い専攻」を上位評価
🟢 入りやすい専攻ランキング(前期日程)
| 順位 | 学科・専攻 | 共通テスト得点率 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 初等-ものづくり技術 | 56% | 1.0倍 |
| 2位 | 初等-理科 | 61% | 1.2倍 |
| 3位 | 教育支援-生涯学習・文化遺産教育 | 62% | 1.2倍 |
| 4位 | 初等-国際教育 | 65% | 1.1倍 |
| 5位 | 中等-技術 | 55% | 1.7倍 |
| 6位 | 中等-情報 | 61% | 1.4倍 |
| 7位 | 初等-美術 | 61% | 1.4倍 |
| 8位 | 中等-書道 | 60% | 1.8倍 |
ポイント解説
- 初等-ものづくり技術は、共通テスト・倍率ともに最も低水準
- 理科・技術・情報系は、教育学部の中では比較的狙いやすい
- 志望者が限定される専攻ほど倍率が安定しやすい
注意が必要な専攻(前期)
以下は、共通テスト得点率が極端に高いわけではないものの、倍率が高くなりやすい専攻です。
- 中等-家庭(3.7倍)
- 初等-幼児教育(2.7倍)
- 教育支援-表現教育(2.6倍)
- 中等-国語(2.5倍)
👉 「入りやすい」という観点では注意が必要です。
【後期日程】倍率ランキングもチェックしておこう

後期日程は募集人員が少ないため、「すべて高倍率で無理」と思われがちですが、実際には差があります。
🔵 後期日程 倍率ランキング(2025年度)
| 順位 | 学科・専攻 | 実質倍率 |
|---|---|---|
| 1位 | 教育支援-多文化共生教育 | 5.6倍 |
| 2位 | 中等-社会 | 5.4倍 |
| 3位 | 初等-国語 | 4.1倍 |
| 4位 | 中等-理科 | 3.6倍 |
| 5位 | 初等-音楽 | 3.2倍 |
| 5位 | 教育支援-生涯学習・文化遺産教育 | 3.2倍 |
| 7位 | 教育支援-情報教育 | 2.8倍 |
| 8位 | 初等-学校教育 | 2.3倍 |
| 9位 | 中等-数学 | 1.8倍 |
| 10位 | 初等-数学 | 1.7倍 |
| 10位 | 初等-理科 | 1.7倍 |
| 12位 | 初等-社会 | 1.5倍 |
【後期日程の扱い方】
後期日程は募集人員が少ないため、専攻によっては倍率が5倍を超える激戦になるケースもあります。
一方で、すべての専攻が高倍率になるわけではなく、1倍台後半にとどまる学科・専攻も存在します。
特に、志望者が限定される分野や、前期不合格者が集中しにくい専攻では、後期日程でも現実的に合格を狙える可能性があります。
後期日程は確かに難易度が上がりやすい入試方式ですが、「倍率が高いから無理」と最初から諦める必要はありません。
共通テストの得点状況と専攻の特性を冷静に分析したうえで、最後まで挑戦する価値は十分にあります。
東京学芸大学は【やばい】のか?ネット上で「やばい」と言われている理由を考察
まとめ|東京学芸大学で入りやすい学部・専攻はどこ?偏差値・倍率から狙い目を分析
東京学芸大学は「難関国立」というイメージが先行しがちですが、教育学部は専攻ごとの難易度差が非常に大きい大学です。
- 共通テスト得点率が60%前後
- 実質倍率が1倍台
この条件を満たす専攻であれば、国立大学としては十分に現実的な合格ラインと言えます。
偏差値だけに惑わされず、共通テスト得点率 × 倍率の両面から、冷静に志望校を選びましょう。
私は、新卒から約20年大手大学受験予備校の職員として働いておりました。現役生や浪人生、国公立医学部を受験する生徒から私立文系を受験する生徒まで、数千名の生徒と向き合ってきました。受験校の相談や学習方法の相談、受験勉強の息抜きなどさまざまな相談、時には生徒から教えてもらうことも。今までの経験を少しでも受験生に役立つ情報をお届けできたらと思っています。


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